茨城県道・千葉県道3号つくば野田線
茨城県道・千葉県道3号つくば野田線(いばらきけんどう・ちばけんどう3ごう つくばのだせん)は、茨城県つくば市から、常総市、坂東市を経て、千葉県野田市に至る県道(主要地方道)である。
主要地方道 | |
---|---|
| |
茨城県道3号 つくば野田線 千葉県道3号 つくば野田線 主要地方道 つくば野田線 | |
路線延長 | 27.1 km |
制定年 | 1994年4月1日 |
起点 | 茨城県つくば市【北緯36度2分6.3秒 東経140度4分13.2秒】 |
主な 経由都市 |
茨城県 つくばみらい市・常総市・坂東市 |
終点 | 千葉県野田市【北緯35度56分28.0秒 東経139度51分0.7秒】 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道354号 国道294号 国道16号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
茨城県つくば市の国道354号との交点である福田坪交差点を起点とし、常総市の菅生南交差点、坂東市の矢作交差点、利根川に架かる芽吹大橋と経て、千葉県野田市の埼玉県道・千葉県道19号越谷野田線との交点である野田橋下交差点を終点とする、東西約27kmの主要地方道である。並行する道路として、北側の国道354号と南側の都市軸道路の中間に位置し、茨城県南地域と千葉県野田市を連絡する重要な幹線道路となっている。
なお、茨城県道3号・千葉県道3号は1982年(昭和57年)まで主要地方道成田牛久線(現・国道408号)で使われていた番号である。
歴史
1994年(平成6年)4月1日、主要地方道土浦野田線(整理番号10)は、前年に土浦市 - 岩井市間が国道354号に部分昇格されたため、県道取手筑波線(整理番号33)の旧道の一部、県道谷田部小張線(整理番号147)の一部重複区間、県道小張小絹線(整理番号281)、小山菅生小絹停車場線(整理番号282)の一部重複区間、県道土浦野田線(整理番号10)の残存区間(岩井市 - 野田市)を統合して、起点を茨城県つくば市、終点を千葉県野田市とする新たな主要地方道としてつくば野田線(整理番号71)が路線認定された。同時に県道土浦野田線と県道小張小絹線も廃止された[3]。翌1995年(平成7年)の整理番号変更により、整理番号3となり現在に至る。
年表
- 1959年(昭和34年)10月14日:前身にあたる県道小張小絹線(伊奈村小張 - 谷和原村小絹、図面対照番号225)、県道小山菅生小絹停車場線(岩井町小山 - 谷和原村小絹、図面対照番号226)が路線認定される[4]。
- 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省から、県道取手筑波線旧道の一部・県道土浦野田線の一部・県道谷田部小張線の一部・県道小張小絹線・県道小山菅生小絹停車場線の一部がつくば野田線として主要地方道に指定される[5]。
- 1994年(平成6年)4月1日:
- 1995年(平成7年)3月30日:茨城県区間において、整理番号71から現在の番号(整理番号3)に変更[7]。
- 2000年(平成12年)
- 2002年(平成14年)12月12日:みらい平駅周辺の土地区画整理事業に伴い、筑波郡伊奈町大字小張 - 谷和原村大字西楢戸の付け替え道路(821 m)を新設する道路区域が決定する[11]。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)4月6日
- 2008年(平成20年)3月10日:みらい平駅周辺の土地区画整理事業に伴い、つくばみらい市東楢戸 - 同市小張の旧道(計1.03 km)を除外する[21]。
- 2009年(平成21年)10月30日:つくば市飯田地内で、新都市中央通りとの交差点を通過するルートがクランク状に変更される[22]。
- 2010年(平成22年)7月22日:つくばみらい市高岡(高岡交差点) - 同市小張(県道127号)の現道(延長1.942 km)を2車線化拡幅改良する道路工事区域を指定[23]。
- 2012年(平成24年)3月5日:常総市菅生町(飯沼川左岸)の旧道(1.02 km)が指定解除され常総市道へ降格[24]。
- 2016年(平成28年)3月11日:つくば市片田のみどりの南地区内の街路であるバイパス道路(1.194 km)を新たに供用開始[25]。
- 2017年(平成29年)3月31日:つくば市飯田 - 同市花島新田のバイパス道路の一部(255 m)を供用開始[26]。
- 2018年(平成30年)3月26日:つくば市花島新田 - 同市片田(約1.2 km)を供用開始[27]。
- 2022年(令和4年)8月25日:つくばみらい市小絹(国道294号交点 - 玉台橋東:420 m)を4車線化するための道路区域を指定[28]。
路線状況
芽吹大橋周辺では渋滞が慢性化している。この混雑を解消するために下総利根大橋が造られたが、有料道路のため敬遠するドライバーが多く、交通の分散は進んでいない(2020年(令和2年)に無料化)。また、芽吹大橋周辺道路4車線化計画があるが野田市側が難色を示している。
つくばエクスプレスみらい平駅開業に伴う沿線開発により、交通量の増大が見込まれている。みらい平駅付近は拡幅され整備が進んでおり、つくば市 - つくばみらい市境付近(茨城ゴルフ場や常陽ゴルフ場前後)ではかなりの狭隘区間を残している。つくばみらい市小張(みらい平駅付近) - つくばみらい市杉下間の道路拡幅と歩道整備の工事が事業中である[29]。
道路法の規定に基づき、茨城県内のつくばみらい市小絹(小絹東交差点) - 坂東市筵内(千葉県界)間は、緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に電柱を建てることが制限されている[30]。
地理
交差する道路
- 茨城県
- 国道354号(起点・つくば市谷田部:福田坪交差点)
- 茨城県道210号谷田部藤代線(つくば市谷田部:不動前交差点)
- 茨城県道19号取手つくば線(つくば市みどりの東)
- 茨城県道211号高岡藤代線(つくば市片田/つくばみらい市高岡:高岡交差点)
- 茨城県道127号谷田部小張線(つくばみらい市小張/紫峰ヶ岡/陽光台)
- 茨城県道355号東楢戸真瀬線(つくば市紫峯ヶ岡)
- 茨城県道130号常総取手線(つくばみらい市西丸山/古川:古川交差点)
- 国道294号(つくばみらい市小絹:小絹東交差点)
- 茨城県道58号取手豊岡線(常総市菅生町:菅生南交差点)
- 茨城県道252号坂東菅生線(常総市菅生町:原入口交差点)
- 茨城県道20号結城坂東線・茨城県道329号小山菅生小絹停車場線(坂東市矢作:矢作交差点)
- 千葉県
- 千葉県道7号我孫子関宿線(野田市目吹:目吹交差点)
- 国道16号(野田市柳沢:柳沢交差点)
- 千葉県道17号結城野田線(野田市野田:愛宕神社前交差点)
- 千葉県道19号越谷野田線、千葉県道80号野田岩槻線(重複)(終点・野田橋下交差点)
脚注
注釈
- 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
出典
- 道路の区域の決定(平成6年4月1日 茨城県告示第490号) (PDF) ,茨城県報 号外第49号(1994年(平成6年)4月1日)より
