関西独立リーグ (2代目)
関西独立リーグ(かんさいどくりつリーグ、英語: Kansai Independent Baseball League)は、日本の近畿地方(関西)を中心に活動するプロ野球独立リーグ。
関西独立リーグ[1] | |
---|---|
競技 | プロ野球 |
代表 | 仲木威雄 |
開始年 | 2014年 |
参加チーム | 5 |
国 | 日本 |
前回優勝 | 堺シュライクス(2022年) |
最多優勝 | 神戸三田ブレイバーズ (4回) |
公式サイト | kandok |
関西独立リーグ | |
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正式名称 | 関西独立リーグ |
英語名称 | Kansai Independent Baseball League |
略称 | KANDOK |
組織形態 | 一般社団法人 |
所在地 |
日本 〒581-0031 大阪府八尾市志紀町1丁目15番地201号 |
法人番号 | 1140005024608 |
代表理事 | 仲木威雄 |
目的 | 野球独立リーグの運営 |
設立年月日 | 2018年12月4日 |
前身 | BASEBALL FIRST LEAGUE |
2018年12月3日までのリーグ名は「BASEBALL FIRST LEAGUE」(ベースボール・ファースト・リーグ、略称「BFL」)[2][3][4]。2020年1月にさわかみ財団と命名権契約を締結して、同年のリーグ名称を「さわかみ関西独立リーグ」としたことを、5月1日に発表した[5]。当時の発表では変更は2020年12月31日までとされていたが、契約更新等の告知のないまま2021年に入ってからもリーグウェブサイトでは命名権による名称が記載されていた。その後、2021年4月1日に契約を更新したことを告知した(契約期限については明示せず)[6]。
2009年から2013年まで活動した初代関西独立リーグ(旧関西独立リーグ)とは一部球団が共通するが、運営母体は異なる。
関西独立リーグに改称後、旧リーグが使用していた略称「KANDOK」が復活。2019年度には旧リーグ時代のURL「kandok.jp」を再使用、著作権表記(Copyright)で「KANDOK」が付加される[7]。2021年度からは「KANDOK」のロゴがウェブサイトで大きく表示されている[8]。
概要
2013年12月に旧関西独立リーグ(KANDOK)に所属していた3球団(紀州レンジャーズ、兵庫ブルーサンダーズ、06BULLS)が全て脱退し[9]、KANDOKは消滅。その後、紀州は日本野球連盟所属のチームとして存続を目指し[10]、兵庫と06BULLSは新球団を加えた3球団で新リーグを設立することが報じられた。12月19日に兵庫と06BULLSが記者会見を開き、「BASEBALL FIRST LEAGUE」の設立が発表された[2][3]。新球団の姫路GoToWORLDを加えた3球団で、2014年4月に開幕[11]。
2017年度より和歌山県田辺市を本拠地とする和歌山ファイティングバーズが新たに参加した一方、姫路は2016年限りで活動を休止した。
2018年12月4日、リーグ名をかつて兵庫と06が所属したのと同じ「関西独立リーグ」に変更した[12]。運営団体名も「一般社団法人関西独立リーグ」となる[12]。
2019年度から大阪府堺市を本拠とする堺シュライクスが、2023年度からは兵庫県の淡路島を本拠とする淡路島ウォリアーズが、それぞれリーグ戦に参加した。2024年からは姫路を本拠とする新球団の姫路 Egreters(イーグレッターズ)がリーグ戦に参加する予定である。
日本国内を活動対象とする独立リーグであるが、2014年9月に発足した日本独立リーグ野球機構(IPBL)には加盟していない。2020年9月には、代表者が同年2月にIPBLの会議に参加して加入の意向を伝え、まずは準加盟を目指す方針と報じられた[13]。2022年2月28日に機構が開催した運営責任者の合同会議(オンライン)には、加盟各リーグ(および日本海オセアンリーグ)とともに参加したと報じられている[14]。
リーグ理念
リーグ公式ウェブサイトによる[15]。
- 球道無限
- ~NPBで闘える選手を育てる~
- 自立した野球人
- ~自分で考え行動する野球人を社会へ輩出する~
- グローカル
- ~地域と共生し、地域と世界をつなげる~
沿革
2013年
2014年
2015年
- 3月1日 - 審判部が発足[19]。メンバーは審判長の籾山創以下8人[19]。
- 4月4日 - 2015年シーズンが開幕。開幕時の告知により、今季よりリーグの代表者が、従来の中野彰(06BULLS代表)・高下沢(兵庫ブルーサンダーズ代表)の共同代表から、船橋正夫に交代したことが明らかになった[20]。
- 6月25日 - 兵庫が前期優勝[21]。
