和泉多摩川駅
和泉多摩川駅(いずみたまがわえき)は、東京都狛江市東和泉四丁目にある小田急電鉄小田原線の駅である。駅番号はOH 17。
和泉多摩川駅 | |
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北口(2005年10月15日) | |
いずみたまがわ Izumi-Tamagawa | |
所在地 | 東京都狛江市東和泉四丁目2番1号 |
駅番号 | OH17 |
所属事業者 | 小田急電鉄 |
所属路線 | ■小田原線 |
キロ程 | 14.4 km(新宿起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線* |
乗降人員 -統計年度- |
12,314人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)4月1日 |
備考 | *通過線2線含む |
概要
新宿駅から17番目(新宿駅も含む)の駅。新宿駅からの距離は14.4 km。多摩川寄りホームからは登戸駅とよみうりランドが見える。多摩川の東京側最寄り駅(町田市を除く東京都に所属する最後の駅)。1990年代後半に路線の高架複々線化事業と駅前再開発事業が行われた。成城学園前管区成城学園前管内に属する[1]。
歴史
- 1927年(昭和2年)4月1日:開業。
- 1937年(昭和12年)9月1日:片瀬江ノ島駅行「直通」の停車駅となる(小田原方面行「直通」は通過)。
- 1948年(昭和23年)9月:桜準急が設定され、停車駅となる。
- 1951年(昭和26年)4月:準急の停車駅となる。
- 1964年(昭和39年)11月5日:準急の通過駅となる。
- 1989年(平成元年)7月:喜多見 - 和泉多摩川間の複々線化着工。
- 1995年(平成7年)3月26日:高架化(上り線は仮設ホームで営業)[2][3]。
- 1996年(平成8年)12月1日:上り線ホームを本設ホームへと移動[2]。
- 1997年(平成9年)
- 1999年(平成11年)4月:駅前ロータリー完成により路線バスの乗り入れ開始。
- 2003年(平成15年)4月:狛江駅側の改札口が供用開始。
- 2004年(平成16年)12月11日:区間準急が設定され、停車駅となる[7]。
- 2014年(平成26年)1月:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[8]。
- 2016年(平成28年)3月26日:区間準急が廃止され、再び各駅停車のみの停車となる[9]。
- 2018年(平成30年)3月17日:東京メトロ千代田線直通列車(全区間各駅停車のみ)が設定され、停車駅となる[10]。
駅名の由来
当初「多摩川」という駅名にする予定だったが、多摩川の対岸に「稲田多摩川駅(現・登戸駅)」が開設されることを受け、地名である「和泉」と「多摩川」を合わせて「和泉多摩川」と名づけられる。なお、「和泉」と付くが大阪府とは関係ない。
旧駅舎
駅舎、路線とも地上にあった。駅舎は上りホーム側にあり、下りホームとは跨線橋により連絡され、下りホームには臨時改札口があった。
駅構造
和泉多摩川駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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凡例
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間に通過線をはさんだ相対式ホーム2面4線を有する高架駅である。線路・ホームは高架上に、改札口は地上にある。複々線区間にあり、当駅で各停が特急ロマンスカー・快速急行・急行などに追い越されることがある。また、複々線区間の末端であったため各駅停車が優等列車に抜かれるための時間調整をすることもあったが、2018年3月3日に登戸駅の1番線が使用開始となり、現在は隣の登戸駅で時間調整されている。
改札口は登戸駅側に1か所、狛江駅側に1か所、計2か所ある。狛江駅側は後から増設された簡易的なものである。臨時改札口はない。登戸駅側の改札口には北側と南側の出口がある。屋根はホームの全面を覆っているが、路線部分は覆っていない。
駅舎両脇の高架下を商業施設「小田急マルシェ」として利用している。
駅舎デザインは、内側外側とも淡いグリーン色を基調色としている。
出入り口付近の装飾(駅名が掲げてある個所)、改札階の窓枠、およびホーム階の窓枠は、淡いグリーン色(壁面のグリーン色よりやや濃い)で、上部が三角形状のデザインに統一されている[11]。隣りの狛江駅では、ブラウン色、上部が半円形状となっており、両駅間のデザイン上の差異となっている[11]。
また、ホーム上屋(屋根)については、喜多見駅などの世田谷区内の新設高架駅では、 横から見て丸みを帯びたものに統一されているが、狛江市内にある狛江駅と和泉多摩川駅は、直線状のものに統一されている[11]。
ホーム有効長は10両編成に対応している[12]。登戸側にある多摩川橋梁の架け替え工事と併せて、ホームの延伸工事を行ったため、同橋梁工事が完了するまで8両編成以下しか対応していなかった(165メートルから210メートルへ延伸)[12]。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 軌道 | 行先[13] |
---|---|---|---|---|