- 『茨城県道路現況調書』令和2年年3月31日現在、p. 4
- “県道路線廃止に関する告示(平成6年4月1日 茨城県告示第488号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第49号: pp.8-9, (1994年4月1日)
- 県道路線認定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百一号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
- s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
- “県道路線認定に関する告示(平成6年4月1日 茨城県告示第487号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第49号: p. 7, (1994年4月1日)
- “県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第637号: pp. 8–12, (1995年3月30日)
- “道路の供用の開始(平成12年1月27日 茨城県告示第83号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1129号: p. 20, (2000年1月27日)
- “車両制限令の規定に基づく道路の指定(平成12年3月2日 茨城県告示第237号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1139号: pp. 6–11, (2000年3月2日)
- “道路の供用の開始(平成12年10月26日 茨城県告示第1164号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1206号: p. 9, (2000年10月26日)
- “道路の区域の変更(平成14年12月12日 茨城県告示第1575号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1425号: p. 9, (2002年12月12日)
- “道路の供用の開始(平成15年3月20日 茨城県告示第393号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1450号: p. 6, (2003年3月20日)
- “道路の区域の変更(平成15年10月20日 茨城県告示第1608・1609号)、道路の供用の開始(同日 茨城県告示1611・1612号 (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1511号: pp. 7–8, (2003年10月20日)
- “車両制限令の規定の基づく道路の指定(平成16年3月15日 茨城県告示第371号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1551号: pp. 9–14, (2004年3月15日)
- “道路の供用の開始(平成16年6月10日 茨城県告示第850号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1569号: p. 8, (2004年6月10日)
- “道路の供用の開始(平成16年12月6日 茨城県告示第1613号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1626号: p. 7, (2004年12月6日)
- “道路の区域の変更(平成17年8月4日 茨城県告示第952号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1694号: p. 10, (2005年8月4日)
- “道路の供用の開始(平成17年8月4日 茨城県告示第956号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1694号: p. 12, (2005年8月4日)
- “車両制限令に基づく道路の指定(平成18年4月3日 茨城県告示第442号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1761号: pp. 5–6, (2006年4月3日)
- “車両制限令に基づく道路の指定及び車両の通行方法の指定(平成18年4月3日 茨城県告示第443号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1761号: p. 6, (2006年4月3日)
- “道路の区域の変更(平成20年3月10日 茨城県告示第315号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1959号: pp. 14–15, (2008年3月10日)
- “道路の供用の開始(平成21年10月15日 茨城県告示第1308号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2121号: p. 24, (2009年10月15日)
- “道路の区域の変更(平成22年7月22日 茨城県告示第873号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2199号: p. 10, (2010年7月22日)
- “道路の区域の変更(平成24年3月5日 茨城県告示第226号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2365号: p. 5, (2012年3月5日)
- “道路の区域の変更・道路の供用の開始(平成28年3月3日 茨城県告示第246・249号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2772号: pp. 13–14,15, (2016年3月3日)
- “道路の供用の開始(平成28年12月22日 茨城県告示第1567号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2856号: p. 8, (2016年12月22日)
- “道路の供用の開始(平成30年3月8日 茨城県告示第226号) (PDF)”, 茨城県報 第2977号: pp. 15–16, (2018年3月8日)
- 「道路の区域の変更(令和4年8月25日 茨城県告示第880号)」『茨城県報』第335号、茨城県、13頁、2022年8月25日 。
- 土木部 土浦土木事務所 (2016年3月24日). “主要地方道 つくば野田線”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2017年4月23日閲覧。
- “道路の占用を制限する区域の指定(平成30年3月19日 茨城県告示第299号) (PDF)”, 茨城県報 第2980号: pp. 18–28, (2018年3月19日)
参考文献
- 茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』(レポート)、茨城県。