高松琴平電気鉄道920形電車
概要
もと宇治川電気の電動車51形(64)[1]である。64は51形のうち、神姫電鉄1形からの主要機器流用による車体新製車(51 - 65)であり、1928年(昭和3年)田中車両製である。1949年(昭和24年)に山陽電気鉄道100形(107)に改称している。
山陽電気鉄道では1000形(1003)と編成を組んでいたが、1954年(昭和29年)に廃車。車体のみ編成ごと高松琴平電気鉄道に移る[2]。
高松琴平電気鉄道では編成を解除。107は制御車化され、1955年(昭和30年)に920形(920)となる[3]。当初は7000形と編成を組み琴平線で運用されていた。1966年(昭和41年)に改造され7000形以外の車両とも編成が可能となる。
1973年(昭和48年)に志度線に転籍した。晩年は運用から外されて琴電屋島駅構内に留置された末、1983年(昭和58年)に廃車となった。
車両諸元
- 全長:14,700㎜
- 全幅:2,640mm
- 全高:3,678mm
- 重量:22.0t
- 定員:92名(座席44名)
- 台車:27-MCB-2
参考文献
- 川波伊知郎「琴電の車輌大全集」 - JTBキャンブックス『琴電-古典電車の楽園』(後藤洋志著 / ISBN 4533048579 / 発行:JTB)内
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