デストロイア

デストロイア (Destoroyah) は、映画『ゴジラvsデストロイア』(1995年)に登場する架空の怪獣。別名は完全生命体

デストロイア
ゴジラシリーズのキャラクター
初登場ゴジラvsデストロイア
作者
  • 吉田穣(幼体-飛行体デザイン)
  • 岡本英郎(完全体デザイン)
  • 柳田英一(中間体)
  • 播谷亮(完全体)

この他、特撮テレビ番組『ゴジラアイランド』(1997年)、パチンコ『CRゴジラ3』にも登場する。

概要

シリーズ第1作『ゴジラ』でゴジラを倒した兵器「オキシジェン・デストロイヤー」の影響によって誕生した怪獣。「平成VSシリーズ」の完結に際し、ゴジラの最後の敵として用意されたオキシジェン・デストロイヤーの化身ともいうべき存在と位置づけられている[1]

増殖と合体を繰り返し、微小体(クロール体)・幼体・集合体・飛行体・完全体へと変化する[2]。「変身・成長する怪獣」は、プロデューサーの田中友幸が長年温めていたアイディアであった[1]。5段階の成長・変化はゴジラ映画初とされたが[1]、シリーズ第11作『ゴジラ対ヘドラ』に登場したヘドラとの類似性も指摘される[出典 1]

非常に高い戦闘能力を持つうえ、身体は群体によって構成されているため、何度欠損しようがその度に修復して蘇る。形態を変化させることで、地上、海中、空中で活動可能(形態によっては、これら全てを行うことも可能)。体液は緑色で、高温の環境だと突然変異が促進されるが[注釈 1]、逆に極低温では活力源「ミクロオキシゲン」が無力化するため、それが活動停止に繋がる弱点となっている。

『ゴジラvsデストロイア』のデストロイア

諸元
デストロイア
DESTOROYAH[出典 2][注釈 2]
別名完全生命体[出典 3]
身長3 mm - 120 m[15][注釈 3]
翼長不明 - 210 m[14]
体重0.5 g - 8万 t[出典 4]
出身地
  • 東京湾[13]
  • 東京湾海底[2][4]
  • 東京湾海底トンネル工事現場[10]
  • 有明臨海副都心の海底[17]
出現地東京湾[14][15]

元々は25億年前、地球上に酸素がほとんど存在しなかった先カンブリア時代に生息していたとされる微小生命体の一種[出典 5][注釈 4]。東京湾海底の原始地層中で眠っていたが、1954年に芹沢大助博士がゴジラを抹殺する際に使用したオキシジェン・デストロイヤーで周囲の環境が無酸素状態となったために復活した[出典 7]うえ、その約40年後の1996年に東京湾横断海底トンネル建設工事で地層が掘り起こされたことにより、急速に酸素の存在する外気に触れる環境下に置かれたことから、酸素を含む現代の大気に適応するために異常進化を遂げ[18]、怪獣化した。

劇中での命名者は物理化学者の伊集院研作。

微小体

諸元
デストロイア
(微小体)
全長3 - 5 mm[出典 8]
体重0.5 g[出典 8]
出身地東京湾[7]
出現地しながわ水族館[11]

青海トンネル建設工事現場の地層に閉じ込められていたが、酸素が充満する外気に触れてその毒性(酸素#光合成と呼吸を参照)を克服し、有酸素状況下での活動が可能となった最初期の形態[13]

オキシジェン・デストロイヤーの影響を受けて蘇生したため、体内にミクロオキシゲン[注釈 6]を有し、それを用いて金属やガラスに穴を生じさせ、他の生物を分解・捕食するなどの行動を起こす。

工事現場のシャフトを溶かすなどの被害を出した後、現場から採取されてフラスコに保管された土の中に潜んでいたが、ミクロオキシゲンでフラスコに穴を開けて脱出した[13]

クロール体

諸元
デストロイア
(クロール体)
全長2 mm - 30 cm[出典 9][注釈 7]
体重2 g - 1.5 kg[出典 10][注釈 8]
出現地水族館[7]

微小体が増殖・合体して成長したもの[注釈 9]

