ベイサイドリーグ
ベイサイドリーグ(英語: Bayside League)は、関東地方を活動地域とする日本のプロ野球独立リーグ。略称はBSL[2]。
ベイサイドリーグ | |
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前身 | 日本海オセアンリーグ |
競技 | 野球 |
CEO | 柳川洋平 |
開始年 | 2022年 |
参加チーム | 2 |
国 | 日本 |
前回優勝 | 滋賀GOブラックス |
最多優勝 | 滋賀GOブラックス (1回) |
公式サイト | Bayside League(ベイサイドリーグ) |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 横浜ランドマークタワー31階 オセアン株式会社内[注釈 1] |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 6020001144912 |
事業内容 | 野球の興行・野球選手の指導・マネジメント業務 |
代表者 | 黒田翔一 |
外部リンク | ベイサイドリーグ |
前身は、北陸地方および近畿地方を活動地域とする4チームで2022年に公式戦を実施した日本海オセアンリーグ(にほんかいオセアンリーグ、英語: Nihonkai OCEAN League、略称:NOL)だった。しかし同年シーズン終了後に北陸地方の1チームが運営母体の活動を停止、近畿地方の1チームは活動を1年間休止することが発表され、一方で関東地方の2チームが加入、最終的に北陸地方の残存していた2チームは日本海リーグを設立して当リーグを離脱し、当リーグは名称を変更した[3][4]。これにより、初年度とは活動地域と構成球団が全く異なるリーグとなった。本記事では日本海オセアンリーグ時代についても記載する。
概要
日本海オセアンリーグ設立まで
ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)に所属していた富山GRNサンダーバーズ・石川ミリオンスターズ・福井ワイルドラプターズ・オセアン滋賀ブラックスの4球団が2021年のシーズン終了後にリーグを離脱して「日本海オセアンリーグ」を設立した[5][注釈 2]。運営会社については2021年内に設立予定と、2021年9月時点では報じられていた[7]。2022年1月1日付でリーグウェブサイトに掲載された「日本海オセアンリーグ始動のお知らせ」で運営企業として記載されたのは、神奈川県横浜市に所在するOUTGROW NEXT株式会社であった[8]。その後、ウェブサイト記載の運営会社は、オセアン株式会社オフィス内のNOLエンターテイメント株式会社となっている[9]。国税庁の法人番号公表サイトによると、NOLエンターテイメントの法人番号指定は2022年1月24日である[1]。
加盟チームに関して、黒田はリーグ設立会見前に、滋賀についてはオセアンの経営からはずし、「オセアン」も名称から除くとしていた[10]。また福井球団は運営母体を変更し、その理由について、2021年の福井球団は無給選手を多数抱えるなど「プロ野球と呼べる状態ではなかった」からと述べている[10]。後述の通り、2021年10月26日に福井の新球団名と体制が発表され、11月29日には滋賀も新球団名を発表した。
リーグ構成球団
チーム名 | 参加年度 | 本拠地 | 主たるスタジアム | チームカラー |
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千葉スカイセイラーズ | 2023 | 千葉県船橋市※球団事務所所在地 | 市原臨海球場 | |
YKSホワイトキングス | 2023 | 神奈川県横浜市※球団事務所所在地 | 綾瀬スポーツ公園第一野球場 |
沿革
2021年
- 9月1日 - 西地区4球団が2022年度はベースボール・チャレンジ・リーグに参加せず、新リーグを発足させることが、リーグならびに西地区各球団から発表され、詳細を9月16日に明らかにするとした[14][15][16][17][18]。
- 9月15日 - リーグウェブサイトを開設。
- 9月16日 - 東京都内で設立記者会見を開催し、リーグ名が「日本海オセアンリーグ」となることが明らかにされる[5]。トライアウトを11月3日に実施することも表明した[19]。
- 10月26日 - 福井の球団名が「福井ネクサスエレファンツ」となることが発表され、球団の会長兼ゼネラルマネージャーに元オリックス・バファローズ監督の西村徳文が就任することもあわせて明らかにされた[20][21]。
