紫の炎 (曲)
「紫の炎」(むらさきのほのお、原題 Burn)はイギリスのハードロック・バンド、ディープ・パープルが1974年に発表した楽曲である。同名のアルバム『紫の炎』からシングルカットされ、日本でもヒットした。
「紫の炎」 | |
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ディープ・パープル の シングル | |
初出アルバム『紫の炎』 | |
B面 | コロナリアス・レディッグ |
リリース | |
規格 | シングル |
録音 | 1973年11月 |
ジャンル |
ハードロック ロック |
レーベル |
パープル・レコード ワーナー・ブラザース・レコード |
プロデュース | ディープ・パープル |
アルバム『マシン・ヘッド』と同様、スイスのモントルーにてローリング・ストーンズが所有するモービル・ユニットを借用しレコーディングされた。
解説
「ハイウェイ・スター」の次に、コンサートでのオープニング曲として採用された[1]。同名のアルバム『紫の炎』のオープニングナンバーでデイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズが新たに加入したいわゆる第3期及びギターにトミー・ボーリンが在籍していた第4期のコンサートでのオープニングナンバーとしても演奏された。ボーカリストにジョー・リン・ターナーが在籍した第6期、第3期までバンドのギタリストであったリッチー・ブラックモアが自身のバンド、レインボーを再結成した時期やホワイトスネイクなども演奏している。
有名なリフは、ジョージ・ガーシュウィンの「魅惑のリズム」に似ていると指摘されてきたが、リッチー・ブラックモアはこの曲からの引用を否定している。収録時間が6分前後、ギター及びオルガンのソロがある、歌詞が4番まであるなどの特徴から彼らの代表曲である「ハイウェイ・スター」と似た曲構成を成している。間奏部の「Gm-Cm-F-Bb-Eb-Cm-D7」のコード進行部分はバッハの楽曲を引用したものである。新加入したデイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズのツインヴォーカルが、新境地を開いた。
日本とアメリカでは、1974年に同タイトルのアルバムからシングルカットされたが、イギリスでは「テイク・ユア・ライフ」がA面に選ばれた。また、日本のハードロック/ヘヴィメタル専門誌「BURRN!」及び編集社である「バーン・コーポレーション(現在は閉鎖)」の名前の元ともなっている。エディ・ヴァン・ヘイレンは、この曲がお気に入りのギター・リフの一つであると語っている[2]。
シングル収録曲
1974年 パープル・レコード盤
- 紫の炎 Burn
- コロナリアス・レディッグ Coronarias redig
1998年 ダブリューイーエー・ジャパン盤
- 紫の炎 Burn
- テイク・ユア・ライフ Might Just Take Your Life
パーソネル
- リッチー・ブラックモア - エレクトリックギター
- デイヴィッド・カヴァデール - リードヴォーカル
- グレン・ヒューズ - エレクトリックベース、バッキングヴォーカル
- ジョン・ロード - オルガン
- イアン・ペイス - ドラム
カバー・バージョン
- 紫の炎 (Burn)
- ライオット - 『Nightbreaker』(1993年)
- グレン・ヒューズ - 『フロム・ナウ・オン』(1994年)
- Kill II This - 『Another Cross II Bare』(1996年)
- ソイルワーク - 『Steelbath Suicide(日本盤ボーナストラック)』(1998年)、EP『The Early Chapters』(2004年)
- マイケル・アンジェロ - 『Hands Without Shadows』(2005年)
- W.A.S.P. - 『Babylon』(2009年)
- Monkey3 - EP『Undercover』(2009年)
- ホワイトスネイク - 『ザ・パープル・アルバム』(2015年)[3]
- Steve 'N' Seagulls - 『Brothers In Farms』(2016年)
- Thomas Zwijsen - 『Nylon Metal』(2018年)
- Suspended 4th - 『Travel The Galaxy』(2022年)[4]
脚注
- http://glover.thehighwaystar.com/rosas/tab/hstar.htm |title= Roger Glover – the official website
- “Six solid reasons Deep Purple are the ultimate rock band”. BBC 2019年8月3日閲覧。
- “ホワイトスネイク、ディープ・パープルをカバー”. BARKS. 2023年5月15日閲覧。
- “Suspended 4thインタビュー “この作品を通して、本当の意味でのバンドになった” 過去を更新し、新しい可能性を広げた1sフル・アルバム”. skream!. 2023年5月15日閲覧。