1 | 小田原線 | 下り | 緩行線 | 小田原・片瀬江ノ島方面 |
通過線 | □小田原線 | 下り | 急行線 | (下り列車の通過) |
通過線 | 上り | (上り列車の通過) | ||
2 | 小田原線 | 上り | 緩行線 | 新宿・ 千代田線方面 |
利用状況
2021年度の1日平均乗降人員は12,314人であり[14]、小田急線全70駅中56位。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[16] |
1日平均 乗車人員[17] |
出典 |
---|---|---|---|
1948年(昭和23年) | [18]1,996 | ||
1990年(平成 | 2年)8,364 | [* 1] | |
1991年(平成 | 3年)8,415 | [* 2] | |
1992年(平成 | 4年)8,225 | [* 3] | |
1993年(平成 | 5年)7,893 | [* 4] | |
1994年(平成 | 6年)7,836 | [* 5] | |
1995年(平成 | 7年)7,661 | [* 6] | |
1996年(平成 | 8年)7,501 | [* 7] | |
1997年(平成 | 9年)7,512 | [* 8] | |
1998年(平成10年) | 7,405 | [* 9] | |
1999年(平成11年) | 7,557 | [* 10] | |
2000年(平成12年) | 7,501 | [* 11] | |
2001年(平成13年) | 7,499 | [* 12] | |
2002年(平成14年) | 7,537 | [* 13] | |
2003年(平成15年) | [19]14,737 | 7,516 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [20]14,956 | 7,608 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [21]15,107 | 7,658 | [* 16] |
2006年(平成18年) | 15,217 | 7,715 | [* 17] |
2007年(平成19年) | 15,541 | 7,891 | [* 18] |
2008年(平成20年) | 15,339 | 7,792 | [* 19] |
2009年(平成21年) | 15,287 | 7,773 | [* 20] |
2010年(平成22年) | 15,318 | 7,762 | [* 21] |
2011年(平成23年) | 15,047 | 7,617 | [* 22] |
2012年(平成24年) | 15,006 | 7,597 | [* 23] |
2013年(平成25年) | 15,264 | 7,732 | [* 24] |
2014年(平成26年) | 15,398 | 7,792 | [* 25] |
2015年(平成27年) | 15,792 | 7,995 | [* 26] |
2016年(平成28年) | 15,923 | 8,052 | [* 27] |
2017年(平成29年) | 15,934 | 8,052 | [* 28] |
2018年(平成30年) | 15,831 | 8,003 | [* 29] |
2019年(令和元年) | 15,751 | 7,967 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)11,667 | 5,918 | [* 31] |
2021年(令和 | 3年)12,314 |
駅周辺
登戸駅側改札(西口)の北側に駅前広場、ロータリーがある。ロータリーは世田谷通りに通ずる。
再開発前は駅周辺の道路は狭隘で、最寄りバス停留所も200mほど離れていたが、1999年4月に新道およびロータリーが完成し、路線バスの乗り入れが始まった。
西口
- 警視庁調布警察署和泉多摩川交番
- 東京都立狛江高等学校
- 多摩川 - 駅近くの河原には、多摩川水害(1974年)の堤防決壊を伝える「多摩川決壊の碑」が建つ[22]。
- 和泉多摩川商店街
- 玉泉寺
- 狛江市南部地域センター
- 多摩川橋梁
- かつては、多摩川橋梁手前の堤防上に和泉多摩川2号踏切が設置されていた。1961年1月17日にはここで立ち往生していたダンプカーに列車が衝突し、列車(2400形2460編成)が橋梁から転落する事故が起きている[23]。詳細は「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)#小田急線列車衝突転落事故」および「小田急2400形電車#登場当初」を参照。
- 複々線化に伴う改良工事により、多摩川橋梁は上下線ともに新規に架け替えられた。新しい橋梁は従来よりも高い位置に建設されており、2004年秋に和泉多摩川2号踏切も廃止となった。
東口
- 和泉多摩川駅前 郵便局
高架下
駅両脇の高架下に商業施設の小田急マルシェ和泉多摩川がある。2004年に小田急電鉄グッズ販売店「TRAINS(トレインズ)」がオープンした[24]。出店テナントの一覧・詳細情報は公式サイト「小田急マルシェ和泉多摩川」を参照。
ギャラリー
- 1番線ホーム西端より登戸方面を見る
- 2008年7月28日の様子。多摩橋梁の下流側はまだ工事中。
隣の駅
- なお、「狛江・多摩川花火大会」開催のため、■急行・■準急が当駅に臨時停車することもある。
脚注
出典
