鶴川駅
鶴川駅(つるかわえき)は、東京都町田市能ヶ谷一丁目にある、小田急電鉄小田原線の駅である。駅番号はOH 25。副駅名は「和光大学 最寄駅」。
鶴川駅 | |
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鶴川駅 全景(2010年5月) | |
つるかわ Tsurukawa (和光大学 最寄駅) | |
所在地 | 東京都町田市能ヶ谷一丁目6番3号 |
駅番号 | OH25 |
所属事業者 | 小田急電鉄 |
所属路線 | ■小田原線 |
キロ程 | 25.1 km(新宿起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
51,717人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)4月1日 |
歴史
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 開業。「直通」の停車駅となる。各駅停車は、新宿駅 - 稲田登戸駅(現・向ヶ丘遊園駅)間のみの運行であり、当駅までの運行はなかった。
- 1937年(昭和12年)9月1日 - 小田原駅方面行「直通」に限り、停車となる(片瀬江ノ島駅行「直通」は、通過)。
- 1945年(昭和20年)6月 - 従来、新宿駅 - 稲田登戸駅間のみの運行の各駅停車が全線で運行されることとなり、各駅停車の停車駅となると同時に、「直通」は廃止される。
- 1946年(昭和21年)10月1日 - 準急が設定され、停車駅となる。
- 1948年(昭和23年)9月 - 桜準急が設定され、停車駅となる。
- 1960年(昭和35年)3月25日 - 通勤準急が設定され、停車駅となる。
- 1964年(昭和39年)11月5日 - 快速準急が設定され、休日のみ停車駅となる(こどもの国来訪客向けの臨時停車である)。
- 1977年(昭和52年)11月21日 - 3番ホーム(待避線)の使用開始。
- 1990年(平成2年)10月1日 - 駅南側臨時改札口(現・南口改札)を平日朝ラッシュ時限定で使用開始[1]。
- 2002年(平成14年)3月23日 - 駅構内エレベーターの使用開始[2]。
- 2004年(平成16年)12月11日 - 区間準急が設定され、停車駅となる。
- 2014年(平成26年)1月:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[3]。
- 2018年(平成30年)3月17日 - 小田急ダイヤ改正により通勤準急が新設され、停車駅となる。
- 2021年(令和3年)10月26日 - 副駅名「和光大学 最寄駅」を導入。
かつて相武電気鉄道の乗り入れと、城山線が当駅から分岐する構想があったが、どちらも実現しなかった[4]。
駅名の由来
町田市と1958年に合併した鶴川村に設置されたことから、「鶴川」と命名。
駅構造
鶴川駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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凡例
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島式ホーム1面2線、単式ホーム1面1線の計2面3線のホームを有する地上駅。上り線のみ待避設備を持ち、朝ラッシュ時は当駅で快速急行を待避する各駅停車・通勤準急が多い。
駅舎は線路の北側にあり、跨線橋を経由してホームに出る。跨線橋にはエレベーターが設置されているが、エスカレーターは設置されていない。 下りホーム西端には係員無配置の南口改札口があり、自動券売機・自動精算機・自動改札機を設置。
空調完備の待合室は各ホーム、トイレは北口改札脇に設置されている。以前は上りホームに「Odakyu SHOP」という売店が存在したが、2018年10月をもって閉店した。跡地には自動販売機が設置された。
町田市では「東の玄関口」である同駅の利便性向上などを目的に駅舎改築を計画しており、整備後は南北自由通路を備えた橋上駅舎に改築し、北口駅前広場を再整備する予定。さらに南口にも駅前広場を整備し、周辺道路の混雑緩和を目的に、南北でバス路線の分割が検討されている[5]。
- 駅構内(右側より1番ホーム、2・3番ホーム)
- 北口改札
- 北口 東側ロータリー
- 北口 西側ロータリー
- 南口改札
- 駅名標(副駅名導入後)
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先[6] |
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1 | 小田原線 | 下り | 小田原・片瀬江ノ島方面 |
2・3 | 上り | 新宿・ 千代田線方面 |
上り線は2番ホームが主本線、3番ホームが待避線である。
待避線が設置された経緯は、帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)千代田線との相互直通運転に伴う、準急列車の10両編成化によるものである。元々、待避線は隣の柿生駅(2面4線・上下線ともに待避線を有していた)に設置されていた。しかし、柿生駅の待避線は8両編成分の有効長であり、同駅敷地が手狭で、設備改良も困難であることから、当駅に待避設備を設置したものである。のちに柿生駅は、待避線が撤去された。2020年2月9日には貸切列車「特急ロマンスカー・ゼルビア号(4両編成)」が鶴川駅3番ホームから新宿駅まで特別運行された[7][8]。