掘削されてからはミクロオキシゲンを用いて活発に動き始める。水道を経てしながわ水族館の水槽内に現れ、ミクロオキシゲンの効果で熱帯魚の体組織を分解し、白骨化させて喰いつくした。事件を調査するビデオ映像のコンピュータ解析でその存在が判明するが、伊集院は「初めからこの姿ではなかったはずだ」と発言している。

幼体

諸元
デストロイア
(幼体)
全長2 - 18 m[出典 11]
体重350 kg - 260 t[出典 12]
出現地
  • 臨海副都心[7]
  • 東京湾海底トンネル建設工事現場[11]

カニやクモのような脚部に、無脊椎動物ではありえない長い首と尾を備えた、甲殻類と脊椎動物の両方の特徴を備えた形態。尾の先にはハサミのような部位があり、人間を軽々と持ち上げるなどの怪力を有する。口の中にはもう一つの顎が備わっている[21]

最初は人間の成人程度の大きさで青海トンネルの工事現場に出現し、粒子状の高濃度のミクロオキシゲンを放射して物体を分解・消滅させる。工事現場の機材などを消滅させた後、青海のプレミアムビルを占拠して警視庁対ゲリラ特殊部隊SUMPと交戦し、隊員を複数人溶かして殺害するなどの被害を与えるが、無反動砲や火炎放射器、手榴弾によって一部が撃破される。

成長は極めて早く、翌日に出現した際には軒並み巨大化しており、後の進化の片鱗を見せる。地中や海中から現れたところを冷凍メーサー砲に攻撃されて大ダメージを受けたが、直後に爆発的な進化を遂げる。

  • スタッフには「カニさんタイプ」と呼ばれていた[1]

集合体

諸元
デストロイア
(集合体[24][25][注釈 10]
全高40 m[出典 14]
全長60 m[出典 15]
体重1万5千 t[出典 16]
出現地東京湾臨海副都心[11]

東京港湾部に出現したすべての幼体が自衛隊の冷凍攻撃に有明クリーンセンターへ追い詰められて生命の危機に瀕した結果、1か所に集まって1体に融合した形態[9]。出現地点は東京・臨海副都心クリーンセンター→天王洲アイル→国際展示場[7]

幼体時以上に巨大化したことでパワーが大幅に上がり、外骨格も強度が増したために冷凍兵器も効かなくなった。そのため、形勢が逆転して冷凍メーサー砲もほとんど効果が得られず、自衛隊を圧倒するようになる。

幼体を巨大化した外見の肩からは長い触手が2本、胴体からは鋏が生えている[出典 17]。体内のミクロオキシゲンはオキシジェン・デストロイヤーに変化し、口から光線状のオキシジェンデストロイヤーレイ[26](ミクロオキシゲン光線[出典 18])として放射する。上空高くにまで飛び上がる驚異的な跳躍力も持つほか、全身の至るところから蒸気のようなガスを噴射している。任意で飛行体への変身も可能であり、その瞬間にはいったん肉体を金色の粒子状に分解させて再構成するという方法を取る。

ゴジラジュニアとの交戦時には、その巨体とパワーで終始圧倒して高い跳躍から多数の脚部で押し潰し、ミクロオキシゲン粒子を口吻から獲物の体内に注入して溶解させる攻撃で泡を吹かせるが[26]、隙を突かれて至近距離から熱線を立て続けに受けて左右の突起を吹き飛ばされ、下記の飛行体に変身して逃げようとする。

ゴジラとの交戦時には完全体が複数の集合体に分離して集中攻撃を浴びせるが[注釈 11]、ほとんど効果はなく全滅を経て再び合体し、再生した。この時の集合体は、ゴジラジュニアとの対戦時に比べて小さい。

  • ゴジラジュニアとの対決時のスーツアクターは柳田英一[出典 20]。柳田は、ゴジラジュニアのスーツアクターを務めた破李拳竜の弟子にあたる[29][4]
  • 書籍『ゴジラvsデストロイア超全集』では、デストロイアはミクロオキシゲンで溶かした相手の細胞を吸収することができるとしており、ゴジラジュニアに口を突き刺していたのは二足歩行の怪獣型(完全体)に進化するためだったのではないかと推測している[31]

飛翔体

諸元
デストロイア
(飛翔体[出典 21][注釈 12]
全長65 m[出典 23]
翼長80 m[出典 24]
体重1万5千 t[出典 25]
出現地品川駅周辺[11]

