自歓喜経
『自歓喜経』[1](じかんぎきょう、巴: Sampasādanīya-sutta, サンパサーダニーヤ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵長部の第28経。『歓喜経』[2](かんぎきょう)とも。
類似内容の伝統漢訳経典としては、『長阿含経』(大正蔵1)の第18経「自歓喜経」や、『信仏功徳経』(大正蔵18)等がある。
構成
場面設定
ある時釈迦はナーランダにある豪商パーヴァーリカのマンゴー園に滞在していた。
サーリプッタがそこに合流し、過去・現在・未来において釈迦に勝る者無しと、釈迦を賞賛する。釈迦は過去・現在・未来の覚者を知らないのに、なぜそのような尊大な言葉遣いができるのか問う。
サーリプッタはそれに応え、過去・現在・未来のいつであろうと、煩悩を滅尽して覚者となるためには、七科三十七道品を修める以外に道は無く、その仏法に通じ、説いた釈迦こそが最も優れた者であること、そして、七科三十七道品の内容である四念処、四正断、五根、五力、七覚支、八正道、四如意足、続いて五蓋、六根・六境、四出生、四読心、四観察、七聖者、四進展、四正語、三正命、四向四果、三根拠、二神通などを説いた。
それを聞いて釈迦は、サーリプッタが尊大な言葉遣いをしたのは、慢心によるものではなく、法に拠るものだったことを認める。2人のやり取りを傍らで聞いていたウダーイは歓喜する。
内容
脚注・出典
- 『原始仏典』中村、『南伝大蔵経』
- 『パーリ仏典』片山
外部リンク
- Sampasādanīyasuttaṃ - Tipitaka.org
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