カルチャーブレーンエクセル

有限会社日本ゲーム(にほんげーむ)は、主にコンピュータゲームを製造、販売している日本の企業。当記事では便宜上、前身である株式会社カルチャーブレーンおよび有限会社カルチャーブレーンエクセルについても取り扱う。

有限会社日本ゲーム
種類 特例有限会社
本店所在地 日本の旗 日本
130-0012
東京都墨田区太平3丁目11番11号[1]
設立 1981年1月27日
業種 情報・通信業
法人番号 4010602020878
事業内容 家庭用ゲーム機器などの製造・販売
代表者 代表取締役 田中博幸
外部リンク www.culturebrainexcel.co.jp

概要

1980年有限会社日本ゲームとして設立され、翌年に株式会社に改組した。[2]1981年に関連会社の有限会社日本ゲーム販売を設立した。設立当初は『ドンキーコング』の基板のライセンス生産を行っていた。[3]その後、タイヨーシステムという名義でアーケードゲームの開発をしていた。1982年にコピー基板を販売していたことから、データイーストに訴訟を起こされている[4]1987年10月1日に社名を株式会社カルチャーブレーン[5]に変更し、その前後には関連会社の有限会社日本ゲーム販売の社名を有限会社マイクロアカデミーに変更している[6][注 1]ファミリーコンピュータ参入の第1作目である『飛龍の拳 奥義の書』(1987年2月14日発売)のゲーム本編および初期生産分のパッケージと説明書に記載されている社名は日本ゲーム名義、同ゲームの再発売分にあるマニュアル、パッケージと1987年9月発売の第2作目である『アラビアンドリーム シェラザード』よりカルチャーブレーン名義となっている。1992年有限会社マイクロアカデミーの社名を有限会社カルチャーブレーンエクセルに変更した。

かつては錦糸町の7階建ての自社ビルに本社機能を構え、従業員も100人を超える中堅メーカーだった。代表作に『飛龍の拳』シリーズ、『スーパーチャイニーズ』シリーズ、『ウルトラベースボール』シリーズなどがある。この他、アメリカのグループ会社として「カルチャーブレーンUSA」が存在していた[7]

PlayStationNINTENDO64の頃までは、『飛龍の拳』シリーズや『スーパーチャイニーズ』シリーズを2本の柱に多数のソフトを展開していたが、発売中止になったソフトも多かった。2001年以降はプラットフォームを携帯型ゲーム機に絞り、ラインナップも『おしゃれプリンセス』など女児向けゲームを中心としたものに転換している。麻雀ゲームの『プロ麻雀「兵」』シリーズを発売していた実績からか、『アカギ』のゲーム化作品も手がけている。

キャラクターゲームとしては『忍たま乱太郎』シリーズを多く発売していた。その他には『押忍!!空手部』、『うちの3姉妹』、『味楽る!ミミカ』などを扱っている。

近年では、女の子向けの『おしゃれに恋して』、子供やファミリー向けの『うちの3姉妹』、『銀河鉄道999』、よしもと芸人の『ムッシー』など幅広い層を視野に入れたゲーム開発に取り組んでいる。

また、かつては『カルチャーブレーンコンピュータアート学院』という専門学校を運営していた[8][9]

2017年3月31日付を以てカルチャーブレーンは解散し、知的財産権及び作品権利などのコンテンツは、カルチャーブレーンエクセルが取得し引き継いでいる。

2021年9月7日に社名を有限会社カルチャーブレーンエクセルから有限会社日本ゲームに変更[10]

主な開発タイトル

アーケード

ファミリーコンピュータ

スーパーファミコン

プレイステーション

セガサターン

NINTENDO64

Wii U

※全てWii U版バーチャルコンソールで販売

  • スーパーチャイニーズ(2014年7月23日)
  • 飛龍の拳 奥義の書(2014年9月10日)
  • スーパーチャイニーズワールド(2014年10月1日)
  • 飛龍の拳II ドラゴンの翼(2016年9月21日)
  • スーパーチャイニーズ2(2016年10月19日)
  • 超人ウルトラベースボール(2016年10月26日)

Nintendo Switch

ゲームボーイ

ゲームボーイカラー

ゲームボーイアドバンス

ニンテンドーDS

ニンテンドー3DS

  • おしごとテーマパーク2(2012年12月20日)
  • ぬいぐるみのケーキ屋さん 〜魔法のパティシエール〜(2013年5月23日)
  • キャラペット つくって!そだてて!キャラクター小学校(2013年11月7日)
  • おしゃべりうさぎ おしゃれコレクション(2013年12月9日)
  • 超人ウルトラベースボール アクションカードバトル(2014年3月13日)
  • 昆虫モンスター スーパーバトル(2014年6月19日)

ニンテンドー3DS ダウンロードソフト

  • ぬいぐるみのケーキ屋さん ミニ 魔法のパティシエール(2014年10月29日)
  • 昆虫モンスター ライト スーパーバトル(2014年10月29日)
  • 超人ウルトラベースボール アクションカードバトル ライトバージョン(2014年11月5日)
  • キャラペットライト つくって!そだてて!キャラクター小学校(2015年7月8日)※このソフトまで「株式会社カルチャーブレーン」名義で販売
  • 〜なりきりキッズ〜 おしごとテーマパーク2ライト(2016年2月10日)※このソフト以降「有限会社カルチャーブレーンエクセル」名義で販売
  • 超人ベースボールスタジアム エキサイティングアクション版(2016年12月7日)
  • ザ・ゲーム15(2017年4月26日)
  • ザ・ゲーム15 Vol.2(2017年7月5日)
  • 超人ベースボールスタジアム 熱血ストーリー版(2017年10月11日)

関連項目

  • 阿迦手観屋夢之助 - カルチャーブレーンのゲームプロデューサー。
  • ピョコタン - カルチャーブレーンコンピュータアート学院出身の漫画家。
  • 三つ目がとおる - カルチャーブレーンが後半2クールのスポンサーを務めた番組。
  • Theゲームパワー/ゲーム王国 - カルチャーブレーンの作品が多数紹介された番組。一時的にスポンサーを務めたことはあったが、恒常的なスポンサーではなかった。遠藤一夫などのスタッフが出演した。

脚注

注釈

  1. 『ウルトラベースボール実名版』のパッケージに有限会社マイクロアカデミーの表記あり。なお、最初にマイクロアカデミーと表記されたのは、FCの『スーパーチャイニーズ』である。

出典

  1. 有限会社日本ゲーム、法人番号 4010602020878
  2. 官報本紙第16417号
  3. ゲームマシン」1981年10月15日号5面
  4. 「ゲームマシン」1982年6月1日号1面
  5. 株式会社カルチャーブレーン、法人番号 4011801001082
  6. カルチャーブレーン遠藤と阿迦手観屋夢之助「来年には辞める」衝撃発言 2chのカキコに怒り”. ゴゴ通信株式会社. ゴゴ通信 (2016年11月20日). 2023年6月18日閲覧。
  7. Culture Brain USA, Inc. (Company)”. Giant Bomb. 2015年3月31日閲覧。
  8. カルチャーブレーンコンピューターアート学院”. ITmedia Gamez. ITmedia (1999年7月8日). 2015年3月31日閲覧。
  9. CBコンピュータアート学院”. カルチャーブレーン. 2005年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月19日閲覧。
  10. 有限会社日本ゲーム(東京都墨田区)の企業詳細(旧:有限会社カルチャーブレーンエクセル)”. 全国法人リスト (2021年9月7日). 2023年6月6日閲覧。
  11. スーパーウルトラベースボールの海外版で日本国外のみプレイ可能

外部リンク

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