THE 逃走ハイウェイ 〜名古屋-東京〜
『THE 逃走ハイウェイ 〜名古屋-東京〜』(ザ とうそうハイウェイ なごや とうきょう)は、タムソフトが開発し、ディースリー・パブリッシャーよりPlayStation 2で発売されたSIMPLE 2000シリーズ第68作目のレースゲーム。2004年12月9日に発売された。悪党政治家の汚職を暴くため証拠を集めつつ、実際に4時間かけて東名高速道路の名古屋〜東京まで逃走する。なお、爆走デコトラ伝説のように簡潔に走るゲームではなくグラフィックや走行時間まで再現されている。なお、この記事では2014年4月30日にPS Vita用に配信された『THE 逃走ハイウェイ フルブースト 名古屋-東京 激走4時間』(開発:タムソフト、発売:ディースリー・パブリッシャー)についても説明する。
ジャンル | アクション |
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対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | タムソフト[1] |
発売元 | ディースリー・パブリッシャー |
シリーズ | SIMPLE2000シリーズ |
人数 | 1人 |
発売日 | 2004年12月9日 |
ジャンル | カーチェイスアクション |
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対応機種 | PlayStation Vita |
開発元 | タムソフト[1] |
発売元 | ディースリー・パブリッシャー |
シリーズ | @SIMPLE Vシリーズ |
人数 | 1人 |
発売日 | 2014年4月30日 |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
以下、『THE 逃走ハイウェイ 〜名古屋-東京〜』をPS2版、『THE 逃走ハイウェイ フルブースト 名古屋-東京 激走4時間』をVita版とする。
ストーリー
自称日本一の名探偵、大河原 源九郎の元に、妙な依頼が舞い込んだ。東京のある女性代議士[2]からの依頼は、有名な大物政治家の汚職の調査であった。彼女は有力な手がかりを握っているらしい。
しかし、いちはやく察知した大物政治家は、巧妙たる罠で彼女を無実の罪に陥れた。刻々と迫る彼女の裁判。その間、大河原は汚職の調査を慎重に進めていった。
彼女の握っていた情報は確かな物で、大河原は証拠をひとつひとつ確実に集めていった。
そして、彼女の裁判当日、事件がおこった。大河原事務所から集めた証拠が盗まれたのだ。
愛車に飛び乗った大河原は、高速道路のインターに消えた黒塗りの高級車の後を追う。国家権力まで動かし、大河原を追跡する機動隊。
名古屋~東京へ、果てしなき追跡と逃走が始まったのであった。
システム
スタート時はプレイヤーの愛車とも言える白スポーツカーを使用するが、ガソリンが切れる(Vita版ではサービスエリアのガソリンスタンドで補給ができる、一度クリアしたら、Healで回復できるが、アイテムを5個も獲得しなければならない)ため必ず他の車を奪い取らなければならない。なお、乗れる車種はスピード重点のスポーツカーから耐久度に優れるトレーラーまで様々。ただし、PS2版ではパトカーには乗ることはできない。
証拠を手に入れるには、証拠を盗んだ犯人の車(TARGETの表示のある黒い高級車)に体当たりすれば、一発で炎上し爆発して消え、その際に入手できる。また、途中サービスエリアもあり(PAも登場するがPS2版では入り口が封鎖されており、出口にスポーツカーが置かれている。Vita版では入ることは可能で、SA同様車の交換が出来る)そこにも証拠が落ちている。他にもIC案内の標識の横を通過すると画面の左にインターチェンジやSA・PAまでの距離が表示される所まで再現されている。
警察に捕まるか自分の乗っている車が爆発すると、ゲームオーバーとなり、さらにVita版ではコンティニュー10分をくらう。
マルチエンディングを採用しており、証拠を全て集められなかったり、時間内に東京に着けなかった場合、真のエンディングが見られない(vita版では多少取り逃しても見ることが出来る)。ストーリーモードをクリアすると、途中でセーブをすることが出来ないノンストップモードが解放される。中には1時間30分でクリアした者もいる。