- 8月1日 - 姫路の運営母体が、NPO法人ベストベースボールアソシエイションから一般社団法人ベースボール・ファースト・リーグ(リーグ運営母体)に変更される[22]。
- 10月5日 - 2015年のリーグ戦を10月14日をもって終了とし、雨天順延となっている試合は、可能な限り10月14日までに執り行うべく球場の確保努めるが、かなわぬ場合その試合は打ち切りとすることを発表。また、1位チームの勝率、1位チームと2位チームの対戦成績を考慮し、リーグチャンピオンを兵庫ブルーサンダーズにすることも発表された[23]。これにより、2015年はチャンピオンシップは開催しない。
- 10月9日 - 兵庫がアメニスキッピースタジアムでおこなわれた06BULLS戦に5-2で勝利し、前期に続いて優勝を達成[24]。
- 10月14日 - 2015年の公式戦を終了。
- 10月31日 - 船橋正夫が代表を退任[25]。船橋は退任挨拶の中で、リーグを一般社団法人とする目標が達成できたこと、来年度は組織を改変することを述べた[25]。また姫路については来年度もリーグが預かる形で運営されることが明らかにされた[26]。
- 11月21日 - 新たなリーグ代表に仲木威雄(兵庫理事)の就任を発表[27]。また、姫路については北村正富が球団代表に就任するとともに、運営会社を設立する方針であることが明らかにされた[27]。
2016年
- 4月2日 - 2016年シーズンが開幕。
- 5月21日 - 本年より実施のトーナメントステージ第1回に06が優勝。
- 6月10日 - 2017年度からリーグ戦に参加する前提で、和歌山県田辺市を本拠とする「和歌山ファイティングバーズ」の設立構想が発表される。
- 7月8日 - トーナメントステージ第2回に06が優勝。
- 8月25日 - トーナメントステージ第3回に06が優勝。この結果トーナメントステージポイントは06がトップとなり、リーグチャンピオンシップへの出場権を得た。
- 9月28日 - 兵庫がリーグ戦優勝[28]。
- 10月11日 - 2016年シーズンのリーグ戦終了。
- 10月20日
- - 兵庫が06とのリーグチャンピオンシップを通算3勝2敗(1勝はリーグ戦優勝によるアドバンテージ)で制し、リーグチャンピオンとなる[29]。
- - プロ野球ドラフト会議で、兵庫の向谷拓巳と山川和大が育成選手枠で指名される。
- 12月2日 - 姫路が今シーズンで活動を休止すると発表[30]。
2017年
2018年
2019年
2020年
- 3月26日 - 4月4日に予定されていたシーズンの開幕を、4月26日に延期すると発表[40]。
- 4月13日 - 開幕を5月7日以降に再延期[41]。
- 6月2日 - 6月13日に公式戦を開幕することを発表[42]。試合数は各チーム30試合となり雨天振替は実施しない[42]。
- 6月13日 - 2020年の公式戦が開幕。
- 7月12日 - 06の選手に新型コロナウイルス感染症陽性者との濃厚接触があったと確認されたため、13日より06の活動を停止[43]。
- 7月16日 - 前記06の選手のPCR検査の結果1名が陽性と判定される(無症状)[44]。これに伴い、「経過観察期間」として7月17日から23日までの間に予定されていた試合を延期とした[45]。
- 8月11日 - 振替試合を一部実施する一方、本年度はチャンピオンシップを実施しないことを発表[46]。
- 8月22日 - 堺の河内山拓樹が兵庫戦でリーグ初となるノーヒットノーランを達成。
- 10月11日 - 堺が初優勝[47]。
- 12月4日 - 新球団名を公募していた兵庫が、6案に絞っての一般投票の結果、「神戸三田ブレイバーズ」に決定したことを発表[48]。
2021年
- 4月3日 - 2021年シーズンが開幕。
- 4月23日 - 新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言発出に伴う球場の利用制限のため、4月25日から5月11日までに該当球場で予定されていた9試合につき延期することを発表[49]
- 5月12日 - 緊急事態宣言の延長に伴い、5月中に予定されていた試合のうち、花園球場での試合を延期、くら寿司スタジアム堺の試合を南港中央公園野球場に変更(無観客)すると発表[50]。
- 6月1日 - 緊急事態宣言の再延長に伴い、6月20日までの間に花園球場とくら寿司スタジアム堺で予定されていた試合を延期すると発表[51]。
- 8月27日 - 新型コロナウイルス感染症の流行のため堺と神戸三田が活動中止となった点に鑑み、今シーズンの試合数を1カード18試合総当たり(各チーム54試合)から、16試合(各チーム48試合)に減少させることを発表[52]。
- 10月4日 - 中止を含む4試合について、今後の振替を実施せず引分け扱いとすることを発表[53]。
- 10月26日 - 堺の2年連続優勝が決定[54]。
