イアン・ケネディ

イアン・パトリック・ケネディIan Patrick Kennedy, 1984年12月19日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ハンティントンビーチ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。

イアン・ケネディ
Ian Kennedy
テキサス・レンジャーズ #21
カンザスシティ・ロイヤルズ時代
(2016年6月14日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ハンティントンビーチ
生年月日 (1984-12-19) 1984年12月19日(38歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 MLBドラフト1巡目
初出場 2007年9月1日
年俸 $4,750,000 (2022年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

2003年MLBドラフト14巡目(全体425位)でセントルイス・カージナルスから指名されるが契約せず南カリフォルニア大学に進学した。

プロ入りとヤンキース時代

ニューヨーク・ヤンキース時代
(2008年4月4日)

2006年MLBドラフト1巡目(全体21位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入り。

2007年の開幕はA級タンパ・ヤンキースで迎え、6勝1敗、防御率1.29を記録した。その後、AA級トレントン・サンダーに昇格し、5勝1敗、防御率2.59を記録した。7月24日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースに昇格し、1勝1敗、防御率2.08を記録した。9月1日のタンパベイ・デビルレイズ戦で不調のマイク・ムッシーナに代わって先発しメジャーデビューし、7回3失点(自責点1)でメジャー初勝利を挙げた。その後2試合に先発したが、背中の肉離れを起こしマイナーに戻った。

2008年先発ローテーションの一角として期待されていたが、不振でマイナー落ちした。

2009年は故障で4月から長期欠場し、メジャーでの登板は1試合のみに終わった。

ダイヤモンドバックス時代

アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代
(2013年7月19日)

2009年12月9日、ヤンキース、アリゾナ・ダイヤモンドバックスデトロイト・タイガースによる7選手が絡んだ三角トレードで、ダイヤモンドバックスへ移籍した。背番号は31。

2010年は、先発としてフルシーズンを過ごし、9勝10敗、防御率3.80とブレイクの兆しを見せた。

2011年はエースとしての地位を確固たるものにした。21勝でロサンゼルス・ドジャースクレイトン・カーショウと並んでナショナルリーグ最多勝に輝き、ダイヤモンドバックスのプレーオフ進出に大きく貢献した。

2013年6月11日のドジャース戦でザック・グレインキーに対して故意死球を与え乱闘に発展、MLBより10試合の出場停止処分を受けた [1]

パドレス時代

サンディエゴ・パドレス時代
(2015年5月17日)

2013年7月31日にジョー・サッチャーマット・スタイツとのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍した。

2014年1月17日にパドレスと610万ドルの1年契約に合意した[2][3]

2015年1月16日にパドレスと年俸調停を回避し1年契約985万ドルで契約を結んだ[4]。オフの11月2日にFAとなった[5]

ロイヤルズ時代

2016年1月29日にカンザスシティ・ロイヤルズと5年7000万ドルで契約した[6]。シーズンでは4月9日のミネソタ・ツインズ戦で先発し、6回を無失点に抑えて移籍後初勝利を挙げた[7]。シーズンでは2年ぶりとなる二桁勝利となる11勝を挙げたが、7月が0勝3敗、防御率4.96の一方、8月が3勝0敗、防御率1.96を記録するなど投球に波があり、投球回が200イニングに到達せず防御率も3.68であった。

2017年は30試合に先発したが、5勝13敗、防御率5.38と不振を極めた。

2019年からはリリーフに転向し、この年はクローザーとして30セーブを挙げた。

2020年オフの10月28日にFAとなった[8]

レンジャーズ時代

2021年2月22日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]。3月30日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[10]

フィリーズ時代

2021年7月30日にスペンサー・ハワードハンス・クラウスケビン・ガウディジョシュ・ゲスナーとのトレードで、カイル・ギブソンと共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[11]。オフの11月3日にFAとなった。

ダイヤモンドバックス復帰

2022年3月16日に古巣のダイヤモンドバックスと475万ドルの単年契約を結んだ[12]。オプションとして最大235万ドルの出来高が含まれる[13]

投球スタイル

スリークォーターから平均91~92mphの速球(フォーシームツーシーム)と、カーブカッターバルカンチェンジチェンジアップ)を使用する。決め球はチェンジアップである[14][15]。リリーフ時には自己最速97mph(156km/h)を記録した[16]

