Linuxカーネル

Linuxカーネルは、Unix系オペレーティングシステムであるLinuxカーネルリーナス・トーバルズによって開発が開始された。ライセンスにGPL(バージョン2)を採用する自由なソフトウェアである。

Linux
Tux
Linuxカーネルの起動画面(バージョン 3.0.0)
作者 リーナス・トーバルズ
開発元 リーナス・トーバルズ, および多数のコミュニティーメンバー
初版 1991年9月17日 (1991-09-17)
最新版 6.3.7[1] ウィキデータを編集 - 2023年6月9日 [±]
リポジトリ
プログラミング
言語
C言語アセンブリ言語[2]Rust[3]
対応OS Linux
種別 カーネル (モノリシックカーネル)
ライセンス GNU General Public License v2
公式サイト www.kernel.org

通常、Linuxカーネルと言えばリーナスが管理・公開している公式版(メインライン・カーネル)を指すが、Linuxディストリビューションで使用されているカーネルは、バージョンが古かったり、ベンダーが独自の改造を施してあることが多い。例えば、Androidで使用されているカーネルもそのひとつである。このような非公式のカーネルは、ベンダー側が対応すべきとしているため、Linux Kernel Mailing Listなどでは基本的に対応対象外となっている。

開発の初期には、MINIXを参考としており、影響を受けてもいるが、MINIXのコードは使用せず、ゼロから書かれた(IBM PC端末エミュレータとして動かすためのコードから成長させたものと言われている)。

GPLを採用したことがLinuxを共有の物として開発することを推進させた、とされている。また、Linuxの開発とインターネットの発展が時期的に一致したことも、Linuxの開発コミュニティ形成に寄与した。

また、開発に際して、よりオープンな開発体制をとり、現在バザール方式と呼ばれている、誰でもLinux Kernel Mailing Listへのバグ報告や修正、機能拡張パッチを公開でき、その中から最終的にリーナスと彼が任命したメインテナーがコーディネータとなって、公式版のLinuxカーネルの質を保っている。

対応アーキテクチャ

Ubiquity of the Linux kernel

Linuxカーネルは各種命令セット (ISA) に対応している。各アーキテクチャで共有されているコードが多いため、CPUに依存した部分を変更すれば移植できるようになっている。

公式サポート

バージョン5.11.11(2021年3月30日)時点。括弧書きはarchディレクトリ内の名称。

サポート終了

バージョン2.6.26まで
  • Sun-4
バージョン3.4まで
  • SPARCstation/SPARCserver series
バージョン3.7まで
バージョン4.11まで
  • AVR32
バージョン4.16まで
バージョン5.9まで
  • unicore32

出典

  1. グレッグ・クロー=ハートマン; "Linux 6.3.7"; 出版日: 2023年6月9日; 閲覧日: 2023年6月9日.
  2. The linux-kernel mailing list FAQ - Why is the Linux kernel written in C/assembly?”. tux.org. 2013年6月20日閲覧。
  3. Linuxカーネルのバージョン6.1が公開、カーネル記述にRust言語を一部採用した最初のバージョン”. CodeZine. 2023年6月10日閲覧。

関連項目

外部リンク

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