- 11月20日 - 神戸三田が、12月1日より球団名を「兵庫ブレイバーズ」に変更すると発表[55]。
2022年
リーグ構成球団
チーム名 | 参加年度 | 本拠地 |
---|---|---|
兵庫ブレイバーズ | 2014 - | 兵庫県三田市 |
大阪ゼロロクブルズ | 2014 - | 大阪府東大阪市 |
和歌山ウェイブス | 2017 - | 和歌山県田辺市 |
堺シュライクス | 2019 - | 大阪府堺市[65] |
淡路島ウォリアーズ | 2023 - | 兵庫県淡路市 |
兵庫は2020年シーズンまでは「兵庫ブルーサンダーズ」、2021年シーズンは「神戸三田ブレイバーズ」。大阪は2022年シーズンまでは「06BULLS」。和歌山は2022年シーズンまでは「和歌山ファイティングバーズ」。
- 活動休止中の球団
チーム名 | 参加年度 | 本拠地 |
---|---|---|
姫路GoToWORLD | 2014 - 2016 | 兵庫県姫路市 |
- リーグ戦参加予定球団
チーム名 | 参加年度 | 本拠地 |
---|---|---|
姫路 Egreters | 2024 - (予定) | 兵庫県姫路市 |
運営体制
公式戦は4月から10月まで、木曜日から日曜日を中心に行われる[66]。試合球場は各県の県営・市営球場を使用し、原則有料[66]。選手に給料は基本無給だが、一部里親スポンサー制度等による報酬支給制度は容認[66]。選手は原則1年契約となる[66]。
NPB2軍との交流試合も実施される。2014年シーズン開始時には、監督会議でNPB2軍との交流戦や海外チームとの強化試合に出場させる「強化指定選手」を編成し、強化指定以外の選手は、交流戦開催でリーグ戦ができないときに実施されるEリーグという名称の教育リーグ試合に出場するとされた[17]。実際には「強化指定選手」は1チームを編成できるほどの人数は指定されず[67]、交流戦は「強化指定選手」以外も含む選抜選手によって開催された[68]。また、Eリーグについては兵庫対06の最終戦をEリーグ試合に振り替える形で実施されている(このため、この両チームは公式戦の試合数が1試合少なかった)[69]。2015年シーズンは強化指定選手の公示やEリーグ試合の開催についてリーグウェブサイトには案内されておらず、NPB2軍との交流試合は「選抜選手」が出場するとされている[70]。2016年は、混成チームによる外部チームとの教育リーグを実施するが、Eリーグという名称は使用されていない[71]。
2016年の報道では、1試合の平均観客動員数は約100人である[72]。
大会運営ルール
2013年12月の設立発表時には他の独立リーグと同じ前後期2シーズン制を使い、それぞれのステージ1位チーム同士で決勝戦を実施するとされた[3][66]が、その後2014年度は1年間を通した通年で争う形に変更された(年間決勝戦は別の形式で実施)[17]。2015年度は2シーズン制を採用した[73]ものの、沿革節に記したように2015年は日程の都合によりリーグチャンピオンシップを開催せず、2016年度以降は初年度と同じ1シーズン制に戻ったため、当初構想通りの「前後期優勝チーム同士によるチャンピオンシップでの優勝決定」は一度も実施されていない。2020年度以降はチャンピオンシップ自体が実施されなくなった。また、レギュラーシーズンで雨天等により順延された試合について、代替試合が実施されないことがある[74]。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って開幕が6月となった2020年は振替を実施しないとされたが[42]、その後一部については実施する方針に変更した[46]。
- 2014年度
- 試合数 3チーム18回総当たり・36試合(ホーム・アンド・アウェー9回ずつ)
- 3チームの36試合終了時点での成績で1位になったチームを「レギュラーシーズン優勝チーム」として表彰。同じ勝率で並んだ場合は、対象となるチームの直接対決、全試合の得失点差、総得点によって決定する。シーズン終了後、優勝チームと勝率2位チームとの間でチャンピオンシップ(年間決勝大会)を実施。
- 2015年度
- 試合数 3チーム年間24回総当たり・48試合(ホーム・アンド・アウェー12回ずつ)を、12回ずつ・24試合(同6回ずつ)に分けて2シーズン制で争う
- 3チームのそれぞれのステージ24試合終了時点の1位チームを「ステージ優勝」として表彰し、そのチームがチャンピオンシップに進出する。ただし2シーズン両方とも同じチームが1位となった場合は、そのチームに加え、勝率2位チームがチャンピオンシップ進出。
- 2016年度
- 試合数 3チーム18回総当たり・36試合(ホーム・アンド・アウェー9回ずつ)