利用状況
2021年度の1日平均乗降人員は51,717人であり[10]、小田急線全70駅中16位。
小田急電鉄の急行通過駅としては乗降人員が最も多い。
近年の1日平均乗降人員・乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[12] |
1日平均 乗車人員[13] |
出典 |
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1978年(昭和53年) | 22,039 | [* 1] | |
1979年(昭和54年) | 22,484 | [* 2] | |
1980年(昭和55年) | 22,934 | [* 3] | |
1981年(昭和56年) | 23,364 | [* 4] | |
1982年(昭和57年) | 23,426 | [* 5] | |
1983年(昭和58年) | 23,929 | [* 6] | |
1984年(昭和59年) | 24,189 | [* 7] | |
1985年(昭和60年) | 24,786 | [* 8] | |
1986年(昭和61年) | 25,882 | [* 9] | |
1987年(昭和62年) | 26,877 | [* 10] | |
1988年(昭和63年) | 28,142 | [* 11] | |
1989年(平成元年) | 28,589 | [* 12] | |
1990年(平成 | 2年)29,482 | [* 13] | |
1991年(平成 | 3年)29,986 | [* 14] | |
1992年(平成 | 4年)30,586 | [* 15] | |
1993年(平成 | 5年)31,071 | [* 16] | |
1994年(平成 | 6年)31,266 | [* 17] | |
1995年(平成 | 7年)31,126 | [* 18] | |
1996年(平成 | 8年)31,167 | [* 19] | |
1997年(平成 | 9年)30,723 | [* 20] | |
1998年(平成10年) | 30,956 | [* 21] | |
1999年(平成11年) | 30,798 | [* 22] | |
2000年(平成12年) | 30,789 | [* 23] | |
2001年(平成13年) | 31,060 | [* 24] | |
2002年(平成14年) | 62,162 | 31,444 | [* 25] |
2003年(平成15年) | 63,734 | 32,230 | [* 26] |
2004年(平成16年) | 64,881 | 32,885 | [* 27] |
2005年(平成17年) | 66,647 | 33,729 | [* 28] |
2006年(平成18年) | 68,786 | 34,822 | [* 29] |
2007年(平成19年) | 71,034 | 35,896 | [* 30] |
2008年(平成20年) | 69,095 | 34,849 | [* 31] |
2009年(平成21年) | 68,707 | 34,614 | [* 32] |
2010年(平成22年) | 68,188 | 34,288 | [* 33] |
2011年(平成23年) | 67,208 | 33,786 | [* 34] |
2012年(平成24年) | 68,185 | 34,274 | [* 35] |
2013年(平成25年) | 69,511 | 34,951 | [* 36] |
2014年(平成26年) | 68,358 | 34,279 | [* 37] |
2015年(平成27年) | 69,261 | 34,710 | [* 38] |
2016年(平成28年) | 69,224 | 34,668 | [* 39] |
2017年(平成29年) | 69,141 | 34,622 | [* 40] |
2018年(平成30年) | 69,239 | 34,677 | [* 41] |
2019年(令和元年) | 68,992 | 34,522 | [* 42] |
2020年(令和 | 2年)46,377 | 23,241 | [* 43] |
2021年(令和 | 3年)51,717 |
駅周辺
駅は能ヶ谷一丁目にあり、町名としての鶴川一丁目 - 六丁目(鶴川団地を含む)は駅の1 - 3キロ北西にある。
駅北側には鶴川街道があり、交通量が多く幹線道路が交わる交差点が近いため、慢性的な渋滞が発生している。土地区画整理事業の施工とともに狭かった幅員が改良されており、2003年に駅北口付近の道路が、拡幅した新道路に付け替えられた。
北口東側にはバスロータリー、小田急マルシェ、駐車場などがある。北口西側にはタクシープールがあり、小田急マルシェ2 - 3のほか、多数の商業ビルやマンション等が建築されている。
駅南側は開発途上な部分が多い。鶴見川が流れ、その向こう側は川崎市麻生区の飛び地である。土地利用は、主に住宅が中心。
駅周辺の主な施設
- 和光大学(学校法人和光学園)
- 国士舘大学町田キャンパス
- フェリシアこども短期大学
- フェリシア高等学校
- 和光中学校・高等学校
- 和光鶴川小学校
- 和光大学ポプリホール鶴川
- 町田市役所鶴川駅前連絡所
- 鶴川駅前図書館
- 川崎市麻生市民館岡上分館
- 町田市鶴川市民センター
- 鶴川図書館