ステージ
本作は東名高速道路を6つのステージに分けており、ステージをクリアするごとにデータをセーブすることができる。途中にはサービスエリアがあり、Vita版ではそこでもセーブ可能。ステージごとに難関があり、ステージを追うごとに難易度が上がる。
- ステージ1 名古屋 - 岡崎(愛知県)
- 全ステージ共通の事項として、道路上の各所に検問が張られているため、必要に応じて突破しなければならない。大検問は岡崎IC付近にある。
- ステージ2 岡崎 - 浜松(愛知県 - 静岡県)
- 所々で渋滞が発生している箇所がある。大検問は豊川IC付近と宇利トンネル付近、浜松ICにある。
- ステージ3 浜松 - 静岡(静岡県)
- 天竜川橋 - 掛川IC - 吉田IC付近では濃霧がかかり、視界が非常に悪くなる。菊川IC - 相良牧之原ICには3車線区間(実際は2車線+登坂車線)があり、焼津IC - 静岡IC間には日本坂トンネルがある。大検問は掛川IC - 菊川IC間、静岡IC付近にある。
- ステージ4 静岡 - 御殿場(静岡県)
- 大渋滞が難関となるステージ。富士IC - 愛鷹PA間では対向車線を逆走できる箇所がある。
- ステージ5 御殿場 - 厚木(静岡県 - 神奈川県)
- 大雨が降る区間があり、加減速とハンドリングの性能が非常に悪くなる。
- ステージ6 厚木 - 東京(神奈川県 - 東京都)
- 道幅が広く走りやすいステージだが、東京に近づくにつれて大検問の数が増加する。
車種
登場車種は全12種(カラーバリエーションを含めると58種)。
- セダン
- トヨタクラウン(8代目)がモデル。 ごく一般的な車種。走行性能、燃費、取り回し、耐久力の全てが並程度。最高速度は190 km/h。
- パトカーとしても使われている。
- ステーションワゴン
- 日産・ステージア(wc34型、初代)がモデル。 性能はセダンとほぼ同一だが、耐久力はセダンより優れている。最高速度は190 km/h。
- ワゴン
- 日産キャラバン(3代目、E24型)がモデル。 車体が大きく重いため、走行性能や燃費、取り回しは劣る。最高速度は170 km/h。
- パトカーとしても使われている。
- 高級車
- 日産・シーマ(三代目)がモデル。 形状はセダンと同じだが、性能はこちらの方が優れている。最高速度は220 km/h。証拠を盗んだ犯人が乗車する車。
- SUV
- スバル・フォレスター(初代)がモデル。 ワゴンと同様に大きくて重いが、走行性能はワゴンよりも優れている。最高速度は180 km/h。
- クーペ
- ホンダ・プレリュード(4代目)がモデル。 走行性能とハンドリングがスポーツカーに次いで優れている。最高速度は210 km/h。
- パトカーとしても使われている。
- スポーツカー
- ホンダ・S2000(初代、AP1)がモデル。 走行性能とハンドリングは全車種の中で最も優れているが、耐久力と燃費は大いに劣る。最高速度は250 km/h。
- 主人公の愛車で、ゲーム開始時はこの車に乗った状態でスタートする。なお、黒色の個体はゲーム中唯一のMT車となっている。
- 軽自動車
- スズキ・アルト(4代目)がモデル。 車体が小さく軽いため、燃費とハンドリング、加速力に優れる。その一方で耐久力は極めて低い。最高速度は160 km/h。
- 軽トラック
- スズキ・キャリイ(9代目、DC51T/DD51T型)がモデル。 軽自動車と似通った性能だが、加速力は大きく劣る。一方で耐久力は軽自動車よりもやや高い。最高速度は160 km/h。
- トラック・トレーラー
- 三菱ふそう・ファイター(2代目)がモデル。 車体が大きくて重いため耐久力は非常に高いが、その分走行性能と燃費、取り回しでは大いに劣る。最高速度はトラックが160 km/h、トレーラーが150 km/h。
- トレーラーは一定のダメージを受けると、後ろの荷台が切り離される。
- バス
- 日野・セレガ(初代)がモデル。 性能面ではトラックとほぼ同一だが、乗降ドアは左側にしか存在しない。最高速度は160 km/h。