- 藤田雄介(小田急電鉄CSR・広報部)「総説:小田急電鉄」『鉄道ピクトリアル』第70巻第8号(通巻976号)、電気車研究会、2020年8月10日、13頁、ISSN 0040-4047。
- 編集部「小田急の複々線区間工事前後を見る」『鉄道ピクトリアル』第68巻第6号(通巻946号)、電気車研究会、2018年6月1日、41頁、ISSN 0040-4047。
- “小田急・喜多見-和泉多摩川間 26日から複線高架に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年3月15日)
- “小田急小田原線(成城学園前駅~登戸駅間)線増連続立体交差事業 4月27日(日)から喜多見、狛江、和泉多摩川3駅の新駅舎を使用開始 同区間の複々線化工事の完成は平成9年6月を予定しています”. 小田急電鉄. 1997年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月20日閲覧。
- “小田急 連続立交化6月完成 喜多見ー和泉多摩川 新駅舎27日から使用”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年4月18日)
- 寺西知幸「複々線化進展による江ノ島線への波及効果」『鉄道ピクトリアル』第70巻第8号(通巻976号)、電気車研究会、2020年8月10日、217頁、ISSN 0040-4047。
- 『12月11日(土)、小田急線のダイヤ改正を実施 -複々線化区間の延伸、新種別の導入で所要時間が短縮します-』(プレスリリース)小田急電鉄、2004年10月6日。 オリジナルの2005年3月8日時点におけるアーカイブ 。2021年5月5日閲覧。
- (PDF)『小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて 2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します! 新宿駅から箱根・芦ノ湖まで通しのナンバリングにより、わかりやすくご利用いただけます』(プレスリリース)小田急電鉄/箱根登山鉄道、2013年12月24日。 オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ 。2021年5月9日閲覧。
- (PDF)『2016年3月26日(土)小田急線ダイヤ改正を実施します ロマンスカー停車駅の新設および東京メトロ千代田線直通列車の増発』(プレスリリース)小田急電鉄、2015年12月18日、6頁。 オリジナルの2019年6月6日時点におけるアーカイブ 。2020年5月10日閲覧。
- (PDF)『代々木上原〜登戸間の「複々線化」により小田急の通勤が変わる! 2018年3月、新ダイヤでの運行開始 〜ラッシュピーク混雑率150%、町田〜新宿間の最大12分短縮を実現〜 〜快速急行の登戸停車や列車種別の新設で、都心へのアクセス向上〜』(プレスリリース)小田急電鉄、2017年11月1日。 オリジナルの2019年4月15日時点におけるアーカイブ 。2020年5月10日閲覧。
- 編集部「小田急複々線区間 各駅停車」『鉄道ピクトリアル』第68巻第6号(通巻946号)、電気車研究会、2018年6月10日、48 - 49頁、ISSN 0040-4047。
- 西山芳雄(小田急電鉄交通サービス事業本部工務部)「和泉多摩川-向ヶ丘遊園間改良工事について」『鉄道ピクトリアル』第60巻第1号(通巻829号)、電気車研究会、2010年1月10日、104頁、ISSN 0040-4047。
- “和泉多摩川駅のご案内 駅立体図”. 小田急電鉄. 2023年6月3日閲覧。
- 1日平均駅別乗降人員 - 小田急電鉄
- 統計情報 - 狛江市
- レポート - 関東交通広告協議会
- 東京都統計年鑑 - 東京都
- “狛江市民活動・生活情報誌 第44号” (PDF). 狛江市 (2007年4月1日). 2017年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
- “関東交通広告協議会「平成15年度1日平均乗降人員・通過人員」”. 関東交通広告協議会. 2018年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
- “関東交通広告協議会「平成16年度1日平均乗降人員・通過人員」”. 関東交通広告協議会. 2018年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
- “関東交通広告協議会「平成17年度1日平均乗降人員・通過人員」”. 関東交通広告協議会. 2018年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
- 気象アーカイブス(29)43年前の8月、東京の多摩川も決壊していた!ウェザーニューズ社『月刊SORA』2017年8月号(2018年7月1日閲覧)。
- 中林晃「小田急の車両にかかわった日々」『鉄道ピクトリアル』第60巻第1号(通巻829号)、電気車研究会、2010年1月10日、106頁、ISSN 0040-4047。
- 同時期に美術・工芸品の制作・展示・販売コーナー「アトリエおだきゅう」もオープンしたがこちらは2016年3月頃に閉店となった。
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