長尾駅 (大阪府)

長尾駅(ながおえき)は、大阪府枚方市長尾元町五丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)片町線(学研都市線)のである。駅番号はJR-H27

長尾駅
新駅舎(2013年9月)
ながお
Nagao
JR-H26 松井山手 (1.6 km)
(1.6 km) 藤阪 JR-H28
地図
所在地 大阪府枚方市長尾元町五丁目21-1
北緯34度49分33.57秒 東経135度42分45.93秒
駅番号 JR-H27
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 H 片町線(学研都市線)
キロ程 18.6 km(木津起点)
電報略号 ナオ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
11,444人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1898年明治31年)4月12日[1]
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
旧駅舎(2006年8月)

概要

大阪府最東端に位置する駅で[2]、これより東へ1kmほど進むと京都府となる。

1989年3月11日に当駅と木津駅間が電化される前は、この駅を境に電化区間と非電化区間に分かれており[2]、当駅から木津方面へは、キハ35系などの気動車が運用されていた。運賃制度においては、電化後も当駅が電車特定区間の終端となっている。

歴史

開業当初は相対式2面2線で駅舎は上りホーム側にあり、下りホームへはホーム中央の構内踏切を渡る構造になっていたことから、列車停車中は通行できず不便であった。1950年(昭和25年)にこの駅まで電化されたときに構内踏切をホームの東端に移し、上りホームを折り返し電車に、下りホームを折り返し気動車に使うようになった。

1979年(昭和54年)に当駅と四条畷駅間が複線化され、駅舎・ホームの改築が行われた。なお、その当時は現在使用されているホームは片町方面専用で、駅本屋側に木津方面の短いホームが別にあり、これが1番線だったが、1989年(平成元年)の全線電化時にこの1番線の使用が停止され、2016年(平成28年)に現在の姿となった。橋上駅舎への改築までの旧駅舎では、当時の1番線ホームへの階段があった部分は壁で塞がれたものの、壁から階段の手すりが一部飛び出していた。

1997年(平成9年)8月31日までは始発最終は当駅発着で、2006年(平成18年)3月17日までは当駅止まりの列車があった。また、2010年(平成22年)3月12日までは松井山手駅発着で当駅との間の回送運用があり、この列車は1番のりばの西側にあった留置線夜間滞泊していた。なお、2010年(平成22年)10月に留置線は撤去された。

2011年(平成23年)6月から橋上駅舎化と枚方市の駅前広場整備事業が開始された。現在の橋上駅舎は2013年(平成25年)2月10日に供用が開始された。また、エレベーター、エスカレーターも設置され、バリアフリー化される。西側の駅前広場は拡張されて、従来の3倍の3,000平方メートルとなる[3][4]。東側には線路に沿って自転車歩行者道が新設される。なお、東側にも駅前広場の設置計画があるが、現時点では整備時期は未定である。

年表

駅構造

島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、駅舎とは地下通路で結ばれていたが、2013年2月10日に木津寄りに新たに建設された橋上駅舎の使用が開始され、従来の駅舎は閉鎖、のち撤去された。なお、橋上駅舎の通路の一部は、これに先立ち、2012年8月4日以降の平日の朝夕ラッシュ時に限り出口専用の仮通路として使用されていた。

1番のりばは京橋方面・木津方面への折り返し、2番のりばは京橋方面への折り返しが可能。木津方面への折り返しは、異常時のダイヤ乱れ発生時に行われる。

2013年に使用が開始された橋上駅舎は、延べ床面積1,080平方メートルで、茶系の外観に木目調の天井を備え、周囲の自然を表現している。アルミ製の側壁に穴を設けて自然光を取り入れる構造となっており、また照明により模様が浮かび上がるようになっている[4]

駅長が配置された直営駅であり、管理駅として片町線の祝園駅 - 河内磐船駅間の各駅を管理している。なお、ICOCA利用可能駅であり、ICOCAの相互利用対象カードも利用可能。

のりば

のりば路線方向行先備考
1 H 学研都市線 上り 同志社前木津方面[5]  
2 下り 四条畷京橋方面[5] 一部1番のりば
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