- 再び2014年と同じ試合数の1シーズン制に戻り、通年成績によるチャンピオンシップを実施する[75]。リーグ戦とは別に、外部1チームを加えた4チームによる「トーナメントステージ」を3回おこない(3位決定戦を含めて1回につき4試合)、勝ち数に応じたポイントを付与する[76]。リーグチャンピオンシップは、リーグ戦優勝球団とトーナメントステージポイント1位チームが対戦する形で4戦制(3戦先勝)方式にて実施し、リーグ戦優勝球団には1勝のアドバンテージが与えられる[77]。ただし、両方のチームが同一の場合の開催方式については、これらの発表があった5月12日時点では「トーナメント最終回開催後に発表」となっていた[77]。2016年のトーナメントステージは、5月、7月、8月に実施され、各回とも芦屋大学生によるチーム「兵庫インパルス」が参加した[78]。2016年度は3回すべてに優勝した06が15ポイントで1位となり、兵庫と姫路がそれぞれ6ポイントを獲得した[78]。9月28日の兵庫のリーグ戦優勝決定後、リーグチャンピオンシップの開催要領が発表され、兵庫と06の間で実施されることになった[79]。
- 2017年度
- 試合数 3チーム18回総当たり・36試合(ホーム・アンド・アウェー9回ずつ)
- 公式戦の試合数は前年と同様で、1シーズン制を継続する。トーナメントステージは1年で廃止となり、チャンピオンシップは1位チームと2位チームの最終ゲーム差が5.0以内の場合に1位と2位の間で実施する[80]。
- 2018年度
- 試合数 3チーム22回総当たり・44試合(ホーム・アウェー11回ずつ、雨天による振替はなく、中止の場合は引き分け扱い[36])
- 試合数は前年より増加したが1シーズン制は変わらず。チャンピオンシップ開催のゲーム差規定が撤廃された[81]。
- 2019年度
- 試合数は4チーム16回総当たり・48試合(ホーム・アウェー8回ずつ)[82]。チャンピオンシップについては前年と同じ開催形式で実施される[83]。
- 2020年度
- 当初計画では前年度と同じであったが(リーグ総試合数96試合)、開幕の延期により4チーム10回総当たり・30試合となった[42]。観客を入れるかどうかは状況によるとしており、6月2日の時点では和歌山は「当面」、兵庫は6月中は主催試合を無観客とする一方、06と堺は感染対策を取った上で有観客で開催する方針とされていた[42]。
- 2021年度
- 試合数は4チーム18回総当たり・54試合(ホーム・アウェー9回ずつ)[84][85]。雨天の場合は振替試合を実施[84]。しかし、新型コロナウイルス感染症流行のため、8月27日に16回総当たり・48試合に変更された[52]。
- 2022年度
- 試合数は4チーム16回戦総当たり・48試合(ホーム・アウェー8回ずつ)[86]。雨天振替は実施する[86]。
- 2023年度
- 試合数は5チーム12回戦総当たり・48試合(ホーム・アウェー6回ずつ)[87]。雨天振替は実施[87]。
- 各年度共通
- 引き分け再試合やサスペンデッドゲームは行わない
- 延長戦は9回終了後3時間を経過しない場合に実施し、原則11回までとする(11回を終わって同点の場合は引き分け)。
- ただし、照明設備がない球場、あるいは照明設備があっても周辺地域環境などのやむを得ない事情で、試合時間設定を設けなければいけない場合は、9回を消化していない場合でも制限時間オーバーとなった場合その時点の表・裏の攻撃の完了をもって時間切れコールドゲームとみなす。
- 【補足】延長に入る条件は、リーグ発足当初は「試合開始時間から数えて2時間半を経過して9回まで終えていない場合は9回打ち切りで延長なし」「2時間半以内で同点→延長10回も同点で、かつ3時間以内の場合は11回をおこなう(10回終了時点で3時間を過ぎた場合は10回で打ち切り)」であったが、2017年現在は9回終了時点で3時間以内かどうかのみとなっている。
- また試合中断時間を考慮し、走者が負傷し一時的に手当てを受けざるを得ない場合、審判団の判断で「投手以外のオーダーで打順が一番遠い選手」を基本として、臨時代走を起用する場合がある。
登録人数
- 各チームの支配下登録選手数は最大30名、うちベンチ入りは最大25名。
- 各チームのコーチの登録数には制限は無いがベンチ入りは最大2名まで。
年間優勝の決め方
前記の通り、2019年度まではレギュラーシーズン終了後に年間決勝戦「シーズンチャンピオンシップ」をおこなって年間優勝を決定していた。2020年度は中止となった[46]。2021年度以降も実施されず、リーグ戦の結果で優勝を決定する[84][86][87]。
- 2014年度
- レギュラーシーズン1位と2位のチーム間で実施。1位チームに対するアドバンテージはなく、3戦2勝したチームが優勝。レギュラーシーズン優勝とは別に表彰する形式で、それぞれを別のチームが制した結果、年間優勝が2チーム発生した。
- 2015年度