人物

2007年10月6日に結婚式が予定されていたが、ポストシーズンと日程がぶつかるため結婚式が流れる可能性があった。しかし、ケガのためポストシーズンはロースター入りしなかったため、結婚式は予定通り挙げられた。妻アリソンは同じ大学のバスケットボール選手であった。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2007 NYY 3300010001.0007719.01319001500641.891.16
2008 1090000400.00019439.25052601273037368.171.92
2009 100000001----61.000201100000.002.00
2010 ARI 323200091000.474810194.0163267021016816087823.801.20
2011 333311021400.840900222.018619550919811173712.881.09
2012 3333100151200.556899208.1216285541418754101934.021.30
2013 21210003800.273549124.012818481101089079725.231.42
SD 10100004200.66724557.15292502551129274.241.34
'13計 313100071000.412794181.11802773112163101108994.911.40
2014 3333000131300.500846201.018916704420711085813.631.29
2015 303000091500.375713168.11663151471745195804.281.30
2016 KC 3333000111100.500818195.217333661131844081803.681.22
2017 303000051300.278655154.01433461251314199925.281.33
2018 22220003900.250518119.21252040211054066624.661.38
2019 63000032301.60026663.16461711733024243.411.28
2020 1510000202.0006914.0207511150017149.001.79
2021 TEX 3200000016012632.12757203500992.511.05
PHI 23000031100.75010224.01871012270012114.131.17
'21計 55000031260.75022856.145121732620021203.201.10
2022 ARI 570000471010.36423250.157112231443033305.361.57
MLB:16年 4812902101041136614.47980251888.01790276640288217547989338684.141.29
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












2007 NYY 302001.000
2008 1016001.000
2009 10000----
2010 ARI 32181912.974
2011 331422011.000
2012 3392241.886
2013 21413001.000
SD 1037011.000
'13計 31720011.000
2014 331218011.000
2015 30812021.000
2016 KC 3398021.000
2017 305830.813
2018 2271110.947
2019 630510.833
2020 150110.500
2021 TEX 3220011.000
PHI 2310001.000
'21計 5530011.000
2022 ARI 5710001.000
MLB 481941541111.958
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

背番号

  • 36(2007年)
  • 31(2008年、2010年 - 2013年途中、2016年 - 2022年)
  • 38(2009年)
  • 22(2013年途中 - 2015年)

脚注

  1. Dバックスのケネディ、乱闘で10試合の出場停止にYAHOOニュース 2013年6月16日閲覧
  2. Padres agree to terms with five players on one-year contracts for 2014 season (英語). MLB.com (2014年1月17日). 2014年1月18日閲覧。
  3. Corey Brock (2014年1月17日). Padres reach deals with Cabrera, Kennedy, Ross (英語). MLB.com. 2014年1月18日閲覧。
  4. Corey Brock Padres avoid arbitration with seven players MLB.com (2015年1月17日) 2015年1月23日閲覧
  5. Transactions | padres.com (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。
  6. Royals sign Ian Kennedy (英語). MLB.com (2016年1月29日). 2016年4月14日閲覧。
  7. Kennedy impressive in Royals debut, beats Twins
  8. Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). 2020-21 free agents, position by position (英語). MLB.com. 2020年11月16日閲覧。
  9. TC Zencka (2021年2月22日). Rangers To Sign Ian Kennedy To Minors Deal (英語). MLB Trade Rumors. 2021年5月4日閲覧。
  10. Texas Rangers roster moves for March 30 (英語). MLB.com (2021年3月30日). 2021年5月4日閲覧。
  11. Phillies Acquire Kyle Gibson, Ian Kennedy For Package Including Spencer Howard (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月30日閲覧。
  12. Press release: D-backs agree to terms with Ian Kennedy on a 1-year contract”. www.mlb.com. 2022年3月17日閲覧。
  13. Diamondbacks Sign Ian Kennedy (英語). MLB Trade Rumors. 2022年3月17日閲覧。
  14. FanGraphs Pitch FX”. Fangraphs.com. 2016年8月1日閲覧。
  15. Player Card”. Brooks Baseball. Baseball Prospectus. 2016年8月1日閲覧。
  16. https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?game_pk=567430&game_date=2019-9-7

関連項目

外部リンク

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