日本大学短期大学部
日本大学短期大学部(にほんだいがくたんきだいがくぶ、英語: Nihon University Junior College)は、東京都千代田区九段南4-8-24に本部を置く日本の私立大学。1889年創立、1950年大学設置。大学の略称は日大短大部。
日本大学短期大学部 | |
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本部(東京都千代田区九段南) | |
大学設置 | 1950年 |
創立 | 1889年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人日本大学 |
本部所在地 | 東京都千代田区九段南4-8-24 |
キャンパス |
船橋(千葉県船橋市) 三島(静岡県三島市) |
学部 |
建築・生活デザイン学科 ものづくり・サイエンス総合学科 ビジネス教養学科 食物栄養学科 |
研究科 | 食物栄養専攻 |
ウェブサイト | http://www.nihon-u.ac.jp/ |
概観
大学全体
日本大学短期大学部は、千葉県船橋市、静岡県三島市内にある日本の私立短期大学。学校法人日本大学により1950年に東京都千代田区に設置された。キャンパスを共有する学部と連携した教育環境となっている。設置されている学科は学部と併設されている関係上、学部とほぼ類似した専攻となっている。キャンパスの所在地を明確にするために、短期大学の末尾に校舎名を付けることがある。
建学の精神(校訓・理念・学是)
- 「目的および使命」がある。詳細は日本大学を参照のこと。
教育および研究
船橋キャンパスは理工系を教育する学科が設置されており、三島キャンパスはビジネス・栄養学を教育する学科が設置されている。
沿革
- 1950年(昭和25年) 東京都千代田区に日本大学短期大学が開学[注 2]。農業科[注 3]、経済科(第1部、第2部)、建設科[注 4](第1部、第2部)、工業技術科[注 5](第1部、第2部)、応用化学科(第1部、第2部)を設置[注 6]。
- 1952年(昭和27年) 経済科を商経科に改称。日本大学短期大学部と改称。
- 1958年(昭和33年) 放送科を設置。
- 1959年(昭和34年) 栄養科を設置(現在の食物栄養学科)。
- 1962年(昭和37年) 栄養科を家政科に改称。
- 1964年(昭和39年) 建築科、機械科を増設。
- 1966年(昭和41年) 文科(国文専攻)を設置。
- 1967年(昭和42年) 家政科家政専攻、食物栄養専攻を設置し、家政専攻を分離。
- 1972年(昭和47年) 建設科、工業技術科、応用化学科の第2部学生募集停止。
- 1976年(昭和51年) 放送科(江古田校舎)を正式に廃止[注 7][注 8][1]。工科を習志野校舎と名称変更。
- 1977年(昭和52年) 建設科、工業技術科、応用化学科の第2部を正式に廃止[注 9][1]。
- 1979年(昭和54年) 習志野校舎をコース制にし、各科を変更(建設科土木コース・建築コース、工業技術科機械コース・電気コース、応用化学科と変更)。
- 1980年(昭和55年) 建築科、機械科を正式に廃止[注 10][1]。
- 1987年(昭和62年) 湘南校舎に生活環境科を設置。
- 1990年(平成2年) 家政科を生活文化学科、家政専攻を生活文化専攻、文科を文学科、商経科(第1部、第2部)を商経学科(第1部、第2部)と改称。
- 1991年(平成3年) 建設科を建設学科、工業技術科を工業技術学科と改称。農業科、生活環境科を農学科、生活環境学科に改称。
- 1996年(平成8年) 船橋日大前駅開設。習志野校舎を船橋校舎と名称変更。
- 1998年(平成10年) 建設学科の土木コースを土木・環境コースと名称変更。
- 1999年(平成11年) 専攻科食物栄養専攻を設置(後の食物栄養専攻を経て、専攻科食物栄養専攻に改組)。工業技術学科の情報科学コースを数理科学コースと名称変更
- 2000年(平成12年) 文学科(国文専攻[注 11][注 12][1]、英文専攻[注 11][注 12][1])、商経学科(第2部[注 12][1])、生活文化学科(生活文化専攻[注 11])を廃止。商経学科(第1部)を商経学科に改称。建設学科の土木・環境コースを学生募集停止。建設学科(建築コース)を建設学科に改称。