- 当初は2シーズン制導入に伴い、各シーズンの優勝チーム同士で実施する予定だった(前後期を同じチームが優勝した場合は年間勝率2位チームとの間で開催し、前後期優勝チームにアドバンテージなし)。しかし実際には日程の都合でシーズンチャンピオンシップを実施せず、後期シーズン終了前に、前期優勝の実績とその時点の後期の成績に基づいて兵庫を年間優勝チームに決定した(その後兵庫は後期優勝を達成)。
- 2016年度
- リーグ戦優勝チームと「トーナメントステージポイント」1位チームによる4戦制(3勝で優勝)のチャンピオンシップを実施。リーグ戦優勝チームには1勝のアドバンテージ。
- 2017年度
- レギュラーシーズン1位と2位のゲーム差が5.0以下の場合に、両チーム間で実施。ゲーム差が3.0以上の場合、1位チームにアドバンテージ1勝を付与[80]。最終的に首位の兵庫が2位の06に10.5ゲーム差を付けたため、チャンピオンシップは開催されなかった。
- 2018年度 - 2019年度
- レギュラーシーズン1位と2位の間で、1位チームにアドバンテージ1勝を付与する形で実施(2戦先勝で優勝)[81][83]。
年度別順位・優勝チーム
レギュラーシーズン
年度 | 優勝 | 2位 | 3位 | 4位 | |
---|---|---|---|---|---|
2014 | 兵庫 | 06 | 姫路 | - | |
2015 | 前期 | 兵庫 | 06 | 姫路 | - |
後期 | 兵庫 | 06 | 姫路 | - | |
2016 | 兵庫 | 06 | 姫路 | - | |
2017 | 兵庫 | 06 | 和歌山 | - | |
2018 | 和歌山 | 兵庫 | 06 | - | |
2019 | 兵庫 | 06 | 和歌山 | 堺 | |
2020 | 堺 | 和歌山 | 06 | 兵庫 | |
2021 | 堺 | 和歌山 | 神戸三田 | 06 | |
2022 | 堺 | 和歌山 | 06 | 兵庫 |
トーナメントステージ
年度 | チーム名 | 第1回 | 第2回 | 第3回 | 総合 |
---|---|---|---|---|---|
2016 | 06 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
兵庫 | 4位 | 2位 | 2位 | 2位 | |
姫路 | 3位 | 3位 | 3位 | 2位 | |
(インパルス) | 2位 | 4位 | 4位 | -- |
※兵庫インパルスは芦屋大学のチーム(トーナメントポイント対象外)
チャンピオンシップ
( )はリーグ戦優勝チームによるアドバンテージ分
年度 | 優勝 | 対戦成績 | 敗退 |
---|---|---|---|
2014 | 06BULLS | ○○ | 兵庫ブルーサンダーズ |
2015 | 開催なし | ||
2016 | 兵庫ブルーサンダーズ | (○)●●○○ | 06BULLS |
2017 | 開催なし | ||
2018 | 和歌山ファイティングバーズ | (○)○ | 兵庫ブルーサンダーズ |
2019 | 兵庫ブルーサンダーズ | (○)○ | 06BULLS |
優勝チーム
年度 | レギュラーシーズン | チャンピオンシップ |
---|---|---|
2014 | 兵庫ブルーサンダーズ | 06BULLS[89] |
年度 | 前期 | 後期 | チャンピオンシップ |
---|---|---|---|
2015 | 兵庫ブルーサンダーズ | 兵庫ブルーサンダーズ | 開催なし |
年度 | レギュラーシーズン | トーナメントステージ | チャンピオンシップ |
---|---|---|---|
2016 | 兵庫ブルーサンダーズ | 06BULLS | 兵庫ブルーサンダーズ |
年度 | レギュラーシーズン | チャンピオンシップ |
---|---|---|
2017 | 兵庫ブルーサンダーズ | 開催なし |
2018 | 和歌山ファイティングバーズ | 和歌山ファイティングバーズ |
2019 | 兵庫ブルーサンダーズ | 兵庫ブルーサンダーズ |
2020 | 堺シュライクス | 開催なし |
2021 | 堺シュライクス | 開催なし |
2022 | 堺シュライクス | 開催なし |
※2015年は兵庫を年間優勝チームに認定。2017年は規定により兵庫が年間優勝となる。
通算成績
- 2020年シーズン終了時点。
- 色つき背景は2020年現在所属クラブを表す。
- 太字のクラブは優勝実績あり。
リーグ戦
順 | クラブ名 | 年 | 優 | 二 | 三 | 四 | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 兵庫ブルーサンダーズ | 7 | 5 | 1 | 0 | 1 | 257 | 149 | 87 | 21 | .631 |
2 | 和歌山ファイティングバーズ | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 134 | 58 | 65 | 11 | .472 |