集合体が飛行するために変身した形態。出現地点はクリーンセンター→品川→天王洲アイル[7]

顔は昆虫のような形から爬虫類のような形に変わり、頭部には大きな角が生えているなど、完全体に近い形になっている。体重は集合体から変化していない。両肩の触手と胴体の間に膜が形成され、主翼となる。脚部からミクロオキシゲンを噴出して飛行する[出典 26]

集合体と同様に口からオキシジェン・デストロイヤー・レイ(ミクロオキシゲン光線[12][9])を吐くことも可能で[32]、飛行しながらの体当たり攻撃はゴジラジュニアを転倒させるほどの威力を発揮する[32][9]

集合体からこの形態に自在に変化できる[13]。品川駅周辺を襲撃し、ゴジラジュニアの攻撃を受けるとこの姿に変化して逃げようとするが、ゴジラジュニアの追い打ちの熱線が直撃して品川火力発電所へ墜落し敗北、爆発に巻き込まれた。

完全体

諸元
デストロイア
(完全体[36][20][注釈 13]
全高120 m[出典 27]
全長230 m[出典 28]
翼長210 m[出典 29]
体重8万 t[出典 30]
出現地東京湾[33]

ゴジラジュニアのDNAと、品川火力発電所から吸収したエネルギー、ゴジラジュニアの熱線の影響で進化が異常促進した結果、変化した形態。出現地点は品川・火力発電所→羽田空港→国際展示場[7]

甲殻類のようであった集合体までと異なり、直立二足歩行で両腕があり、背中には巨大な翼を持った姿になっている。顔は飛行体に似ている。

集合体と同様、全身の至る所からガスのようなものを噴射している。大幅な変身を経ずに陸海空を活動できるようになり、頭部の角や先端が鋏状の尻尾、鋭い爪などを武器としてゴジラに戦いを挑む。口から吐くオキシジェンデストロイヤーレイ[出典 31](オキシジェン・デストロイヤー・レイ[28])はより強力なものに変わり、長時間照射すればゴジラを一撃でダウンさせられる。また、角からミクロオキシゲンを放出して形成した刃で敵を切り刻むヴァリアブル・スライサー[出典 32](ヴァリアヴル・スライサー[13])を用い、尻尾を獲物の身体に絡めて体内のエネルギーを吸収することもできる。

燃え盛る品川火力発電所の炎の中から出現し、羽田空港に飛来してゴジラジュニアを攫った後、有明上空で空中から落としてとどめを刺し、その光景に怒り狂ったゴジラと対峙する。肉弾戦でゴジラを圧倒し、尾で引きずり回したまま海に突き落とすなど優位に戦いを進めるが、核エネルギーが暴走していたゴジラに対してはオキシジェン・デストロイヤーすら決定打となりえず、ゴジラの猛攻も重なって徐々に劣勢となり、胸の開口部を熱線の集中攻撃で破砕され、大量の出血と吐血[注釈 14]に至り、四散する。その直後、複数の分裂体[13][28]に分裂してゴジラを攻撃するが、全滅させられてなおも再生し、ゴジラへの三度目の戦いを挑む。

メルトダウン寸前のゴジラから放たれたこれまで以上に強力なハイパー熱線[38]や、ゴジラ自身から放たれる猛烈な熱量によって全身を焼かれたうえ、熱線を連続で受けて顔面や胸部を砕かれるほど追い詰められる。たまらず空中へ逃走を図るが、スーパーXIIIの超低温レーザー砲や冷凍メーサー戦車の集中攻撃によって傷口から内部を超低温に晒されたうえ、翼を破壊されて地上に墜落して爆発、消滅した。

  • スーツアクターは播谷亮[出典 33]。ゴジラから煙を吹く演出で炭酸ガスを用いているため、播谷もレギュレータを装着して演じた[40]。また、翼のバランスが取りづらいため、着用時はスーツを上から吊った状態で入っている[40]
  • 書籍『ゴジラVSデストロイア超全集』では、完全体でのミクロオキシゲン噴出量は幼体の500倍としている[31]
  • この完全体がデストロイアの一応の最終形態とされているが、映画パンフレットには、この状態で進化が止まる保証はないと書かれている[1]