- 11月3日 - 高岡西部総合公園野球場でトライアウトを実施(応募総数246人中、受験者77人)[22]。実施に際しては書類選考で実際の受験者を絞り、他の独立リーグよりも高額なトライアウト料を徴収する代わりに、参加者全員に保障の大きな傷害保険をかけたり、受験者に背番号の付いたTシャツを配布して着用させるなどの対応が取られた[23]。
- 11月4日 - トライアウトの合格者を発表(地元枠指名14人、通常指名28人)[24]。
- 11月29日 - 滋賀の球団名が「滋賀GOブラックス」となることを発表するとともに、新しい球団運営会社の設立登記準備を進めていることも明らかにした[25][注釈 3]。
- 12月1日 - 福井の運営会社決定を発表(会社設立は11月1日付)[27]。
2022年
- 1月11日 - 2022年シーズンの開催要項(運営体制・公式戦ルール)ならびにキャンプインと開幕日(4月2日)・開幕カードを発表[28][29]。
- 4月2日 - 初年度の公式戦が開幕。
- 7月16日 - 福井の秋吉亮(元北海道日本ハムファイターズ)が福岡ソフトバンクホークスに入団することが発表される[30]。
- 8月29日 - 今シーズンは日程上の都合からプレーオフ開催を中止することを発表[31]。
- 9月25日 - 降雨中止となった2試合の振替を実施せず、各チーム59試合とすることを発表[32]。残り試合についても中止になった場合は振替を実施せず、さらに試合数が減る可能性があるとしていた[32]。
- 9月30日 - 滋賀の優勝が決定[33]。
- 10月4日 - 初年度の公式戦を終了。最終的に各チーム59試合となった[34]。
- 10月20日 - NPBドラフト会議で濱将乃介が中日ドラゴンズから、またその後に開かれた育成選手ドラフトで野村和輝が埼玉西武ライオンズからそれぞれ指名を受ける[35]。
- 10月31日 - 福井の活動休止と、2023年からリーグ戦に参加する千葉県の新球団設立を発表[11]。新球団が千葉県を本拠とする理由について、リーグの事務局長は取材に対し「首都圏にチームがあることでファンや試合の視聴者を増やそうと考えています」と答えている[36]。
- 11月18日 - 来シーズンに向けたトライアウト合格者を発表し、その中で富山・石川・千葉以外に「リーグ合格」とした選手については「設立準備中の新球団に入団予定」「来季のリーグ体制につきましては、後日発表」と説明した[37]。
- 11月30日 - 千葉球団(運営会社は株式会社千葉県民球団)の運営準備室を千葉県船橋市に開設したことを発表[38]。
- 12月7日 - 千葉球団の球団代表兼監督に、福井でコーチ(および監督代行[39])を務めていた早坂圭介が就任することを発表[40]。
- 12月9日 - リーグ代表に、12日付で滋賀の前監督である柳川洋平が就任することを発表[41]。現代表の黒田は退任の挨拶で虫垂癌など複数の症状で治療を受けていることを明らかにしている[41]。
- 12月21日 - 神奈川県を本拠とする新球団「YKSホワイトキングス」が2023年シーズンから加入することを発表[12]。
- 12月26日 - 来シーズンよりリーグ名を「ベイサイドリーグ」に変更の上、千葉・神奈川の2球団で構成する一方、富山と石川の2球団は新たに設立される「日本海リーグ」に所属すると発表[3][4]。「日本海リーグ」はベイサイドリーグとは別の運営会社となるが、両リーグ間で公式戦に含まれる交流戦を実施するとしている[3]。
2023年
- 1月6日 - 千葉新球団の選手兼投手コーチとして秋吉亮の入団を発表[42]。
- 1月7日 - 千葉新球団が1月14日に設立記者会見を実施し、席上で球団名も公表することを発表[43]。
- 1月10日 - 千葉新球団のヘッドコーチに、元千葉ロッテマリーンズの青野毅が就任することを発表[44]。
- 1月11日 - YKSホワイトキングスの監督に前滋賀投手コーチの澤﨑俊和、野手コーチ兼マネージャーに元滋賀選手の青木伊織がそれぞれ就任することを発表[45][46]。
- 1月14日 - 千葉球団が記者会見を開き、球団名が「千葉スカイセイラーズ」となることを発表[47]。
- 1月17日 - 新しいリーグロゴを発表するとともに、Twitterアカウントを変更[48]。
- 1月18日 - YKSが球団ロゴを発表[49]。
- 1月25日 - リーグのGMに前福井GMの西村徳文、リーグの本部長に元福井監督の南渕時高がそれぞれ就任することを発表[50]。
- 2月17日 - リーグの開幕戦を、4月15日に四街道総合公園野球場で実施すると発表[51]。
- 3月11日 - 千葉・YKS選抜チームが中日2軍と交流戦を実施(ナゴヤ球場、3-4で敗戦)[52][53]。
