平成14年台風第16号

平成14年台風第16号(へいせい14ねんたいふうだい16ごう、アジア名:Sinlaku)は、2002年8月に発生し、日本に接近した後に中国大陸に上陸した台風である[1]

台風第16号(Sinlaku)
カテゴリー3の タイフーンSSHWS
衛星画像(9月4日)
衛星画像(9月4日)
発生期間 2002年8月29日6時 - 9月8日0時(UTC)
寿命 234時間
最低気圧 950 hPa
最大風速
(日気象庁解析)
80 knot(40 m/s)
プロジェクト : 気象と気候/災害

概要

進路図

2002年8月29日に南鳥島の南の海上で台風16号が発生し、アジア名「シンラコウ(Sinlaku)[2]」と命名された。命名国はミクロネシアで、コスラエ島神話に伝わる女神の名前に由来する[3]。台風は31日に、南鳥島の西南西の海上で強い勢力に発達した。9月5日には沖縄本島南部を通過し、久米島付近を通過した後、同島の西海上で大型で強い勢力となった。その後は東シナ海を西進したが、7日になると急速に勢力が衰え、中国華中に上陸した後に熱帯低気圧になって消滅した[4]

被害

日本

この台風は、勢力を維持したままゆっくりとしたスピードで沖縄付近を通過したため[5]、沖縄や奄美などに暴風雨をもたらした[4]。日本ではこの台風によって、負傷者31人(重傷4人・軽傷27人)の人的被害が出たほか[4]、全壊11棟・半壊35棟・一部損壊196棟・床上浸水6棟・床下浸水39棟の住家被害が生じた[6]。この台風による災害(9月4日及び9月5日の暴風雨による災害)は、後に局地激甚災害に指定された。

日本以外

脚注

外部リンク


This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.