桜井駅 (愛知県)
桜井駅(さくらいえき)は、愛知県安城市桜井町新田にある名鉄西尾線の駅である。駅番号はGN05。
桜井駅 | |
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駅舎(アピタ安城南店から撮影) | |
さくらい SAKURAI | |
所在地 | 愛知県安城市桜井町新田19-11 |
駅番号 | GN 05 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 西尾線 |
キロ程 | 7.9 km(新安城起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
4,109人/日 -2020年- |
開業年月日 | 1926年(大正15年)7月1日 |
備考 |
*2008年(平成20年)6月29日に碧海桜井駅から改称[1]。 特殊勤務駅(駅集中管理システム導入駅) |
特殊勤務型の有人駅(営業時間は7:00 - 20:00(この時間は駅員配置)、営業時間外は西尾駅管理)である。特急以下、全ての列車が停車する。manacaが利用可能。
歴史
1926年(大正15年)の碧海電気鉄道開通と同時に開業。旧碧海郡桜井町の中核駅の役割を果たし、また近年では安城市南西部の広域拠点として駅舎が高架化され、周辺の土地区画整理が進められている。
高架事業
碧海桜井駅周辺の区画整理事業が1999年(平成11年)に立案され、それにあわせて鉄道立体交差事業も計画された。事業区間の延長は碧海桜井駅を挟んだ2,140mで、この事業によって東西街区の分断や4箇所の踏切が解消される見込みであった[2]。また当駅南側に新駅設置(後の南桜井駅)も同時に計画され、停車所要時分確保のため当駅 - 新駅間の複線化も行われることになった[3]。総事業費は89億円で、国が16億3000万円、愛知県が19億3000万円、安城市が48億300万円、名鉄が5億3700万円を負担した[4]。
2005年(平成17年)に工事基本協定を締結し、2006年(平成18年)から仮線工事に着手、2008年(平成20年)6月21日に高架線に切り替えられた[3]。複線化されたのは西尾方面のみだが高架構造は全区間を複線対応とした。高架駅は2面2線で建設されたが、後に待避線増ができるよう、上下待避線分の用地を区画整理によって確保した[3]。
高架駅切り替え直後は未だ「碧海桜井駅」であったが、6月29日のダイヤ改正で桜井駅に改称した[1]ため、高架としての碧海桜井駅はわずか1週間のみであった。現在旧駅舎は取り壊され、仮線も撤去された。
- 高架の"碧海桜井駅"
駅構造
6両編成対応の相対式2面2線ホームの高架駅[7]。改札は1ヶ所で、東西をつなぐ自由通路が設けられている。駅の設備は充実しており自動券売機・自動改札機・車椅子対応エレベーター・上りエスカレーター・多目的トイレ・簡易列車案内・待合室が設置されている。半径1000mのカーブにあり、やや湾曲しているため、2番線には乗務員支援のための監視モニターが設置されている。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | GN 西尾線 | 上り | 新安城・金山・名鉄名古屋方面[8] |
2 | 下り | 西尾・吉良吉田方面[8] |
- 改札口
- ホーム
- 駅名標
地上駅時代
駅舎は東側に設置され、ホームは2面2線の構造で構内踏切を備えていた。
ホームは長さが4両分しかなかったため、平日朝に運行される6両編成の特急が特別通過扱いとなっていた。1999年(平成11年)から2000年(平成12年)まで運行されていた休日の6連特急佐屋行きは当駅と米津駅にも停車していたが、そのときは前(新安城寄り)2両はドアカットしていた。ほんの僅かな期間だったが、8800系での数少ないドアカットが見られた。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■西尾線 | 上り | 新安城・名古屋方面 |
2 | 下り | 西尾・吉良吉田方面 |
- 地上駅時代の駅舎
- 地上駅時代のホーム
← 新安城・ 名古屋方面 |
→ 西尾・ 吉良吉田方面 |
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凡例 出典:[10] |
利用状況
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は4,259人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中101位、 西尾線・蒲郡線(23駅)中4位であった[11]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は4,493人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中104位、 西尾線・蒲郡線(24駅)中5位であった[12]。
「安城の統計」、「移動等円滑化取組報告書」によると、近年の1日平均乗降人員は下表の通りである[13][14]。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
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2007年 | 4,175 |
2008年 | 3,793 |
2009年 | 3,443 |
2010年 | 3,568 |
2011年 | 3,772 |
2012年 | 4,021 |
2013年 | 4,259 |
2014年 | 4,290 |
2015年 | 4,431 |
2016年 | 4,592 |
2017年 | 4,711 |
2018年 | 4,952 |
2019年 | 5,114 |
2020年 | 4,109 |
駅周辺
西口にロータリーがあり、タクシー乗り場が設置されている。線路及び駅舎があった東口は、名鉄協商のコインパーキングが置かれている。また、あんくるバス桜井線・桜井西線の「桜井駅」バス停がロータリーに設置されている。
駅の東は商店街や古い集落があったが、東西で土地区画整理事業が進められており、2006年(平成18年)にショッピングセンターのアピタ安城南店が開業した。
- 安城市役所桜井支所・桜井公民館
- 桜井福祉センター・さくら保育園
- アピタ安城南店
- 愛知県立安城南高等学校
- 愛知県立安城特別支援学校
- 愛知県道292号幸田石井線
隣の駅
脚注
- “西尾線新駅の駅名と、碧海桜井駅及び碧海堀内駅の駅名変更について”. 名古屋鉄道 (2008年4月25日). 2008年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月10日閲覧。
- 小笠原英喜「最近の鉄道施設改良工事の現状」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、110-111頁。
- 小笠原英喜「最近の鉄道施設改良工事の現状」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、111頁。
- 安城市議会定例会、2003年3月5日
- 名古屋鉄道(編)『れいめい』第120号、名古屋鉄道、1959年7月、4頁。
- 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。
- 生田誠『名鉄の支線、廃線』 上巻、アルファベータブックス、2020年、23頁。ISBN 978-4865988611。
- “桜井(GN05)(さくらい) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」
- 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- 安城の統計 - 安城市
- 移動等円滑化取組計画書・報告書 - 名古屋鉄道