- 3月28日 - 初年度の公式戦日程を発表[54]。
- 4月15日 - 実施予定だった開幕戦が、天候不順のため中止となる[55]。
- 4月16日 - 四街道総合公園野球場でリーグ開幕戦を実施(4対3で千葉がサヨナラ勝ち)[56]。
試合
2023年3月28日に発表された同年シーズンの公式戦日程では、各チームがホーム20試合ずつの合計40試合を実施する[54]。千葉のホームゲームで6試合のナイター(いずれも17時開始)があるほかは、すべてデーゲームである[54]。2023年4月11日に発表された同年シーズンのレギュレーションでは、9回裏を終わって同点の場合はタイブレーク(無死2塁で開始)を最大12回まで実施する[57]。
優勝決定方式
前年の日本海オセアンリーグ同様、順位は勝ち点方式(勝ち:2点、引き分け:1点、負け:0点)で、同点の場合は得失点差で優勝を決定する[57]。
選手
前年の日本海オセアンリーグ同様、「N契約」「O契約」「L契約(練習生)」の選手がおり、試合に出場できるのはN契約とO契約の選手である[57]。ただし出場可能選手は25人で[57]、日本海オセアンリーグの23人より多い。また、N契約またはO契約の選手に新型コロナウイルス感染症の陽性者や濃厚接触者が出た場合には特例として、N・O契約選手の登録臨時抹消とL契約選手の出場登録を認めている[57]。
日本独立リーグ野球機構との関係
2023年現在、日本独立リーグ野球機構 (IPBL)には加盟していない。日本海オセアンリーグの結成が報じられた後、ルートインBCリーグ代表の村山哲二は2021年9月の時点で、IPBLに加入する予定でグランドチャンピオンシップにも参加する見込みだとしていた[58]。リーグCEOの黒田は2022年1月26日に自身のTwitterで「IPBL新加盟書類、本日全て提出できました」とツイートした[59] が、その後該当ツイートは削除されている。IPBLへの加盟可否が発表されていない中、2022年2月28日に機構が開催した運営責任者の合同会議(オンライン)には、加盟各リーグ(および関西独立リーグ)とともに参加したと報じられた[60]。最終的に2022年シーズンは機構に非加盟となった。
2023年2月24日に日本海リーグはIPBLへの加盟が承認されたが[61]、ベイサイドリーグについては発表はなかった。
日本海オセアンリーグ (2022年)
設立の背景
ベースボール・チャレンジ・リーグは2020年から12球団体制で運営していたが、同年の新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を受け、東・中・西の3地区での運営となり、地区間の試合やNPBファームとの交流戦も取りやめとなった[62]。2021年シーズンになると、他の2地区では地区間の試合やNPBファームとの交流戦が再開され[注釈 4]、東地区は独自のオールスター戦も開催したのに対して、西地区ではこれらが実施されなかった[58]。日本海オセアンリーグ新代表となる黒田翔一(滋賀球団代表)によると、地区間の試合を実施しない方針は西地区球団から求めたものではなかったという[10][注釈 5]。また、西地区の球団は、NPBからのドラフト指名者やメディア露出の点で東地区の球団よりも劣っていた[58]。こうした状況で、西地区の独自運営を求める意見がリーグ会議であったことから、滋賀代表の黒田が新リーグ発足に踏み切った[10]。その後の報道では、独立を立案した黒田が富山・石川の球団社長に相談して新リーグ設立の話がまとまったのは、2021年5月頃とされている[23]。
リーグ構成球団(NOL)
チーム名 | 参加年度 | 本拠地 | 主たるスタジアム | チームカラー |
---|---|---|---|---|
富山GRNサンダーバーズ | 2022 | 富山県高岡市 | ボールパーク高岡 | |
石川ミリオンスターズ | 2022 | 石川県金沢市 | 金沢市民野球場 | |
福井ネクサスエレファンツ | 2022 | 福井県福井市 | 福井フェニックススタジアム | |
滋賀GOブラックス | 2022 | 滋賀県彦根市 | 彦根総合運動場野球場 |
スタジアム
- 主たる開催スタジアム
- 後述の通り、「セントラル開催方式」を取ったため、地元球団以外のホームゲームも実施された。
富山GRNサンダーバーズ | 石川ミリオンスターズ | 福井ネクサスエレファンツ | 滋賀GOブラックス |
---|---|---|---|
ボールパーク高岡 (富山県高岡市) | 金沢市民野球場 (石川県金沢市) | 福井フェニックススタジアム (福井県福井市) | オセアンBCスタジアム (滋賀県彦根市) |
