干部

「干」の字は盾、犯すといった意味を表す。また「乾」に通じ、乾燥させるといった意味もある。

『説文解字』は逆さまの「入」と「一」で犯すという意味を表す会意文字としている。一説に武器や防具の象形であるとされる。偏旁ではもっぱら「カン」のような音を表す音符として使われ、多く右側の旁に置かれる。

干部は意符ではなく「干」の形を筆画に持つ漢字を分類するために設けられている。

片仮名の「チ」は、「干」に似ているが、「チ」は「干」と似てる「千」から造られた字であり「千」は十部に属しているため「干」とは一切無関係である。

• 日本：ほす、かん、いちじゅう（一と十から。小学校の漢字教育で用いられる）
• 韓国：방패간부（banpae gan bu、盾の干部）
• 英米：Radical dry

干

• 中古音
  • 広韻 - 古寒切、寒韻
  • 詩韻 - 寒韻、平声
  • 三十六字母 - 見母
• 現代音
  • 普通話 - ピンイン：gān 注音：ㄍㄢ ウェード式：kan 1
  • 広東語 - Jyutping:gon1 イェール式:gon1
• 日本語 - 音：カン（漢音・呉音） 訓：たて・おかす・ほす
• 朝鮮語 - 音：간(gan) 訓音：방패（banpae、盾）・범할（beomhada、犯す）

• 干・平・年・并・幸・幹