創作経緯

企画当初は、初代ゴジラが亡霊となって現れるゴーストゴジラが敵怪獣として検討されていたが、メカゴジラスペースゴジラなどゴジラに似せた怪獣の登場が続いていたため却下となり、これに代わり第1作の要素からオキシジェン・デストロイヤーをもとにした新怪獣として創作された[41]

特技監督の川北紘一は、デストロイアを「生きたオキシジェン・デストロイヤー」と定義しており[41]、「ゴジラ死す」というテーマにふさわしい相手としている[42]。脚本を担当した大森一樹は、第1作でオキシジェン・デストロイヤーについての科学考証が不明確であったためそれを現代につなげるのが難しかったと述べており、オキシジェン・デストロイヤーが直接作用したのではなく、酸素が破壊されたことにより無酸素時代の生物が蘇ったという設定になった[41]。また、オキシジェン・デストロイヤーから誕生したことと、オキシジェン・デストロイヤーが吐けるようになるのは大森自身もよくわからないと述べている[41]。物語序盤では、オキシジェン・デストロイヤーの使用を巡る葛藤が人間側ドラマの中心となっているが、デストロイア登場以後はフェードアウトしており明確な結論は出されておらず[41]、川北はデストロイアの存在がゴジラの死やミクロオキシゲンを巡る物語にマッチしていたのか遊離してしまったのか判断しかねる旨を語っている[42]

製作初期にはバルバロイの名で検討されていたが[出典 34]、ギリシア語で蔑称の意味合いもあったことから変更された[3]

川北は、5形態の変貌がデストロイアのキャラクター性を象徴していると述べており、得体の知れなさや掴みどころのなさを表現している[42]

デザイン

デザインは幼体から飛行体が吉田穣、完全体が岡本英郎による[出典 35][注釈 15]。岡本は、頭部はバラゴンの角や耳をイメージしており、デザイン画では体型も前傾姿勢で描かれていた[4]

当初川北は、いわゆる怪獣体型ではない奇抜な形態を要望し[43][3]、CGや操演を駆使したものを検討していたが、最終形態のみは従来型の着ぐるみ怪獣とすることを指示され、目論見が崩れたという[43]。甲殻類のイメージでまとめられる以前は他の生物を取り込んで成長するという設定で、エビなどの甲殻類や海中生物、大型哺乳類やサメやウミウシなどの海棲生物や軟体生物などさまざまな生物を組み合わせたデザインが描かれており[出典 36]、その案の中にはアンギラスガイガン、『ガンヘッド』のエアロボットを模したものも存在した[出典 37]。名称がバルバロイであったころには、人型や四足怪獣のデザインも存在した[4][45]

生頼範義によるイラストポスターでのデザインは検討段階のデザイン案をもとに再構成したものであり、この生頼のイラストをもとに岡本がまとめ上げた完全体のデザインが決定稿となった[43][3]。吉田は、ポスターでははっきり姿を出す予定ではなかったといい、事実上生賴が基本イメージを作り上げたと述べている[43]。特に、前傾姿勢や背中の翼は生賴がオリジナルであるという[43]

西川伸司によるデザイン案では、未制作作品『モスラVSバガン』でのバガンのデザイン案を流用したものもあった[48]。ほかに、ガス状のオキシジェン・デストロイヤーを放つという設定で描かれたものもあったが、同年に地下鉄サリン事件が発生した影響により、不採用となった[48]

造形

造形はモンスターズ[出典 38][注釈 16]。デザインが難航したため、製作期間は集合体・飛行体・完全体を同時進行で40日という短い期間となり[注釈 17]、総勢22名のスタッフが集められた[39][注釈 18]。同社の若狭新一は、形態ごとに造型のテイストが異ならないようすべて引き受けたが[出典 39]、徹夜が何晩も続き、寝る際も作業場のコンクリートの床であったなど、最もきつい仕事であったと述懐しており、通常は3か月から4か月かける作業であったと述べている[52][4]

