中央社会保障推進協議会
中央社会保障推進協議会（ちゅうおうしゃかいほしょうすいしんきょうぎかい）とは、1958年に「自民党政府の軍拡競争への加担が（日本の）社会保障の後退と失業問題の深刻化をまねいている」として、組織された日本の社会運動団体である[2][3]。略称は社保協[3]あるいは中央社保協[4]。現在の事務局長は山口一秀[5]。
| 中央社会保障推進協議会 | |
|---|---|
| 正式名称 | ちゅうおうしゃかいほしょうすいしんきょうぎかい |
| 日本語名称 | 中央社会保障推進協議会 |
| 略称 | 中央社保協 |
| 所在地 |
 日本〒110-0013 東京都台東区入谷1-9-5 日本医療労働会館5F |
| 事務局長 | 林信悟 |
| 設立年月日 | 1958年 |
| 関連団体 | 全国労働組合総連合、 日本共産党[1] |
| ウェブサイト | 中央社会保障推進協議会 |
概要
1958年9月5日、日本労働組合総評議会（総評）や全日本民主医療機関連合会（民医連）、日本社会党や日本共産党などを構成団体に、戦争反対、失業反対、社会保障の拡充を求め結成[2]。構成団体からも分かるように、結成当初から反自民党色の強い団体であった[2]。
結成以来、1960年代の朝日訴訟や小児麻痺から子どもを守る運動、1970年代の老人医療無料化運動の他、医療、年金、福祉、介護などの改善運動を推進[3]。会が推進してきた活動として、70歳以上の老人医療費無料化制度（高齢者医療費無償化）が導入要求や推進がある。[6]。
しかし、神奈川県社会保障推進協議会のように日本社会党支持派が多数派を占める総評系の労働組合の人力に依拠していた地域の組織や社保協は、1970年代後半から徐々に衰退していき、1980年代には名前だけ残っているだけで運動面では実態がない完全に開店休業状態となっていた。更に1980年代以降から1990年代にかけての日本共産党支持派を除く形で労働戦線再編時期になると、自然消滅を余儀無くされたり[7]、地区の総評が社保協運動から脱退したりした（1989年には全国労働組合総連合（連合）結成。）[7]。
以後、連合を「右派による再編」と反発する日本共産党に近い人々によって、新たなナショナルセンター全国労働組合総連合（全労連）が結成された[8]。そして、全労連、民医連などの支援を得て再建された[7]
機関誌
- 『社会保障』 - あけび書房より奇数月10日に刊行[9]
加盟団体
支部
全都道府県に支部が存在しており[10]、市区町村に基づく地域社保協も250の地域で結成[10]。
- 北海道社会保障推進協議会
- 青森県社会保障推進協議会
- 岩手県社会保障推進協議会
- 宮城県社会保障推進協議会
- 山形県社会保障推進協議会
- 秋田県社会保障推進協議会
- 福島県社会保障推進協議会
- 茨城県社会保障推進協議会
- 栃木県社会保障推進協議会
- 群馬県社会保障推進協議会
- 埼玉県社会保障推進協議会
- 社会保障推進千葉県協議会
- 東京社会保障推進協議会
- 神奈川県社会保障推進協議会
- 山梨県社会保障推進協議会
- 長野県社会保障推進協議会
- 新潟県社会保障推進協議会
- 富山の医療と福祉と年金をよくする会
- 石川県社会保障推進協議会
- 福井県社会保障推進協議会
- 岐阜県社会保障推進協議会
- 静岡県社会保障推進協議会
- 愛知県社会保障推進協議会
- 三重県社会保障推進協議会
- 滋賀県社会保障推進協議会
- 京都社会保障推進協議会
- 大阪社会保障推進協議会
- 兵庫県社会保障推進協議会
- 奈良県社会保障推進協議会
- 和歌山県社会保障推進協議会
- 鳥取県社会保障推進協議会
- 島根県社会保障推進協議会
- 岡山県社会保障推進協議会
- 広島県社会保障推進協議会
- 山口県社会保障推進協議会
- 徳島県社会保障推進協議会
- 香川県社会保障推進協議会
- 愛媛県社会保障推進協議会
- 高知県社会保障推進協議会
- 福岡県社会保障推進協議会
- 佐賀県社会保障推進協議会
- 長崎県社会保障推進協議会
- 熊本県社会保障推進協議会
- 大分県社会保障推進協議会
- 宮崎県社会保障推進協議会
- 鹿児島県社会保障推進協議会
- 沖縄県社会保障推進協議会
労働団体
- 全日本建設交運一般労働組合[10]
- 日本医療労働組合連合会[10]
- 全日本港湾労働組合[10]
- 日本新聞労働組合連合会[10]
- 全国建設労働組合総連合[10]
- 日本出版労働組合連合会[10]
- 国会職員組合連合会[10]
- 全日本損害保険労働組合[10]
- 全国農業協同組合労働組合連合会[10]
- 全国福祉保育労働組合[10]
- 国鉄労働組合[10]
- 全労働省労働組合[10]
- 全司法労働組合[10]
- 国土交通労働組合[10]
- 全厚生職員労働組合[10]
- 全法務省労働組合[10]
- 日本国家公務員労働組合連合会[10]
- 日本自治体労働組合総連合[10]
- 全日本教職員組合[10]
- 全日本国立医療労働組合[10]
- 全国労働組合総連合[10]
- 全国生協労働組合連合会[10]
医療・福祉団体
- 全日本年金者組合[10]
- 全国老人福祉問題研究会[10]
- 全日本民主医療機関連合会[10]
- 新日本医師協会[10]
- 全国保険医団体連合会[10]
- 全国生活と健康を守る会連合会[10]
- 日本患者同盟[10]
- 全国老後保障地域団体連絡会[10]
- 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会[10]
- ホームヘルパー全国連絡会[10]
- 日本高齢期運動連絡会[10]
旧加盟団体
- 日本社会党
- 日本労働組合総評議会（総評）
脚注
- https://shahokyo.jp/list_of_member/
- 中央社保協（中央社会保障推進協議会）［社］１９５８.９.５大原デジタルライブラリー
- 中央社会保障推進協議会（社保協）とは…中央社会保障推進協議会公式サイト
- 社会保障改悪許さない 中央社保協が全国代表者会議2013年2月3日 しんぶん赤旗
- 隔月刊 「社会保障」中央社会保障推進協議会公式サイト
- 老人医療費無料の時代があったのですか?2008年4月23日 しんぶん赤旗
- 神奈川県社保協の歴史神奈川県社会保障推進協議会公式サイト
- “連合ってなに？（上智大学教授：中野晃一）”. POST. 2023年6月21日閲覧。
- 隔月刊 社会保障あけび書房公式サイト
- 加盟団体一覧中央社会保障推進協議会公式サイト
外部リンク
- 中央社会保障推進協議会 公式サイト
- 中央社会保障推進協議会 (shahokyo) - Facebook
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