- 2001年(平成13年) 建設学科(土木・環境コース)を廃止。工業技術学科(機械コース、電気電子コース)を学生募集停止。工業技術学科を基礎工学科に改称し、工学基礎コースを設置。また、生活文化学科(生活文化専攻)を食物栄養学科に改称。
- 2003年(平成15年) 工業技術学科(電気電子コース、数理科学コース)を廃止。
- 2004年(平成16年) 工業技術学科(機械コース)を廃止。基礎工学科の工学基礎コースを学生募集停止し、機械工学コース、電気電子情報コースを設置。
- 2007年(平成19年) 農学科、生活環境学科を募集停止し、替わって生物資源学科を新設。
- 2008年(平成20年) 農学科を正式に廃止[注 13][注 14][1]。建設学科に福祉住環境コースを設置。基礎工学科の数理科学コースを教育数理情報コースに名称変更。応用化学科に生命応用化学コース、物質応用化学コースを開設。
- 2009年(平成21年) 生活環境学科を正式に廃止[注 13][注 15][1]。
- 2010年(平成22年) 船橋校舎60周年記念式典挙行。
- 2012年(平成24年) 建設学科を建築・生活デザイン学科、基礎工学科をものづくり・サイエンス総合学科、応用化学科を生命・物質化学科に改称。
- 2013年(平成25年) 商経学科をビジネス教養学科に改称。
- 2014年(平成26年) 生物資源学科の学生募集を停止[注 16]。
- 2018年(平成30年) 生命・物質化学科の学生募集を停止。
- 2021年(令和3年) 生命・物質化学科を廃止。
基礎データ
象徴
- 日本大学短期大学部の校章は日本大学と同じものを使用。(カレッジマークは大学と同様、「桜」の花をデザインしたものとなっている。)
年度別学生数
- 1954年度についてはその年度(月日は不詳だが、1955年3月以前のデータ)、1958年度以降の学生数はその該当年度の5月1日時点でのデータである。尚、2000年度以降は、当該当年度以降の『全国学校総覧』において学生数の記載がないため省略した[注 17]。現行の学科に限りデータを記載。
年度 | 工業技術科 | 建設科 | 商経科 | 家政科 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
1954年 | 215 | 205 | - | - | [2] |
1958年 | 236 | 270 | - | - | [3] |
1959年 | 237 | 263 | - | 62[注 18] | [4] |
1960年 | 250 | 278 | - | 140[注 18] | [5] |
1961年 | 276 | 269 | - | 130[注 18] | [6] |
1962年 | 230 | 264 | - | 184[注 18] | [7] |
1963年 | 239 | 285 | - | 264 | [8] |
1964年 | 244 | 365 | - | 226 | [9] |
1965年 | 266 | 167 | - | 240 | [10] |
1966年 | 261 | 384 | 133 | 300 | [11] |
1967年 | 357 | 490 | - | 469 | [12] |
1968年 | 357 | 490 | - | 469 | [13][注 19] |
1969年 | 357 | 490 | - | 469 | [14][注 19] |
1970年 | 299 | 351 | - | 310 | [15] |
1971年 | 535 | 670 | - | 335 | [16] |
1972年 | 506 | 628 | - | 346 | [17] |
1973年 | 524 | 718 | - | 420 | [18] |
1974年 | 524 | 718 | - | 420 | [19][注 20] |
1975年 | 533 | 406 | - | 596 | [20] |
1976年 | 540 | 789 | - | 590 | [21] |
1977年 | 521 | 738 | - | 646 | [22] |
1978年 | 569 | 714 | 641 | 658 | [23] |
1979年 | 569 | 702 | 429 | 582 | [24] |