幼体と集合体の着ぐるみのボディは、同じ粘土原型から造られた[39][12][注釈 19]。集合体の触手や足の爪は、操演による[1][56]。幼体・集合体とも着ぐるみのほか、メカ内蔵のものやアップ用の頭部のみのものなども用意された[出典 40]。メカ内蔵のものは腹の下にキャスターを付け、自走させている[1][注釈 20]。ゴジラジュニアとの戦闘シーンのアップでは、ハサミやツメなどのパーツのみを用いている[57][58]。川北は、集合体のスーツは形状ゆえに動かしづらく苦労した旨を語っている[29]

パトカー内のゆかりを襲うシーンには、頭部のみのギニョールが用いられた[59][58]。ギニョールの操作は本編助監督の熊澤誓人による[出典 41]

巨大化した幼体の造形物は、本編造形物の1/2.5サイズのものが2体作られた[47]。遠景には、バンダイソフビ人形の試作品も使用された[出典 42]。若狭によれば、バンダイの担当者が持ってきたものを助監督の鈴木健二が見て、翌日大量に持ってくるよう注文したという[51]。ゴジラに群がるシーンでは、1/2.5サイズの幼体を改造したパペット1体が使用され[出典 43]、合成で無数に増やしている[出典 44]

飛翔体の原型は、コスモプロダクションの八木将勝が手掛けた[51][63]。内部メカはレプリカが担当[64]。操演用のみで、スーツは存在しない[64]。顔はラジコンギミックを内蔵し、尾やトゲはケミカルソフト(軟質ウレタン)の注型で作られた[64]

完全体のスーツは、MONSTERSの伊藤成昭を中心に製作された[出典 45]。戦闘でのダメージ描写や破損が多かったため、アクションのたびに修復されていた[1]。足は、底にウレタンを貼った長靴を麻で補強し、ウレタンを盛り付けて造形している[66]。翼は取り外し可能で[67]、加工した発泡ポリエチレンをラテックスで仕上げている[67][68]。若狭は、翼の処理が難航したと述懐している[51]

塗装には自動車用の塗料が用いられた[出典 46]。若狭は、『ゴジラvsメカゴジラ』でのファイヤーラドンの配色に納得がいっていなかったため、それを改善すべく川北好みの発色である新塗料を用いたという[51]

完全体と集合体は、操演用の1/3サイズも制作された[51]。これらは撮影期間中に、ピアノ線に繋がれた状態でスタジオに設置されていたが盗難にあった[56]

微小体はCGで描かれた[1][51]。造型予定もあったが、本番用には作られず、CGモデルの参考に用いられたもののみとなった[51]

完全体のスーツは、2003年に『CRゴジラ』の撮影に使用されたのち、2009年の時点で頭部のみ東宝の倉庫に保管されているのが確認されている[70]。ほかに、幼体(集合体)の小型モデル2体や角が欠損した飛翔体のモデルなどが保管されている[70]

撮影・演出

人間を襲う幼体の撮影は本編班が担当[出典 47]。本編の撮影実数50日のうち、20日近くが幼体のシーンに費やされた[60]。特殊部隊員がミクロオキシゲン光線を食らう描写は、全身が溶けるようなグロテスクな表現は避け、光線のパワーが渦巻いて背中から吹き出すというイメージとなった[60]

飛翔体が品川や天王洲の上空に出現するシーンは脚本になく、川北が避難する一般人を演出するために追加した[42]。新幹線と並ぶシーンでは、あえてデストロイアの方を遅くしている[42]

完全体の出現シーンでは、爆破によりスーツが焦げてしまい、翌日行われる吊りのシーンまでに塗り直された[56]。ゴジラジュニアの熱線を受けて爆発するシーンも撮影されていたが、編集段階でカットされた[56]

脚本では分裂体となるシーンはなく[11]、特技監督の川北は巨大怪獣同士の戦いを避け、インパクトのあるバトル演出を意図したことを述べている[42][44]

ゴジラを持ち上げるシーンでは、長距離を引きずることで重量感を出している[42]。この演出は、臨海部分の埋立地がフラットであったことから可能となった[42]

腹部が開いて光線を出すが、弱点でもあるという未使用の設定もあり、撮影も行われた[56][62][注釈 21]。このギミックは劇中、ベイエリアにおける決戦でゴジラにこの部分を集中攻撃され、破れて大量の体液を撒き散らすというシーンに流用された。

墜落するシーンでは、翼に修理用の表皮や血糊をつけたウレタンを用いて、ボロボロになった状態を表現している[56]

