INSAS小銃
INSAS(Indian New Small Arms System、インド新小火器システム)は、インドのアサルトライフルおよび軽機関銃。インドの兵器廠委員会(Ordnance Factories Board, OFB)に所属するティルチラーパッリ兵器廠により製造されている。
INSAS | |
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種類 | 軍用自動小銃 |
製造国 | インド |
設計・製造 | ティルチラーパッリ兵器廠 |
年代 | 1990年代 |
仕様 | |
口径 | 5.56 mm |
銃身長 | 464 mm |
使用弾薬 | 5.56x45mm NATO弾 |
装弾数 | 20/30発(箱型弾倉) |
作動方式 | ガス圧作動方式 |
全長 | 960 mm |
重量 | 4.15 kg |
発射速度 | 600〜650発/分 |
銃口初速 | 900 m/秒 |
歴史 | |
製造期間 | 1994年〜現在 |
配備期間 | 1998年〜現在 |
配備先 | 採用国参照 |
概要
1950年代よりインド軍はL1A1の国産モデル(1A1小銃)を採用していたが、5.56x45mm NATO弾を使用する銃が出始めたことから、AK-47を基に開発・製造された[1]。
ロングストロークピストンのガス圧作動方式などは、AK-47を参考としているが、マニュアル式のガスレギュレーターなどはFN FALを参考にしている他、3点バーストでの射撃にも対応している。コッキングハンドルはAK-47のボルトキャリア右側面から、ガスチューブ左側面に移された。また軽機関銃モデルや、2015年には最新モデルであるエクスカリバー ライフルを発表している。
陸軍の報告によると、INSASは銃身が膨張しやすく、各部品も故障しやすく、また過酷な環境においてインド製の弾薬を使用すると給弾不良が発生するという[2]。これらのことから、インド軍内では次世代の主力小銃の取得計画が続いている[3]。
派生型
INSAS 1B1
INSAS 1B1は、INSASの後期生産モデルに当たる仕様。木製で構成していた銃床、ハンドガード、グリップを黒色のポリマーで構成している。またその他のさまざまな欠点、不良も改善されたとされている。
カランタク07
カランタク07は、INSASのカービン仕様。前期型と後期型があり、どちらも銃身とガスポートを短縮している。前期型はINSAS同様の木製で銃床、ハンドガード、グリップを構成しているが、後期型ではINSAS 1B1の黒色のポリマーで銃床、ハンドガード、グリップを構成し、マガジンの装着方法をAKタイプから差し込むだけで保持されるタイプに変更し、ハンドガード上部にはピカティニーレールを備えておりさまざまな照準器を取り付けられるようになった。また前期型後期型ともに折りたたみ銃床を備えた仕様が存在する。
エクスカリバーライフル
エクスカリバーライフルは、2004年に開発開始されたINSASの代替を狙ったINSAS 1B1の近代化仕様。レシーバー上側に外付け型のピカティニーレールを備えておりさまざまな照準器を取り付けることができる。標準で折りたたみ銃床を備えており、より扱いやすいデザインの新型ハンドガードを備えている。
脚注
- Charles Q. Cutshaw (28 February 2011). Tactical Small Arms of the 21st Century: A Complete Guide to Small Arms From Around the World. Gun Digest Books. p. 207. ISBN 1-4402-2482-X 2014年5月28日閲覧。
- 印度失敗的「自主研發」制式步槍,INSAS英薩斯步槍
- インド陸軍が次世代アサルトライフル取得計画を再起動