3 | 堺シュライクス | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 72 | 36 | 35 | 1 | .507 |
4 | 06BULLS | 7 | 0 | 5 | 2 | 0 | 259 | 125 | 116 | 19 | .519 |
5 | 姫路GoToWORLD | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 118 | 23 | 88 | 7 | .207 |
チャンピオンシップ
アドバンテージ含む。
順 | クラブ名 | 回 | 優 | 準 | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 兵庫 | 4 | 2 | 2 | 11 | 5 | 6 | 0 | .455 |
2 | 06 | 3 | 1 | 2 | 9 | 4 | 5 | 0 | .444 |
3 | 和歌山 | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
個人タイトル・表彰
2014年はシーズン最優秀選手と優秀選手を選出し[90]、個人タイトルの発表・表彰はおこなわれなかった。
2015年はシーズン終了後に個人タイトル(投手部門:最多勝・防御率1位・最多セーブ、打撃部門:最高打率・最多本塁打・最多打点)が発表された[91]。2016年は表彰対象に最多奪三振と最多盗塁が加えられ[92]、2020年は最多安打も加えられた。2017年は初年度以来となる最優秀選手(シーズンMVP)の選出がおこなわれた[93]。
発足以来2021年までベストナイン表彰はおこなわれてこなかった。2022年は事前ノミネートされた選手に対する「ファン投票」という形で初めてベストナインを選出することになり[94]、12月27日に発表された[95]。
表彰者の詳細は関西独立リーグ (2代目)個人タイトル獲得者一覧を参照。
NPBドラフト指名選手
- 向谷拓巳(兵庫) - 東北楽天ゴールデンイーグルス育成3位(2018年退団)
- 山川和大(兵庫) - 読売ジャイアンツ育成3位(2021年退団)
- 田中耀飛(兵庫) - 東北楽天ゴールデンイーグルス5位(2020年退団)
2021年シーズン終了現在、一軍公式戦に出場した選手は1人もいない。
なお、当リーグから他の独立リーグに移籍後にNPBからドラフト指名を受けた選手として、福永春吾(06から徳島インディゴソックスに移籍後、2016年に阪神タイガースより支配下指名、一軍公式戦出場歴あり)がいる。
指名における扱い
上記の山川が芦屋大学2年生でチームに所属していた2014年のドラフト会議に先立ち、「学生」という身分が独立リーグ所属という点よりも優先し、翌年の卒業見込がなければ指名対象外となるという見解がNPBより示されたと報じられた[96]。
発足後の参入球団
2016年6月10日、2017年度からリーグ戦に参加する前提で、和歌山県田辺市を本拠地とする新球団「和歌山ファイティングバーズ」設立構想が発表された[97][98]。報道によると、運営は新たに設立されるNPO法人「ANFUTURE」が当たり、田辺市や上富田町の球場で試合を実施する[97][98]。球団創設のきっかけとなったのは2015年8月にリーグが田辺市で公式戦を実施したことであったと報じられている[72]。前記のとおり、2017年シーズンよりリーグ戦を実施している。
2018年6月26日、「株式会社つくろう堺市民球団」の設立発表と来年度からのリーグ加盟承認が同社より明らかにされたと報じられる[99]。リーグ側は7月4日、ウェブサイトに「新球団設立のお知らせ」を掲載し、6月15日のリーグ代表者会議で2019年シーズンからの加入を承認したこと、新球団は当初は大阪府下で主催試合をおこない、2020年度から堺市に建設される新球場を使用することを発表した[100]。9月11日、運営会社は公募していた球団名が「堺シュライクス」に決定したと発表した[35]。前記の通り2019年よりリーグ戦に参加している。
2022年シーズン終了後の10月24日に、淡路島を本拠とする新球団が翌年度から加入することを発表した[58]。前記の通り、同年11月16日に球団名が「淡路島ウォリアーズ」に決定している[59]。前記の通り、2023年より公式戦に参加している。
2023年5月1日、兵庫県姫路市を本拠とする「姫路 Egreters(イーグレッターズ)」が準加盟したと発表した[62]。運営は兵庫県民球団株式会社があたり、姫路ウインク球場と姫路市立豊富球場をメイン球場とする予定である[62]。今後条件を満たした上で正式加盟への審査を受けるとした[62]。同年6月20日に、6月18日付で正式な加盟を承認し、2024年からリーグ戦に参加すると発表した[64]。
