街とその不確かな壁

街とその不確かな壁』(まちとそのふたしかなかべ、英語The City and Its Uncertain Walls)は、村上春樹の15作目となる長編小説2023年新潮社刊。

街とその不確かな壁
著者 村上春樹
イラスト タダジュン
発行日 2023年4月13日
発行元 新潮社
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 672ページ
公式サイト 『街とその不確かな壁』特設サイト
コード ISBN 978-4-10-353437-2
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出版

村上は1980年昭和55年)に、中編小説街と、その不確かな壁』を発表していたが、「中途半端な形」で掲載したという思いがあり、1985年(昭和60年)に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』として改作した。しかしまだ「あと2年待ちたかった」との心残りがあり、再び書き改めて完成させたのが『街とその不確かな壁』である[1]

2020年令和2年)3月の初めから書き始め、約3年をかけ完成させた[2]。村上は本作に着手した時期について「書き始めたのは20年春ごろで社会全体にコロナ禍の影響も大きかった。家に居ることが増え、自分の内面をみる傾向が強くなった。そろそろあれを書いてもいいんじゃないかと、引き出しの奥から引っ張り出してきた。時期が来たな、という感覚がありました」と振り返っている[3]2023年(令和5年)4月13日に、新潮社から発売された[4]

本作は、村上の長編小説としては初めて電子書籍版が紙版と同時発売された[5]

脚注

注釈

    出典

    1. 村上春樹、新刊「街とその不確かな壁」は「40年前の決着をつけたかった」”. www.yomiuri.co.jp. 読売新聞オンライン (2023年4月5日). 2023年4月13日閲覧。
    2. 村上春樹、6年ぶりの最新長編『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社”. 村上春樹、6年ぶりの最新長編『街とその不確かな壁』特設サイト. 2023年4月13日閲覧。
    3. 中野稔「村上春樹 6年ぶり長編 「書きたいもの書く力ついた」 壁を越す「信じる力」」文化面、『日本経済新聞』、2023年4月13日、朝刊。
    4. 村上春樹さん新刊発売 「街とその不確かな壁」 - 日本経済新聞”. www.nikkei.com. 2023年4月13日閲覧。
    5. 村上春樹の新作長編『街とその不確かな壁』本日発売|長編小説では初の同時電子書籍配信”. Qetic. 2023年6月26日閲覧。

    外部リンク

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