1980年 | 548 | 622 | 313 | 545 | [25] |
1981年 | 534 | 599 | 289 | 532 | [26] |
1982年 | 530 | 585 | 291 | 530 | [27] |
1983年 | 523 | 552 | 280 | 524 | [28] |
1984年 | 501 | 505 | 279 | 537 | [29] |
1985年 | 486 | 498 | 315 | 501 | [30] |
1986年 | 493 | 469 | 377 | 515 | [31] |
1987年 | 493 | 472 | 499 | 567 | [32] |
1988年 | 452 | 437 | 428 | 524 | [33] |
1989年 | 420 | 434 | 435 | 498 | [34] |
1990年 | 419 | 427 | 455 | 492 | [35] |
1991年 | 386 | 423 | 472 | 500 | [36] |
1992年 | 405 | 407 | 462 | 505 | [37] |
1993年 | 412 | 409 | 440 | 503 | [38] |
1994年 | 406 | 412 | 435 | 494 | [39] |
1995年 | 417 | 411 | 453 | 493 | [40] |
1996年 | 410 | 410 | 457 | 485 | [41] |
1997年 | 408 | 409 | 465 | 491 | [42] |
1998年 | 404 | 405 | 480 | 440 | [43] |
1999年 | 378 | 354 | 472 | 313 | [44] |
教育および研究
学科
- 船橋校舎
- 建築・生活デザイン学科
- 建築デザイン分野
- 建築エンジニアリング分野
- 生活デザイン分野
- ものづくり・サイエンス総合学科
- 機械工学分野
- 数学分野
- 電気電子工学分野
- 物理学分野
- 情報科学分野
- 総合科学分野
- 三島校舎
- ビジネス教養学科
- 食物栄養学科
- 湘南校舎
- 江古田校舎
専攻科
- 食物栄養専攻
- 専攻科食物栄養専攻では、食物栄養学科など、2年制の栄養士養成施設校を卒業した一定の基準を満たす専修学校専門課程(専門士称号に相当する課程)の栄養士資格を取得した者、または取得見込みの者も、専攻科食物栄養専攻に入学できる特徴がある。
- 専攻科の修了者は、独立行政法人大学評価・学位授与機構により認定された学士(栄養学)の学位が授与される。また、厚生労働省令が定める各種施設において、栄養士業務を1年間経験することで、管理栄養士国家試験の受験資格を得ることができる。(※ただし、管理栄養士の受験は専攻科を修了後、2年目以降とする。)
別科
- なし
取得資格について
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
- 日本大学短期大学部のクラブ活動はどのキャンパスも学部と合同となっている。
大学関係者と組織
大学関係者組織
- 日本大学短期大学部の同窓会は学部と同様となっている。日本大学校友会を参照にされたい。
施設
船橋キャンパス
三島キャンパス
学生食堂
- 各キャンパスに設置されている。
寮
- 日本大学指定学生寮を利用することが可能である。
対外関係
系列校
卒業後の進路について
就職について
- 進路は就職を選ぶ学生が大半を占めており、卒業生のほとんどは民間企業への就職となっている。
編入学・進学実績
- 全学科を対象に、日本大学への編入学者が多いものとなっている。
脚注
注釈
- ピーク時の1998年度における学生募集の時点では、1部6学科+2学科4専攻と2部で1学科体制、入学定員が合計1,400人となっていた。
- 3月に開校された。
- かつての農業科には、福島県矢吹町にもキャンパスが置かれていた。
- かつての建設科には、土木専攻・建築専攻が置かれていた。
- かつての工業技術科には、電気専攻・機械専攻が置かれていた。
- かつての第一部工科3学科(建設科(土木専攻・建築専攻)、工業技術科(機械専攻・電気専攻)、応用化学科)は駿河台校舎、第二部工科3学科は、東京都墨田区横網町の両国キャンパス(日本大学第一高等学校)に設置されていた。
