TFゾイド
概要
『ゾイド』第一期シリーズ(1983~1990年)において玩具商品、およびその背景ストーリーにて登場した。
従来のゾイドシリーズにおけるキットのような動力は持たず、手動で変形させて他のゾイドの武装として合体できるという新機軸のシリーズで、全3種類が販売された。このシリーズにはゴムキャップが使用されておらず、スプリングを利用した発射機構を具えている。武器体形(ガンウォーク)に変形可能で、他のゾイドのパワーコネクターを介し強化装備として合体することもできるが、キット自体にはパワーコネクターとの連動ギミックはない。パワーコネクターを持たないゾイドに装着する際には付属のジョイントを使用する。
TFゾイド一覧 | ||
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名称 | 発売日 | 備考 |
ショットイーグル | 1990年4月 | スプリングを利用し歯車形の円盤型爆弾(ディスクボンバー)を発射するギミックを持つ。 |
ゴルゴランチャー | 1990年4月 | スプリングを利用しバーストミサイルを発射するギミックを持つ。 |
サンダーカノン | 1990年7月 | スプリングを利用し大口径キャノン砲からBB弾を発射するギミックを持つ。 |
設定
バトルストーリーでは、第一期シリーズ(1983~1990年)にのみ登場。スーパーウェポンを内蔵したヘリック共和国軍の小型戦闘機械獣と設定されている。ガイロス帝国軍(暗黒軍)に囚われたゼネバス帝国皇帝救出作戦のため最前線に配備された。編成されたTF特殊攻撃部隊はRPZ-18 オルディオスと連携し作戦を遂行した[1]。動物の姿をしたメカ体形では、機動性を生かした攻撃を得意とする。武器体形(ガンウォーク)に変形することでスーパーウェポンを発射可能となる[1]。さらには他のゾイドのパワーコネクターを介し強化装備として合体することもできる[2]。
小型ゾイドが持つ装備の脆弱さを補うため、他のゾイドとの連携によって出力不足を補う構想を転化し開発された大型火器としても運用可能な小型ゾイドであったが、性能こそ高いものの機構の複雑さと機体サイズの大型化、実戦投入が大戦末期であったことから普及することなく終わった[3]。しかしながら
機体解説
ショットイーグル
ショットイーグル[注 1] | |
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番号 | 01 |
所属 | ヘリック共和国[1] |
分類 | イーグル型 |
全長 | 11.5m[1] |
全高 | 7.3m[1] |
全幅 | 8.3m[1] |
重量 | 16t[1] |
最高速度 | M3.7[1] |
乗員人数 | 1名 |
武装 装備 |
ニードルガン[1] 三連装ビームライフル×2[1] パルスガン×2[1] 速射砲[1] ディスクボンバー砲[1] |
TFゾイドの一号機[1]。ベースとなった野生体は中央大陸の鳥族が古くから家畜として利用してきたもの[5]。メカ体形では空中からの急降下爆撃を行う。主翼を折りたたみ、機体を反転させ尾翼を前方に向けガンウォークタイプに変形するとディスクボンバー砲を発射可能となる[1][注 2]。操縦者は機体腹部に搭乗する。
脚注
出典
- 『TFゾイド ショットイーグル』トミー、1990年4月発売、商品パッケージ。
- 『新ゾイドバトルストーリー』小学館、1990年4月、44頁。
- 『電撃ホビーマガジン』2002年6月号、メディアワークス、246-247頁。
- 『電撃ホビーマガジン』2002年3月号、メディアワークス、230頁。
- 「Ziヒストリーファイル 016 部族間紛争時代」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。(ISBN 4-09-941086-2)
- 『小学三年生』1990年5月号、小学館、29-31頁。
- 『小学一年生』1990年6月号、小学館、36-41頁。
- 『TFゾイド ゴルゴランチャー』トミー、1990年4月発売、商品パッケージ。
- 『TFゾイド サンダーカノン』トミー、1990年7月発売、商品パッケージ。