庭坂駅

庭坂駅(にわさかえき)は、福島県福島市町庭坂字狐林(きつねばやし)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線である。「山形線」の愛称区間に含まれている。

庭坂駅
南口(2022年5月)
にわさか
Niwasaka
笹木野 (3.1 km)
(14.3 km) 板谷
地図
所在地 福島県福島市町庭坂字狐林10
北緯37度46分17.41秒 東経140度23分23.89秒
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 奥羽本線山形線
キロ程 6.9 km(福島起点)
電報略号 ニワ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
348人/日(降車客含まず)
-2004年-
開業年月日 1899年明治32年)5月15日[1]
備考 無人駅
北口(2022年5月)

板谷峠の福島方の麓に当たり、開業当初から峠越えの機関車の基地として広い構内や立派な駅舎を持っていた。福島方面からの普通列車の約半数が当駅で折り返しているため、米沢方面の列車は、6往復のみとなる。

歴史

駅構造

簡易委託駅を経たのち、現在は福島駅管理の無人駅。駅舎の北側に接して単式ホーム1面1線(1番線)、その北側に島式ホーム1面2線(2・3番線)、計2面3線のホームを持つ地上駅。3番線の北側に保線用の留置線を3本持つ。跨線橋があり、互いのホームを連絡しているほか、留置線を越えて駅北側出入口としても機能している。福島運転免許センターと福島自動車学校が駅の北側から徒歩数分のところにあり、この北側の出入口の主な利用者は運転免許センターの利用者と自動車学校の生徒である。

乗車駅証明書発行機が駅舎に1台(精算機対応型)と、跨線橋の2・3番線の入口附近に1台(精算機非対応型)設置されている。

当駅は板谷峠の福島方の麓に当たり、かつての蒸気機関車時代には峠越えのため補機を連結したり切り離したりするための一大基地としてにぎわっていた。当時は駅の北側に庭坂機関区が設置され、構内には転車台や扇形の蒸気機関車を収納する車庫(扇形庫)もあった。機関区が廃止された後も広い敷地や駅周辺空き地、とても長く立派なホームなどに往時の様子が偲ばれる。なお、1番線の福島寄りにはレンガ造りのランプ小屋が残存している。周りの住宅地は機関区跡地に建てられたため、当駅の米沢側から福島側にかけて、扇状に広がっている。

開業直前に竣功した、かつての繁栄を偲ばせる大きな木造平屋・瓦葺の駅舎は2003年(平成15年)1月までに撤去された。同年3月、小さな二代目の木造駅舎が竣功した。

のりば

番線路線方向行先
1 山形線 下り 予備ホーム
2 下り 山形新庄方面[3]
上り 福島方面[3]
3 上り 福島方面[3]

中線(2番線)を上下本線で挟む構造であり、当駅折り返し列車は2番線を使用する。定期下り普通列車は2番線を使用し、下り本線である1番線は臨時列車および下り山形新幹線の通過用となっている。福島駅構内の改築工事(山形新幹線の上り連絡線設置)の関係で、当駅始発の米沢行きが設定されることになっている[4]

利用状況

2004年度の乗車人員は、1日平均348人[5]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2000 419
2001 395
2002 364
2003 359
2004 348

駅周辺

あたりは板谷峠の麓に広がる福島市街の端にあたる。

南側(駅舎側)

北側

バス路線

「庭坂駅前」停留所にて、福島交通が運行する路線バスが発着する。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
山形線(奥羽本線)
笹木野駅 - 庭坂駅 - *赤岩駅 - **板谷駅 - 峠駅
*:打消線は廃駅
**:冬季間は全列車が板谷駅を通過する。

脚注

  1. 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、527頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
  2. “「通報」●根室本線幾寅駅ほか30駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 1. (1984年11月29日)
  3. 時刻表 庭坂駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月17日閲覧。
  4. 2022年3月ダイヤ改正について (PDF)
  5. 第120回福島県統計年鑑

関連項目

外部リンク

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