- 学生募集は1959年入学生で最終。1976年3月31日をもって正式に廃止される。
- 1960年度より日本大学芸術学部に移行となり、1976年3月31日をもって正式に廃止される。
- 1977年3月31日付けで正式廃止。
- 1980年8月29日付けで正式廃止。
- 学生募集は1998年入学生で最終。
- 2000年7月28日付けで正式廃止。
- 学生募集は2006年入学生で最終。
- 2008年12月25日付けで正式廃止。
- 2009年6月30日付けで正式廃止。
- 2014年4月に学生募集を停止。
- 代わりに同書発行年度において学生募集された学科の入学定員数が記載されるようになり、募集停止されている学科については「-」で表記されている。
- 1959年~1962年の間は栄養科として表記している。
- 大学闘争の関係で、当年度の学生数の情報収集ができず、便宜上昨年度と同数で表示されている。そのため、実質上学生数は不詳。
- 何らかの諸事情によりやむを得ず、1973年5月8日時点での学生数が表記されているため、ほぼ昨年と同じ値になっている。そのため、当年度の学生数は実質上、不詳である。
- 過去にあった農学科や生活環境学科にも設けられていた。
出典
- 平成23年度『全国短期大学高等専門学校一覧』76-78頁「日本大学短期大学部」の項より
- 昭和30年度版『全国学校総覧』1374頁(以下、『総覧』と略する。)
- 昭和34年度版『総覧』21頁
- 昭和35年度版『総覧』19頁
- 昭和36年度版『総覧』23頁
- 昭和37年度版『総覧』23頁
- 昭和38年度版『総覧』26頁
- 昭和39年度版『総覧』28頁
- 昭和40年度版『総覧』28頁
- 昭和41年度版『総覧』31頁
- 昭和42年度版『総覧』33頁
- 昭和43年度版『総覧』33頁
- 昭和44年度版『総覧』35頁
- 昭和45年度版『総覧』35頁より
- 昭和46年度版『総覧』36頁
- 昭和47年度版『総覧』36頁
- 昭和48年度版『総覧』38頁
- 昭和49年度版『総覧』39頁
- 昭和50年度版『総覧』41頁より
- 昭和51年度版『総覧』42-43頁
- 昭和52年度版『総覧』42頁
- 昭和53年度版『総覧』42頁
- 昭和54年度版『総覧』43頁
- 昭和55年度版『総覧』43頁
- 昭和56年度版『総覧』45頁
- 昭和57年度版『総覧』45頁
- 昭和58年度版『総覧』46-47頁
- 昭和59年度版『総覧』48頁
- 昭和60年度版『総覧』48頁
- 昭和61年度版『総覧』54頁
- 昭和62年度版『総覧』54頁
- 昭和63年度版『総覧』55頁
- 昭和64年度版『総覧』59頁
- 1990年度版『総覧』60頁
- 1991年度版『総覧』60-61頁
- 1992年度版『総覧』62頁
- 1993年度版『総覧』63-64頁
- 1994年度版『総覧』65-66頁
- 1995年度版『総覧』67-68頁
- 1996年度版『総覧』69-70頁
- 1997年度版『総覧』71頁
- 1998年度版『総覧』73頁
- 1999年度版『総覧』64頁
- 2000年度版『総覧』67頁
参考文献
- 『全国学校総覧』
- 『短期大学一覧』
- 『全国私立大學・短期大學入学案内』(昭和27年度用:日本私立大學協會 日本私立短期大學協會共編)
- 『教員養成課程認定大学短期大学一覧』(文部省大学学術局編)
- 『教員養成課程認定大学・短期大学等総覧』(全国高等学校長協会編。第一法規出版)
- 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年)
- 『進学年鑑』(『私大コース』シリーズ別冊)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短期大学教育』第49号(日本私立短期大学協会発行:1992年)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『日本大学案内 昭和46年度』
- 『日本大学短期大学部(三島)』
- 『日本大学短期大学部(船橋)』
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