収容人数:10,000 | 収容人数:10,000 | 収容人数:10,000 | 収容人数:10,000 |
- その他の開催球場
- 末尾「※」は地元球団のみホームゲーム開催
順位
年度 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
---|---|---|---|---|
2022 | 滋賀 | 富山 | 福井 | 石川 |
試合(NOL)
2021年11月の時点では公式戦を60試合は実施する見通しとされ、ほかに他のリーグやクラブチーム、NPBファームとの交流戦をおこなう予定[23]。NPBファームも参加したトーナメント大会も検討するとしていた[23]。
公式戦
2022年1月11日に発表された2022年シーズンの開催要項では、事前報道通り年間各チーム60試合を実施し、1シーズン制となる[28]。事前報道通り土日は全チームが同じ球場で試合をおこなう「セントラル開催」となるが、平日にも公式戦を実施する予定としていた[28]。3月12日に発表された開催日程では、各チームのホームゲーム30試合中18試合が所属県の球場、他の12試合が他県の球場での開催となっている[64]。セントラル開催の場合の各試合開始時刻の組み合わせは、3月12日発表の段階では「10時・14時」、「11時・15時」、「12時・16時」、「13時・17時」で、地元県チームの試合は先の場合・後の場合の両方がある[64]。その後、4月1日の公式戦ルールではセントラル開催の2試合目を「原則、1 試合目終了後から1時間30分後」の開始として、日程表のセントラル開催2試合目の開始時刻が3月12日時点に対してそれぞれ30分繰り下げられた[65]。セントラル開催の試合では2時間30分を超えた時点で次のイニングで試合を終了する[66]。ただし、各チームのホーム開幕日に限っては、第1試合を9回まで実施する[67]。また、セントラル開催をナイター設備のない球場で実施する場合は、7回で7点差以上の場合はコールドゲームとする特別ルールが適用される[66]。
公式戦では延長戦は実施せず、同点の場合は引分とする[28]。
開幕後の8月3日、振替試合としてダブルヘッダーを実施する場合は7イニング制(ただし2時間30分を過ぎて新しいイニングには入らない)とすること、またセントラル開催方式の試合の振替は原則としてセントラル開催方式とすることが発表された[68]。
プレーに関しては、指名打者制を採用し予告先発を実施する[28]。開幕後の2022年4月30日、先発投手と指名打者を兼務する選手が出場する場合に投打のいずれかのオーダー変更があってももう一つの出場には影響しないとする、「先発投手兼DH」制(通称"二刀流ルール")を導入したと発表した[69]。
優勝決定方式 (NOL)
リーグ戦の優勝決定は勝ち点方式(勝利:2、引分:1、敗戦:0)となる[28]。公式戦終了後に公式戦の上位2チームによるプレーオフを3戦2勝制で実施して優勝チームを決定する予定だった[28]。プレーオフでは15回までの延長戦を可能とした[28]。しかし、シーズン中の8月29日に、新型コロナウイルス感染症流行や天候不順による試合の中止・順延が相次いだことから日程確保が困難であるとして、プレーオフ開催を中止することが発表された[31]。
その他
交流戦や「オールスター戦」は2022年1月11日時点では、詳細を別途明らかにするとした[28]。その後3月12日の日程発表に際して、オールスター戦は7月16日に富山市民球場アルペンスタジアムで実施することを明らかにした[70]。また、2022年6月4日には、NPBファームとの初の交流戦となる、リーグ選抜チーム対千葉ロッテマリーンズ (ファーム)の試合が千葉マリンスタジアムでおこなわれた(結果は引分け)[71]。オールスターは予告通り7月16日に富山市民球場アルペンスタジアムで実施され、滋賀・福井選抜のWESTチームが富山・石川選抜のEASTチームに勝利した[72]。
2022年3月31日にはミズノ製のボールをリーグ公式球に採用[73]。日本独立リーグ野球機構が採用している統一球とは競合他社となる。
選手 (NOL)
契約カテゴリとして「N契約」「O契約」「L契約(練習生)」の3種類がある[28]。公式戦に出場可能なのはN契約とO契約の選手で1チーム当たり合計23人までとなっている[28]。各チームN契約選手は14人以上、O契約選手は9人以内と定められている(L契約の人数は裁量)[28]。2021年9月のリーグ設立会見当時は「 1チーム(ベンチ入り)18人」としていたが、当初より公式戦を増やしたためその人数では回らないとして5人を増やしたとリーグ事務局長の大久保裕貴は述べている[74]。また複数の契約カテゴリを設けたのは「契約形態を分けることで選手間の競争力を上げたいという狙いもある」とし、カテゴリはシーズン中にも球団の判断で何度も変更可能で、その理由について大久保は「現状に満足してほしくないから」と説明している[74]。