ダイヤ

日中時間帯は区間快速が1時間に4本停車する。朝夕は快速・普通電車が運行され、本数が多くなる。平日午前中は当駅折り返しが設定されている。

快速は当駅から同志社前木津方面は各駅停車となる。2011年3月12日の改正で、午前中の一部の列車が当駅折り返しに変更された。そして2012年3月17日からは、日中にも当駅折り返しが設定された[6]。2015年3月14日の改正で、日中時間帯は区間快速のみとなり、この時間帯の普通電車は四条畷駅折り返しに見直された[7]

毎日午前5時台に1本だけ当駅始発の下り(京橋方面行き)列車がある。この列車は当駅2番のりばで夜間滞泊しているため、この列車の発車時刻より前の松井山手発の一番列車は本来上りホームである1番のりばから発車している。列車の留置の関係で、夜間の一部の京橋方面列車も1番のりばから発車する。

1987年4月1日時点[8]では、当駅到着の終電は当日中、1988年3月13日[9]に、終電が繰り下げ、学研都市線の全線電化後も1997年8月31日までは、終電は当駅止まりで、2006年3月17日まで当駅止まりが夜に設定されていた。

利用状況

大阪府統計年鑑[10]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度1日平均
乗車人員
1997年11,930
1998年12,572
1999年12,968
2000年13,380
2001年13,828
2002年13,997
2003年14,185
2004年14,254
2005年14,206
2006年14,201
2007年14,011
2008年13,754
2009年13,232
2010年12,904
2011年12,683
2012年12,421
2013年12,509
2014年11,920
2015年11,951
2016年11,807
2017年11,738
2018年11,547
2019年11,444

駅周辺

バス路線

京阪バスにより、枚方市内の各方面へ運行されている。乗り場は駅前広場(1 - 3番のりば)と関西みらい銀行前に分かれている。

のりば運行事業者系統・行先備考
駅前広場
1 京阪バス 27号経路29号経路37号経路摂南大学枚方キャンパス
NS経路:北山中央・摂南大学枚方キャンパス
75号経路89号経路89A号経路89B号経路89C号経路松井山手駅
90号経路樟葉駅
92号経路:枚方カントリー口
93号経路枚方カントリー
直Q京都号京都駅八条口
「93号経路」は、平日の10時00分までは関西みらい銀行前のりばから発着
2 20号経路25号経路27号経路29号経路枚方市駅北口
21号経路:田ノ口
23号経路90号経路:藤阪ハイツ
92号経路93号経路94号経路:樟葉駅
22号経路:ぽえむ南橋
 
3 63号経路64号経路枚方市駅南口
25号経路大阪国際大学
75号経路:穂谷
89号経路89A号経路89B号経路89C号経路近鉄新田辺
 
関西みらい銀行前
京阪バス 93号経路:枚方カントリー 平日の10時00分まで。その他の時間は1番のりばに発着

その他

  • 当駅と放出駅尼崎駅のみ、電車が停車中の時、電光掲示板に停車中と表示される。

隣の駅

西日本旅客鉄道(JR西日本)
H 学研都市線(片町線)
快速(当駅から松井山手方の各駅に停車)
松井山手駅 (JR-H26) - 長尾駅 (JR-H27) - 河内磐船駅 (JR-H30)
区間快速・ 普通
松井山手駅 (JR-H26) - 長尾駅 (JR-H27) - 藤阪駅 (JR-H28)

脚注

  1. 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、354-355頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
  2. 米屋こうじ『あなたの知らない大阪「駅」の謎』洋泉社、2016年、156-157頁。ISBN 978-4-8003-0924-2。
  3. 長尾駅前広場(西側)整備事業について”. 枚方市 (2012年6月27日). 2013年4月6日閲覧。
  4. 交通新聞(2013年2月13日付)
  5. 長尾駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月24日閲覧。
  6. JRおでかけネット
  7. 平成27年春ダイヤ改正について (PDF) 西日本旅客鉄道 2014年12月19日
  8. 交通公社の時刻表 1987年4月号
  9. 交通公社の時刻表 1988年3月号
  10. 大阪府統計年鑑 - 大阪府

関連項目

外部リンク

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