これらのほかに、2016年に台湾の社会人野球チームである崇越隼鷹(トプコファルコンズ)が加入する意向を持っていると台湾メディアが報じたことがあったが[101]、その後具体化していない。
他独立リーグとの違い
日本野球連盟との関係
社会人野球の統括団体である日本野球連盟は、兵庫が学校法人芦屋学園の在学者を下部組織とすることを問題視し、「加盟外のチームとの対戦」を許可制とする条項を独立リーグにも適用することとした上で、既存の2つのリーグ(四国アイランドリーグplus・ベースボール・チャレンジ・リーグ)とは協定書を締結したが、当リーグとは未締結になっている[102]。このため、リーグ加盟球団は、社会人やクラブチームとは試合をすることができない状態である[102]。
また、日本野球連盟は2014年11月に独立リーグを退団した選手の取扱を従来から変更したが、クラブチームへの登録制限(退団から1年間)については日本独立リーグ野球機構所属リーグの選手に限って適用除外としており[103]、当リーグ所属選手については従来の制限が継続している(2023年時点では北海道ベースボールリーグ、ベイサイドリーグも同様の扱い)。
競技レベル
四国アイランドリーグplusやベースボール・チャレンジ・リーグなどと比べると全体的な競技のレベルは低めとされる。2021年の時点で、06BULLSの谷口功一ゼネラルマネージャーは、「四国・BCの控えや練習生と、関西の主力が良い試合できるくらいのレベル」と表現している[104]。2019年から06BULLSのコーチに就任し、2021年から監督を務めた桜井広大は在任中に「すべてが草野球かと思った。野球選手として何もできていないような状態なのに何も考えずやっている。信じられなかった」と歯に衣着せぬ表現をしている[104]。
脚注
- 命名権による通称は「さわかみ関西独立リーグ」。
- 新リーグ「BASEBALL FIRST LEAGUE」設立について
- 本日の記者会見についてご報告
- 兵庫&06ブルズ、新リーグ「BFL」設立
- リーグ名変更について - 関西独立リーグ(2020年5月1日)
- 【一般財団法人さわかみ財団様とネーミングライツ契約締結(継続)】 - 関西独立リーグ(2021年4月1日)2021年4月1日閲覧。
- “関西独立リーグ”. 2019年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月11日閲覧。
- “KANDOK さわかみ関西独立リーグ”. 2021年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月11日閲覧。
- 関西独立リーグ消滅へ 所属3球団が脱退
- 野球:関西独立リーグ 社会人野球を目指す 紀州レンジャーズ脱退、8選手残留希望 /和歌山
- 野球の新独立リーグ、BFL開幕 兵庫が快勝発進 - 神戸新聞NEXT2014年4月26日
- リーグの名称・体制変更のお知らせ - 関西独立リーグ(旧BASEBALL FIRST LEAGUE、2018年12月4日)
- 広尾晃 (2020年9月3日). “"出遅れ野球リーグ"が見据える11年越しの悲願 関西独立リーグは「普通の独立リーグ」になるか(5/5ページ)”. 東洋経済ONLINE 2020年9月3日閲覧。
- “琉球ブルーオーシャンズを賛助会員から除名 北海道独立リーグ3チームと福岡北九州が新加盟”. 日刊スポーツ. (2022年2月28日) 2022年2月28日閲覧。
- リーグ理念 - 関西独立リーグ
- 【独立リーグの明日 第7部 兵庫の挑戦(3)】 - MSN産経ニュース2014年2月8日
- BFL概要 新球団設立記者会見のご報告 - BASEBALL FIRST LEAGUE(2014年3月18日)
- 野球のBFL 兵庫が初優勝 リーグ発足1年目 - 神戸新聞2014年10月3日
- B.F.L.審判部発足のお知らせ - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年3月1日)
- BFL2015開幕セレモニー - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年4月4日)
- 監督や主将が宙を舞う ブルーサンダーズが前期優勝 - 神戸新聞2015年6月26日
- 姫路Go to Worldについて - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年8月1日)
- 今季の運営についてお知らせ - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年10月5日)
- ブルーサンダーズ 後期も制し、初のリーグチャンピオン - 神戸新聞2015年10月10日