- 町田消防署鶴川出張所
- 鶴川郵便局
- TBS緑山スタジオ(横浜市青葉区緑山)
- 小田急マルシェ鶴川1[注釈 1]
- 小田急マルシェ鶴川2[注釈 2]
- 小田急マルシェ鶴川3[注釈 3]
- 町田警察署 鶴川駅前交番
- Odakyu OX
- 生鮮&業務スーパー鶴川店
- きらぼし銀行
- 芝信用金庫
- マルエツ、ノジマ
- こどもの国(横浜市青葉区奈良町)
- 武相荘 - 白洲次郎・正子夫妻の旧宅。
- 町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場) - 野津田公園内。FC町田ゼルビアのホームスタジアム。
バス路線
路線バスは、神奈川中央交通(町田営業所・多摩営業所)と神奈川中央交通東(橋本営業所)と小田急バス(新百合ヶ丘営業所)により運行されている。
0 - 4番のりばと降車場は北口東側、5番・臨時のりばと西口降車場は北口西側にある。
乗場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 |
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0番 | 淵24 | 登戸 (土曜1本のみ) | ■神奈中東 | |
町50 町54 | 金井・藤の台団地 | 町田バスセンター | ■神奈中 | |
鶴57 | 榛名坂ヒルズ | やくし台センター | ||
1番 | 鶴21 | 真光寺 | 若葉台駅 | |
鶴22 | 真光寺・若葉台駅 | 調布駅南口 (土曜1本のみ) | ||
鶴23 | 和光学園 (平日1本のみ) | |||
急行 | 和光学園 (平日のみ) | |||
鶴25 | 平和台循環 | |||
鶴10 | 千都の杜中央循環 | ■神奈中 ■小田急 | ||
2番 | 鶴13 | 鶴川六丁目 | 鶴川団地 | |
鶴11 | センター前 | 鶴川団地 | ||
町50 | センター前 | 鶴川団地 (買物バス) | ■神奈中 | |
鶴12 | センター前 | 鶴川団地循環 (土休日1本のみ) | ■小田急 | |
3番 | 鶴05 | こどもの国 (多客時のみ) | ||
鶴06 | こどもの国 | 三菱ケミカル前 (平日1本のみ) | ||
鶴07 | こどもの国 | 奈良北団地 | ||
鶴09 | ことり橋 | 奈良北団地 | ||
4番 | 鶴01 | フェリシアこども短期大学 | ■神奈中 | |
鶴08 | 鶴川緑山住宅循環 | ■神奈中 ■小田急 | ||
鶴26 | 真光寺公園 | |||
5番 | 淵24 | 図師 | 淵野辺駅北口 (土曜1本のみ) | ■神奈中東 |
鶴37 | 図師 | 淵野辺駅北口 (平日1本のみ) | ■神奈中 | |
鶴33 | 川島入口 | 野津田車庫 | ||
鶴66 | 山王ガーデン | 野津田車庫 | ||
町53 | 本町田 | 町田駅 | ||
鶴31 | 永山駅 (平日1本のみ) | |||
桜24 | 永山駅 | 聖蹟桜ヶ丘駅 | ||
多04 | 豊ヶ丘四丁目 | 多摩センター駅 | ||
鶴32 | 小野路 | 南野二丁目 (平日1本のみ) | ||
多摩センター駅 | ||||
町36 | 五反田・図師 | 町田バスセンター | ||
臨時 | 直行 | 野津田公園 (試合開催時のみ) |
- 西口降車場
- 途中停留所(鶴川駅西口)扱い
- 0番・1番・5番のりば系統・町田BC発の町50系統
隣の駅
脚注
注釈
- 出店テナントの一覧・詳細情報は小田急電鉄公式サイト「小田急マルシェ鶴川1 小田急でショッピング」を参照。
- 出店テナントの一覧・詳細情報は小田急電鉄公式サイト「小田急マルシェ鶴川2 小田急でショッピング」を参照。
- 出店テナントの一覧・詳細情報は小田急電鉄公式サイト「小田急マルシェ鶴川3 小田急でショッピング」を参照。
出典
- 『広報まちだ(1990年10月11日発行)』
- “広報まちだ 2002年4月11日号”. 町田市 (2002年4月11日). 2021年5月26日閲覧。
- (PDF)『小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて 2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します! 新宿駅から箱根・芦ノ湖まで通しのナンバリングにより、わかりやすくご利用いただけます』(プレスリリース)小田急電鉄/箱根登山鉄道、2013年12月24日。 オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ 。2021年5月9日閲覧。
- “小田急多摩線延伸に関する関係者会議報告書 II.小田急多摩線延伸の取組の歩み”. 町田市 (2019年3月). 2022年1月24日閲覧。
- 鶴川駅周辺の街づくり町田市
- “鶴川駅のご案内 駅立体図”. 小田急電鉄. 2023年6月3日閲覧。
- 2月9日 「特急ロマンスカー・ゼルビア号」運行小田急電鉄
- 鶴川発の特急ロマンスカー「ゼルビア号」走る 終点は「J1」 小田急×FC町田ゼルビアで乗りものニュース
- 2012年度の鉄道事業設備投資計画 (2)駅施設改良、サービスの向上 2.行先表示装置の新設 (PDF) - 小田急電鉄(2012年4月27日閲覧)
- 1日平均駅別乗降人員 - 小田急電鉄
- 町田市統計書 - 町田市
- レポート - 関東交通広告協議会
- 東京都統計年鑑 - 東京都