表彰
主な個人タイトル獲得者には表彰が実施されている[75]。MVPは、リーグ側であらかじめ選出した候補選手に対して、後述の有料アプリケーションプレミアム会員による投票を実施した上で決定される[76]。ベストナインもリーグにより選出される[77]。
このほか、審判員に対しては最優秀審判員がリーグにより選出されている[78]。
運営
動画配信(配信サイト)の充実を方針に掲げている[5][10]。有料アプリケーションによる野球中継にとどまらない企画を盛り込む方針と報じられていた[23]。この方針に沿って、試合動画を配信するスマートフォン向け有料アプリケーション「BOSSK」がリリースされている[79]。リーグ開幕戦当日には一部で不具合が発生した[80]。翌日の時点でも一部に障害が残った状態となっていた[81]。
有料アプリとの関連は不明であるが、日本の野球試合情報を提供する「一球速報.com」では当リーグは掲載対象外となっている(独立リーグで非掲載はほかに北海道ベースボールリーグのみ)[82]。また開幕当初は試合結果は公式Twitterで伝えており[83]、4月4日時点で公式ウェブサイトには試合日程や結果は掲載されていなかった。4月11日に公式ウェブサイトに試合日程が結果を伴って掲載された[84]。ただし、結果として掲載されるのは各チームの得点のみで、イニングスコアや勝敗投手、試合時間、入場者数といった項目は記載されていない[85]。
NPBドラフト指名選手
- 濱は、本年のドラフト会議では、支配下登録枠指名を受けた唯一の独立リーグ選手となった[35]。
所属球団の休止と参入
初年度のシーズンが終わった10月31日に、福井が今年度で活動を休止することと、2023年度から千葉県を本拠地とする新球団が加入することを発表した[11]。福井の活動休止については、12月1日に球団代表がオンライン会見を開き、来年度のスポンサーが大きく減少すると判明したことが原因であると説明した[86]。一方、千葉球団は11月30日に準備室の開設を発表し[38]、翌日にTwitterアカウントで球団名は12月に公募をおこなった上で決定することを発表した[87]。千葉球団の関係者は12月15日に船橋市役所を表敬訪問した[88]。これを報じる記事には、運営会社の千葉県民球団が設立されたとあるが[88]、国税庁の法人番号検索によると株式会社千葉県民球団は、福井を運営していたS.Sマネジメント福井が改名の上、船橋市に移転したものである[89]。公式戦は船橋市のほか、八千代市、習志野市、四街道市などでも実施予定と報じられている[88]。12月19日には福井・富山から合計10人の選手が千葉球団に移籍することが発表された[90]。
このほか、11月18日に実施したリーグトライアウトでは、富山・石川・千葉以外に「リーグ合格」とした選手がおり、これらの選手については「設立準備中の新球団に入団予定」と記載されていた[37]。千葉球団の船橋市役所訪問時の新聞記事には「関東地方では近くもう一チームが設立予定」との記述があった[88]。前記の通り12月21日に神奈川県を本拠とする「YKSホワイトキングス」の加入が発表された[12]。
一方滋賀については同年12月22日に、滋賀県内の企業に運営を譲渡するとともにその準備期間として2023年は活動を休止すると発表した[13]。
12月26日に北陸地方の残る2球団は「日本海リーグ」に移ることが発表された[13]。理由については千葉・神奈川との球団との間で試合を実施することが経費面等から困難であったと報じられている[91]。
滋賀が2024年に活動を再開する場合の所属リーグについては発表されていない。
脚注
注釈
出典
- NOLエンターテイメント株式会社の情報 - 国税庁法人番号公表サイト(2022年5月1日閲覧)
- YKSホワイトキングス [@YKS_White_Kings] (2022年12月26日). "【来季加盟リーグのお知らせ】" (ツイート). Twitterより2023年1月9日閲覧。
- ベイサイドリーグ (旧・日本海オセアンリーグ) [@NOL_indyball] (2022年12月26日). "【リーグ運営体制について】" (ツイート). Twitterより2022年12月26日閲覧。
- ベイサイドリーグ (旧・日本海オセアンリーグ) [@NOL_indyball] (2022年12月26日). "【日本海リーグ・ベイサイドリーグの運営会社について】" (ツイート). Twitterより2022年12月26日閲覧。