- リーグ代表退任のご挨拶 - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年10月31日)
- 姫路球団の来季以降の運営について - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年10月31日)
- リーグ新代表就任と来季新体制についての会見を行いました - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年11月24日)
- “ブルサンがリーグ優勝 地元三田のファンら歓喜”. 神戸新聞. (2016年9月28日) 2016年10月4日閲覧。
- BFLベースボールファーストリーグ試合結果速報 - リーグfacebook(2016年10月20日を参照)
- 姫路球団、活動休止について - BASEBALL FIRST LEAGUE(2016年12月2日)
- “兵庫ブルサンが4連覇 ファンとともに栄冠喜ぶ”. 神戸新聞. (2017年9月23日) 2017年9月24日閲覧。
- リーグの年間優勝が確定いたしました。 - BASEBALL FIRST LEAGUEニュース(2017年10月4日)
- プロ野球:ドラフト会議2017 - Sports Navi(2017年10月26日)
- BFLが新育成システム 神村学園などと教育提携 - 日刊スポーツ(2017年11月7日)
- 【大阪府堺市に独立リーグの球団をつくりたい!】つくろう堺市民球団、球団名決定『堺シュライクス』に! - 株式会社つくろう堺市民球団(2018年9月11日、Value Pressによる転載)
- “ファイティングバーズが優勝 野球独立リーグ”. 紀伊民報. (2018年9月28日) 2018年9月29日閲覧。
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- 【リーグ戦1位が決定いたしました】 - 関西独立リーグ(2019年10月4日)
- “チャンピオンシップ 06ブルズ vs 兵庫BS 20191015 -花園”. 東大阪バーチャルシティ. (2019年10月17日) 2019年10月19日閲覧。
- 関西独立リーグ2020年シーズン開幕戦について - 関西独立リーグ(2020年3月26日)
- 【開幕戦再延期について】 - 関西独立リーグ(2020年4月13日)
- さわかみ関西独立リーグ2020年シーズンについて - 関西独立リーグ(2020年6月2日)
- 試合延期について - 関西独立リーグ(2020年7月14日)
- 選手の新型コロナウイルス感染症の陽性判定のお知らせ - 関西独立リーグ(2020年7月16日)
- 【試合の延期について】 - 関西独立リーグ(2020年7月16日)
- 【リーグ戦仕様の変更について】 - 関西独立リーグ(2020年8月11日)
- 10月11日 堺シュライクス対06BULLS コメント&フォト - 関西独立リーグ公式note、2020年10月11日
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- 2019年の公式戦は大阪市内の球場を使用(1試合のみ06の本拠地球場で実施)。
- 06BULLS 関西独立リーグ脱退表明ならびに新リーグ設立記者会見 - 東大阪バーチャルシティ(2013年12月19日)
- 訂正:強化指定選手が決定致しました - BASEBALL FIRST LEAGUE(2014年5月12日)
- 9/9・10 NPB交流戦 選抜メンバー発表 - BASEBALL FIRST LEAGUE(2014年8月27日)
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- 5/7 NPB交流戦 選抜メンバー発表 - BASEBALL FIRST LEAGUE(2015年5月1日)
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- シーズン最優秀選手賞・優秀選手賞 - お知らせ(2014年10月17日)
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外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 兵庫ブレイバーズ
- 06BULLS(ゼロロクブルズ)
- 和歌山ウェイブス
- 堺シュライクス
- 淡路島ウォリアーズ
- 姫路Egreters【公式球団】 (@himeji.egreters) - Instagram
- 姫路 Go To World - ウェイバックマシン(2017年9月15日アーカイブ分)
- 関西独立リーグ (@kandokuleague) - Twitter
- さわかみ関西独立リーグ(公式) (kandoku2020) - note