サブウェイ

サブウェイ英語: SUBWAY)は、アメリカ本社を置くファーストフードチェーンサブマリンサンドイッチという長楕円形のサンドイッチを主力商品としており、世界店舗数は2013年1月時点で3万8374店[1]と、マクドナルドの約3万4000店[2]を超える世界最大の飲食店チェーンでもある。南北アメリカヨーロッパアジアアフリカオセアニアにフランチャイズを展開している。本項では日本法人である日本サブウェイ合同会社についても記述する。

サブウェイ
Subway
サブウェイの店内
サブウェイの店舗
種類 株式会社
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コネチカット州ミルフォード
設立 1965年8月28日
事業内容 ファストフード
代表者 ジョン・チッジー(代表取締役社長
関係する人物 フレッド・デルーカ(創業者)
ピーター・バック(創業者)
外部リンク https://www.subway.com

歴史

アメリカ・コネチカット州ブリッジポートフレッド・デルーカピーター・バック1965年に「ピーツ・スーパー・サブマリンズ」(Pete's Super Submarines)として創業を開始し、1974年に現社名に変更された。

SUBWAYという名称は、潜水艦型のサブマリンサンドイッチ(SUBMARINE SANDWICH)を客の好み(YOUR WAY)に作ることに由来する。

現在の本社は同州ミルフォードにあるが、アメリカ国外の展開についてはオランダアムステルダムに本社を置くSubway International B.V.[3]が統括している。

主な出来事

日本サブウェイ

日本サブウェイ合同会社
SUBWAY JAPAN,INC.
サブウェイ 札幌 狸小路商店街
日本サブウェイの店舗
狸小路3丁目店(北海道札幌市、閉店済[5]
種類 合同会社
本社所在地 日本の旗 日本
140-8509
東京都品川区東品川二丁目3番14号
東京フロントテラス9階
北緯35度37分27.1秒 東経139度45分2.1秒
設立 1991年10月16日
業種 小売業
法人番号 8010401022782
事業内容 サンドイッチチェーンのフランチャイズ事業
資本金 1億円(2017年12月31日時点)[6]
売上高 146億8,000万円(2011年12月期)[7]
純利益 △1,435万5千円(2017年12月期)[6]
純資産 △5億3,563万6千円
(2017年12月31日時点)[6]
総資産 15億9,930万2千円
(2017年12月31日時点)[6]
従業員数 32人
決算期 12月末日
主要株主 SUBWAY INTERNATIONAL HOLDINGS B.V. 100%
外部リンク https://www.subway.co.jp/

サントリー子会社として設立

日本では、サントリーホールディングス子会社として日本サブウェイ株式会社1991年10月16日に設立、同年ににアメリカのSUBWAY社とマスターフランチャイズ契約を締結し、直営店とフランチャイズ加盟店の両輪で展開していた。

当初はアメリカと全く同じメニューのみを用意していたが、売り上げが伸び悩んだことから後に日本国内限定メニューを用意し、またパン生地についても「欧米人と違い、日本人は唾液が少ない」ことから、1999年に日本国内専用の「しっとり生地」を採用するなどして新規顧客の獲得に成功した[8]

パンの種類は、通常メニューで選択できるのはウィート、セサミ、ホワイト、ハニーオーツの4種。2013年11月からは「第5のパン」としてフラットブレッドを投入、限定メニューとして先行発売し、以降は通常メニューでも選択できるようにする予定とした。その後はパンなしで中身の具のみという注文もできるようになった。

開業当初は全席禁煙だったが、1992年には喫煙席を設置し、店頭には当時「喫煙席を設置しました」と掲示していた。2020年時点では全席禁煙とはなっておらず、喫煙席が設置されている店舗も存在した。喫煙席を設置したのは日本のみであった。

サントリー撤退と閉店ラッシュ

2016年3月末でフランチャイズ契約が切れることから、サントリーでは日本サブウェイ株式の65%をサブウェイのオランダ法人に売却した[9]。以後は日本国内の展開についてはサブウェイ本社の直轄となるが、サントリーも飲料の納入等での関与を続けるため株式の一部保有は続け、出向している経営陣も一部残留していた[10]。しかし2018年3月に残りの株式も全て売却し、サントリーは日本サブウェイの経営から完全に撤退した[11]

サントリーの撤退により全国規模での閉店ラッシュが発生し、2018年5月時点で過去4年間に約170店を閉店[11]2019年6月時点で過去4年半の間に約200店を閉店[12]していたことが報じられた。2019年12月下旬には店舗数はピーク時から半減し、221店にまで落ち込んだ[13](なお、2014年6月時点の店舗数は約480店であった)。

また2019年1月16日には、日本サブウェイの大手フランチャイジーであったエージー・コーポレーション(本社:東京都品川区)が経営破綻[14][15]、これにより日本サブウェイの業績低迷と大量閉店について注目された[12][16]

2019年6月25日より、出前館で一部商品のデリバリーサービスを開始[17]した。

2022年3月23日をもって本国サブウェイでも定番の看板メニューであったターキーブレストが日本サブウェイにおいて販売終了となった。また、同日から野菜の増量ルールが「多め」以上の増量はレタスのみ、アクセント野菜の増量は各種3個を基本としているところ、増量は6個までと「改定」された。

未出店の府県

閉店ラッシュの影響で、店舗が存在しない府県が増え、出店空白地帯が生じている。

2021年12月1日現在、47都道府県のうちサブウェイが出店していない県は以下の13県である。

脚注

  1. Explore Our World SUBWAY.com - United States (English)
  2. Our Values McDonald's
  3. Company Overview of Subway International B.V. Bloomberg Business
  4. サンドイッチ店で客が発砲、2人死傷「マヨネーズ多すぎ」で逆上”. CNN (2022年6月29日). 2023年1月17日閲覧。
  5. 【閉店】サブウェイ 狸小路3丁目店 食べログ
  6. 第27期決算公告、2018年(平成30年)6月4日付「官報」(号外第119号)151頁。
  7. 「日本サブウェイ、2011年度過去最高売上と最多新規出店92店舗過去最多達成」 日本サブウェイ株式会社・2012年プレスリリース
  8. TBSテレビがっちりマンデー!!2011年10月23日放映
  9. サントリーHD、サブウェイ株の65%を欧州本社に売却へ ロイター、2016年1月21日
  10. サントリーHD、日本サブウェイ株65%売却 産経ニュース、産業経済新聞社、2016年1月21日
  11. サブウェイが4年で170店舗も閉めた理由 コンビニおにぎりにはかなわない プレジデントオンライン、プレジデント社、2018年5月23日
  12. サブウェイ、バーガーキングに続く「大量閉店」危惧チェーン店はどこか ダイヤモンド・オンライン、ダイヤモンド社、2019年6月3日
  13. サブウェイ、店舗数半減で経営危機…マックと真逆、“何にも適さない”という致命的弱点 Business Journal、2020年1月
  14. (株)エージー・コーポレーション〜首都圏で「サブウェイ」等のFC店を運営〜 東京商工リサーチ、2019年1月16日
  15. 【全国】倒産情報(株)エージー・コーポレーション(東京) NetIB-News、データ・マックス、2019年1月16日
  16. 【真相】閉店が相次ぐ「サブウェイ」に何が起こっているのか? 栄枯盛衰の経済学、NewsPicks×帝国データバンク、2019年2月28日
  17. 『出前館』、サンドイッチ・チェーン「サブウェイ」のデリバリーサービスを6月25日(火)より開始! 夢の街創造委員会株式会社プレスリリース、PR TIMES]

関連項目

日本サブウェイの関連項目

外部リンク

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