JR貨物20B形コンテナ
JR貨物20B形コンテナ(JRかもつ20Bがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が224個を配備し、1999年(平成11年)2月に運用が開始された12ft鉄道コンテナである。
JR貨物20B形コンテナ | |
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20B-1 | |
基本情報 | |
製造メーカー | 東急車輛製造大阪製作所 |
製造初年 | 1998年(平成10年)度 |
製造数 | 224個 |
主要諸元 | |
外面色 | 赤紫色(JRFレッド) |
全長(内寸法) | 3,715mm (3,626mm) |
全幅(内寸法) | 2,450mm (2,308mm) |
全高(内寸法) | 2,600mm (2,357mm) |
荷重 | 5 t |
内容積 | 19.7 m3 |
自重 | 1.8 t |
扉位置 | 両側側面、片側妻面 |
従来のコンテナよりも高さが高く、車両限界の関係からコキ100系貨車限定となっている。 しかし車両限界に余裕のある線区では、まれにコキ50000形に積載されることもあった。
構造
両側扉・片妻面三方の開きで、外法寸法は高さ2,600mm、幅2,450mm、長さ3,715mmと従来のコンテナよりも全高が高くなっている。内容積は19.7m3、最大積載量は5t。
外観塗装はフロンティアレッド一色で、コンテナ上部に白の帯がありJRFのロゴが配されている。また規格外コンテナであるため、それを示すマークと『コキ100系貨車限定』の注意書きがコンテナ側面に記されている。
マイナーチェンジを行った20B-1000番台(船舶用隅金具が無い)もあり、こちらは側面注意書きが『コキ100系貨車限定 又は第1積載限界適用』と変更されている。
製造所
全てが東急車輛製造大阪製作所製
現状
2023年(令和5年)1月5日現在、24個が使用されている。
2007年(平成19年)以降はエコレールマークのシールを順次貼り付けた。
数少ない三方の開きであったことから老朽化するまではほぼ温存されていたが、2013年(平成25年)度以降、老朽化と三方の開きコンテナの需要の低下により、20D形や20E形、20G形への置き換えにより、用途廃止・廃棄が進んでいる。
なお、今後JR貨物では、本形式と同じように三方の開きのコンテナの製造を検討している[1]。
参考文献
- 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967。
- 「JRコンテナ」『貨物時刻表2023』鉄道貨物協会、2023年3月、199頁。全国書誌番号:23204476。
- “20220331_1.pdf”. 日本貨物鉄道株式会社・9項参照 (2022年3月31日). 2022年11月6日閲覧。
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