本編では最終的にカットされているが、自衛隊に撃墜された後も再び立ち上がって自衛隊の冷凍弾を受けながらゴジラと戦闘を続けた末に力尽き、ゴジラに先駆けて消滅するシーンも撮影されており[56][62]、DVDの特典映像で閲覧できる。川北は、物語を収束するにはゴジラの死に話を映さなければならなかったことを語っている[42][62]。結果として、スーパーXIIIによるデストロイアの撃退は、ゴジラシリーズで数少ない自衛隊が怪獣にとどめを刺したシーンとなった[33]

鳴き声は、映画『放射能X』を参考に昆虫の羽音などをイメージしている[42]

幼体でのミクロオキシゲン光線は、現場で撮影したガスに光線のエフェクトを加えており、作画合成の手間を軽減している[42]。巨大化時は、白色のままでは絵にならないため紫系の色が加えられた[42]

『ゴジラアイランド』のデストロイア

X星人の操る怪獣として、完全体のみ登場。メガロと共に行動することが多い[71]。「ゴジラの苦手な光線」と説明される「オキシジェン・デストロイヤー光線」を武器にしており、直撃するとゴジラでも一撃で倒れる威力を持つ。

初登場の際はジュニア誘拐作戦に失敗したザグレスが、切り札として送り込む。かなりの戦闘力を持っており、この時はゴジラ、ジュニア、モスラ、ラドン、モゲラを相手に互角に渡り合う。初戦ではゴジラに投げ飛ばされ、至近距離で赤外線自動砲の熱線を浴びて爆発した後、Gガードの科学技術班に再生される。エネルギー抑制剤を注射された後は怪獣刑務所に収監されるが、メガロと共に脱獄して行動するようになる。映画同様非情かつ凶暴な性格であり、ジュニアを執拗に襲ったり、モスラの卵を襲撃するなど、凶悪な側面が強い。物語終盤では、酸素がなくても活動できるように遺伝子操作されるなど、X星人の主力怪獣として活躍する。

  • 前半は『vsデストロイア』と同じ鳴き声だが、後半は元の鳴き声にゴジラの鳴き声を混ぜたような声に変更され、終盤では元の鳴き声に戻されるなど、本作品に登場する怪獣の中では鳴き声が一定していない。
  • 造形物はバンダイのソフビ人形

『CRゴジラ』のデストロイア

新撮カットで登場。実写カットはオリジナル(『vsデストロイア』当時のもの)のスーツを使用[70]

脚注

注釈

  1. ただし、高すぎる熱はダメ―ジになり、幼体は特殊部隊が使った無反動砲火炎放射器手榴弾により一部が殲滅。完全体はゴジラの放ったインフィニット熱線により重傷を負い逃亡した。
  2. 書籍『ゴジラ画報』では、DESTROYERと記述している[2]
  3. 資料によっては、「2センチメートル - 120メートル[10]」「3ミリメートル - 230メートル[2]」「2ミリメートル - 120メートル[14][9]」と記述している。
  4. 書籍によっては、「太古の甲殻類」と記述している[出典 6]
  5. 劇中では、微小な水素原子が分子間へ入り込んで物質を破壊する現象〈水素脆化〉に似た現象であろうと解説された。
  6. 伊集院が酸素研究の過程で偶然発見・発明した物質。酸素原子を微小化したもので、酸素の性質と生物の成長促進効果性質を有する一方、その分子の細かさから、物体を形作る原子の隙間に侵入し、破壊する作用[注釈 5]がある。酸素と同じく零下183.2度で液化し、ミクロオキシゲンとしての性質を喪失する。
  7. 書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、「20 - 30センチメートル」と記述している[22]
  8. 書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、「15キログラム」と記述している[22]
  9. 書籍『宇宙船別冊 GODZILLA VS DESTOROYAH』では、海生生物を溶解・吸収し、その遺伝子を取り込んで進化したと記述している[22]
  10. 資料によっては、中間体と記述している[出典 13]
  11. 書籍によってはデストロイア分離戦法[27]分裂体[出典 19]と記述している。
  12. 資料によっては飛行体と記述している[出典 22]
  13. 資料によっては、完成体と記述している[35]
  14. カットされたシーンでは、熱線が貫通して背中の肉が弾け飛んでいる。
  15. 資料によっては、吉田のみ紹介していた[47][43]。吉田は、完成までの経緯から誰がデザインしたとは言い難いものになったと述べている[43]
  16. 書籍『大ゴジラ図鑑2』では、モンスターズとコスモプロと記述している[47]
  17. 若狭によれば、当時の川北組では発注から納品まで45日間で行う「45日ルール」が存在していた[51][52]
  18. 内部メカの担当も加えると30人近くになったという[51]
  19. 資料によっては、幼体と集合体はパーツの付け替えと記述している[54][55]
  20. 書籍『大ゴジラ図鑑2』では、人が入ったものもキャスターで移動していると記述している[47]
  21. 「デストロイア幻の腹ビーム」との仮称が与えられており、DVDの特典映像で閲覧できる(ただし、映像上で確認できるのは瞬間的に胸部が発光し、同時にゴジラが吹き飛ばされる様子のみであり、ビーム用の視覚効果などは加えられていない)。

