阪神国道駅
阪神国道駅(はんしんこくどうえき)は、兵庫県西宮市津門大塚町にある、阪急電鉄今津線の駅。駅番号はHK-22。
阪神国道駅 | |
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駅舎 | |
はんしんこくどう Hanshin-kokudo | |
所在地 | 兵庫県西宮市津門大塚町8番18号[1] |
駅番号 | HK22 |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■今津線 |
キロ程 |
8.6 km(宝塚起点) 西宮北口から0.9 km |
駅構造 | 高架駅[2] |
ホーム | 2面2線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
(全日)2,438人/日(降車客含まず) -2019年- |
乗降人員 -統計年次- |
(通年平均)3,156人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)5月10日[2] |
備考 | 駅窓口営業時間は7:00 - 22:00[3]。 |
阪神国道駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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凡例
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歴史
年表
駅名の「阪神」
駅名に「阪神」を冠するが、阪神電気鉄道の駅ではなく、当駅前を通る国道2号の通称「阪神国道」に由来する[7]。「阪神」という言葉はもともと大阪市と神戸市、およびその中間地域を指す名称であり、阪神電気鉄道や阪神国道もこれに由来するものである。なお、阪急電鉄も戦前は「阪神急行電鉄」という社名だった。
沿線外、特に関西以外では「阪神電気鉄道による国道駅」の意と勘違いされやすい名前であるが、れっきとした阪急電鉄の駅名である[7]。発音の際のアクセントも、「阪神国道」が一つの単語なので、「はんしん」で下降することなく高いまま「こ」まで続き「くどう」で下がる。但し、英語表記は「Hanshin-kokudo」であり中間でハイフンを入れて区切っている。なお、通称として阪急大阪梅田駅、阪神大阪梅田駅、(JR西宮駅との区別で)阪神西宮駅のように呼ばれる事例はいくつかある(この場合、アクセントはいずれも「阪急」「阪神」で一旦下降する)が、阪急電鉄・阪神電気鉄道の駅の中で正式駅名に自社の略称を冠したものは1つもない[注釈 1][注釈 2]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅[2]。今津線が国道2号とJR神戸線とをまたぐ位置にあるため、開業当初より高架駅であった[1][2]。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
1984年に西宮北口駅で今津線が分断される前は宝塚駅まで直通していた。このためホーム有効長は6両編成対応だが、分断後は3両編成の列車しか発着しないため、ホームの西宮北口寄り3両分には柵がされている。また、ホーム今津寄りにある信号機は分断直前に設置され、分断後から運用を始めたものである。
駅舎(改札口)は国道2号に面した今津寄りの1か所のみで、1階にある[2]。国土交通省の2006年度の計画のもとバリアフリー化工事が行われ、2007年3月までに、階段部の改良、エレベーターの設置、トイレの改良、歩道から改札口までの段差解消が完成した。これらの改修で設備は最新の駅に見劣りしなくなったが、写真の改札口前の橋脚など、レトロな雰囲気も残っている。このほか、段差がある時代は売店もあったが現在は廃止されている。
今津駅との駅間距離は700メートル強[2]かつ直線のため、肉眼でも互いの駅のホームから確認できる。これは阪急電鉄で最も短い駅間距離である。また、かつて今津駅が地上駅であったころは、高架上の当駅を出て国道2号を跨ぐと直ぐに40パーミルの急勾配となる下り坂が存在した[1]。
ダイヤ
上下とも、毎時6本が発着する。
利用状況
2021年の通年平均の乗降人員は3,156人である[8]。阪急電鉄全駅で最も利用客が少ない。それでも無人駅ではないものの、2023年4月1日より、駅窓口営業時間は7:00 - 22:00に短縮され、早朝深夜の窓口は無人となった[3]。
駅周辺
駅の名の通り、すぐ南側で「阪神国道」(国道2号)と交差する[2]。駅周辺は、津門川を挟んで西側や、国道2号を挟んで南側は基本的に住宅地であるが、東側やJR神戸線を挟んで北側はかつては大型工場が幾つも操業していた工業地帯であった。
駅の東側にはかつてアサヒビール西宮工場(1927年10月操業開始、2012年8月22日操業停止[9])が隣接しており、阪神甲子園球場でのプロ野球などイベント当日にはこの西宮工場で製造した直後のビールが球場に直送されていた。なお、工場跡地については解体され更地となったあと、東半分には先行して店舗などが開業したが、西半分(駅隣接地)については西宮市立中央病院と兵庫県立西宮病院とを統合した新病院の建設の是非が長年問われたものの、最終的に建設することで兵庫県と西宮市が合意した[10]。また、アサヒビール工場跡地のさらにその先には名神高速道路を越えて森永乳業近畿工場があった(1959年4月操業開始、2019年12月操業停止[11])。
駅の北側のJR線路沿いには協和発酵工業と灘酒造の工場があったが、これらはいずれも閉鎖され現在は分譲マンションとなっている。
西宮綾羽 ()郵便局- 西宮市立深津中学校
- 西宮市立深津小学校
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)西宮駅 - 西へ約800メートル[2]。連絡や乗り換え案内は一切行われていないが、経路探索ソフトでは乗り換える経路として提示されることがある。
- 日本年金機構西宮年金事務所 - この場所にはかつて西宮冷蔵があった。旧事務所の建物は元衆議院議員大前繁雄が理事を務める大前学園の施設に転用されている。
阪神・淡路大震災発生前まで、国道沿いの駅西側にイズミヤ西宮店があった。地震でイズミヤのあった階が崩壊したためビルは解体され、跡地は高層マンションとなっている。なお、イズミヤ自体は2008年に阪急西宮ガーデンズの核テナントとして13年ぶりの西宮市内への再進出を果たした。
脚注
注釈
- 野田阪神駅はOsaka Metroの駅であり、阪神電気鉄道の野田駅周辺を指す通称である「野田阪神」が駅名となった。
- 2013年までの阪急の駅名標は、近隣に他社の同名駅がある場合は駅名の前に「阪急」と小さく記していた。
出典
- 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、75頁。ISBN 4-89485-051-6。
- 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、66頁。ISBN 9784343006745。
- 2023年4月1日(土)より、以下の駅の改札窓口の営業時間を、7:00~22:00に変更します。 - 阪急電鉄、2023年2月27日
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 11号 阪急電鉄 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年10月、14-17頁。ISBN 978-4-02-340141-9。
- (PDFlink)『「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します』(プレスリリース)阪急電鉄株式会社、2013年4月30日。 オリジナルの2013年12月15日時点におけるアーカイブ 。2016年4月8日閲覧。
- “阪急電鉄:21日から駅名変更 宝塚線、中山駅→中山観音駅 神戸線、三宮駅→神戸三宮駅 京都線新駅開業に合わせ”. 毎日新聞(朝刊) (毎日新聞社): p. (地方版/兵庫)p.24. (2013年12月19日)
- 佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年11月25日、71頁。ISBN 978-4-10-339731-1。
- “駅別乗降人員|阪急電鉄”. 2022年12月11日閲覧。
- “アサヒビール西宮工場の製造終了 85年の歴史に幕”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2012年8月22日) 2019年12月1日閲覧。
- “兵庫県、西宮市/アサヒビール工場跡地への統合新病院建設で合意”. 日刊建設工業新聞 (日刊建設工業新聞社). (2018年6月19日) 2019年12月1日閲覧。
- (PDF)『近畿工場および東京工場の生産中止に関するお知らせ』(プレスリリース)森永乳業、2018年2月1日 。2019年12月1日閲覧。
外部リンク
- 阪神国道駅 - 阪急電鉄