- “BC4球団「日本海オセアンリーグ」発足 「未来の野球人のため」”. 日刊スポーツ. (2021年9月16日) 2021年9月16日閲覧。
- 契約更新選手のお知らせ (PDF) - 福井ネクサスエレファンツ(2022年1月17日)2022年4月30日閲覧。
- “野球独立リーグから独立?「日本海オセアンリーグ」設立 BCリーグ西地区4球団、その狙いは”. 福井新聞. (2021年9月17日) 2021年9月17日閲覧。
- 日本海オセアンリーグ始動のお知らせ - 日本海オセアンリーグ(2022年1月1日)2022年1月8日閲覧。
- 会社概要 - 日本海オセアンリーグ(2022年5月1日閲覧)
- 塚本京平 (2021年9月16日). “【独白】日本海オセアンリーグを「夢を叶えられる場所」にする~黒田翔一(オセアングループCEO/オセアン滋賀ブラックス社長)”. note. 2021年9月16日閲覧。
- 千葉県を本拠地とする新球団設立の決定および 福井ネクサスエレファンツの活動終了について - 日本海オセアンリーグ(2022年10月31日)2022年10月31日閲覧。
- 神奈川県を本拠地とする球団が誕生 2023シーズンからリーグへ参入 - 日本海オセアンリーグ(2022年12月21日)2022年12月21日閲覧。
- 滋賀GOブラックスの運営会社移行準備開始のお知らせ - 日本海オセアンリーグ(2022年12月22日)2022年12月22日閲覧。
- “来季のリーグ参加球団及び体制について”. ベースボール・チャレンジ・リーグ (2021年9月1日). 2021年9月1日閲覧。
- 新リーグ結成について - 富山GRNサンダーバーズ(2021年9月1日)2021年9月1日閲覧。
- 新リーグ発足について - 石川ミリオンスターズ(2021年9月1日)2021年9月1日閲覧。
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- 【新リーグ結成について】 - オセアン滋賀ブラックス(2021年9月1日)2021年9月1日閲覧。
- “プロ野球に新たな独立リーグが誕生 石川や滋賀などが参加「日本海オセアンリーグ」”. Full-Count. (2021年9月16日) 2021年9月16日閲覧。
- “福井の新球団チーム名決定 会長はロッテとオリックスで監督の西村徳文氏 野球独立リーグ「日本海オセアンリーグ」発足向け”. 福井新聞. (2021年10月26日) 2021年10月26日閲覧。
- 福井新球団について - 日本海オセアンリーグ(2021年10月26日)2021年10月26日閲覧。
- 長森謙介「熱き闘志 契約勝ち取れ 日本海オセアンリーグ発足へ」『中日新聞』、2021年11月4日。2021年11月4日閲覧。
- 土井麻由実 (2021年11月10日). “独立リーグ界の風雲児となるか!?BCリーグから分離した新生・日本海オセアンリーグが旋風を巻き起こす”. Yahoo!ニュース 2021年11月10日閲覧。
- ドラフト会議2021指名結果について - 日本海オセアンリーグ(2021年11月4日)2021年11月4日閲覧。
- 滋賀球団 チーム名変更のお知らせ - 日本海オセアンリーグ(2021年11月29日)2021年11月29日閲覧。
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- “ソフトバンクが正式発表! 秋吉亮を獲得 リリーフ陣の緊急補強”. 西日本スポーツ. (2022年7月16日) 2023年1月15日閲覧。
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- ドラフト会議2022は育成含め126名が指名【ドラフト指名全選手一覧】 - BASEBALLKING(2022年10月20日)2022年10月20日閲覧。
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外部リンク
- 公式ウェブサイト
- ベイサイドリーグ (@BSL_indyball) - Twitter
- 千葉スカイセイラーズ
- 千葉スカイセイラーズ (@ChibaSkySailors) - Twitter
- YKSホワイトキングス
- YKSホワイトキングス (@YKS_White_Kings) - Twitter
日本海オセアンリーグ関連
- 富山GRNサンダーバーズ
- 石川ミリオンスターズ
- 福井ネクサスエレファンツ
- 滋賀GOブラックス
- リーグ設立記者会見 - YouTube(滋賀球団チャンネル)