出典

  1. 『ゴジラvsデストロイア』劇場パンフレットより。
  2. ゴジラ画報 1999, p. 25, 「東宝怪獣紳士録」
  3. 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 92–94, 「ゴジラVSデストロイアアートワークス」
  4. オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 260–261, 「『ゴジラVSデストロイア』デストロイア」
  5. 大辞典 2014, pp. 356–357, 「作品紹介 ゴジラVSデストロイア」
  6. 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 76–77, 「MAKING OF DESTOROYAH」
  7. ゴジラ1954-1999超全集 2000, pp. 52–53, 「ゴジラVSデストロイア キャラクター図鑑」
  8. GODZILLA60 2014, p. 94, 「怪獣図鑑」
  9. 全怪獣大図鑑 2021, pp. 172–173, 「ゴジラに挑む!怪獣たち」
  10. ゴジラ来襲 1998, p. 216, 「第7章 特選!東宝怪獣名鑑'98」
  11. 東宝特撮映画大全集 2012, p. 250, 「『ゴジラvsデストロイア』怪獣図鑑/資料館」
  12. キャラクター大全 2014, p. 145, 「平成ゴジラ共演怪獣 1984-1995」
  13. 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, p. 96, 「ゴジラVSデストロイア」
  14. 解体全書 2016, p. 78, 「第1章 科学の落し子」
  15. ゴジラ検定 2018, p. 109, 「ゴジラVSデストロイア 今回の怪獣対決」
  16. GTOM vol.0 2022, p. 15, 「ゴジラVSデストロイア」
  17. 動画王特別編集ゴジラ大図鑑 2000, p. 182, 「1990年代 ゴジラvsデストロイア」
  18. 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 196–197, 「MONSTER FILE」
  19. 大辞典 2014, pp. 195–196, 「て デストロイア」
  20. バトル・オブ・メカゴジラ 2022, p. 120, 「ゴジラVSデストロイア」
  21. VSデストロイア超全集 1996, pp. 16–17, 「ゴジラVSデストロイアキャラクター図鑑 デストロイア1」
  22. 宇宙船別冊 1996, p. 13, 「ゴジラVSデストロイア 暴走超図鑑」
  23. Walker 2016, p. 74, 「シリーズ全28作+3作ガイド」
  24. 宇宙船別冊 1996, p. 14, 「ゴジラVSデストロイア 暴走超図鑑」
  25. 動画王特別編集ゴジラ大図鑑 2000, p. 183, 「1990年代 ゴジラvsデストロイア」
  26. VSデストロイア超全集 1996, pp. 18–19, 「ゴジラVSデストロイアキャラクター図鑑 デストロイア2」
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  28. 全怪獣大図鑑 2021, pp. 174–175, 「ゴジラに挑む!怪獣たち」
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  68. 若狭新一 2017, p. 86, 「『ゴジラVSデストロイア』」
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出典(リンク)

参考文献

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  • 『バトル・オブ・メカゴジラ』双葉社〈双葉社スーパームック〉、2022年8月18日。ISBN 978-4-575-45910-4。
  • 講談社 編『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK』 vol.0《ゴジラ&東宝特撮作品 総選挙》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2022年12月21日。ISBN 978-4-06-530223-1。
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