Lights (globeのアルバム)

Lights』(ライツ)は、2002年に発売されたglobeの7枚目、及び8枚目のフルアルバム。2月6日リリースの『Lights』と、4月17日リリースの『Lights2』がある。

Lights / Lights2
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リリース
録音 共通
Rojam Tech Five Studio(Tokyo)
Rojam Studio(Tokyo、ミックス)
zero studio(Tokyo)
Lightsのみ
FREE STUDIO YOTSUYA
Baybridge Studio
Freedom Studio(Tokyo)
Woodstock(Karuizawa、ミックス)
Eggs & Shep(Yamanakako)
Lights2のみ
fer studio
Epicurus Studio(Tokyo、ミックス)
Guillaume Tell Studios(Paris)
マスタリング
Bernie Grundman Studio(Tokyo)
ジャンル J-POP
トランス
時間
レーベル avex globe
プロデュース Tetsuya Komuro & globe
チャート最高順位
  • 週間2位(Lights・オリコン
  • 週間2位(Lights2・オリコン)
  • 2002年度年間71位(Lights・オリコン)
ゴールドディスク
globe アルバム 年表
global trance
2001年
Lights
Lights2

2002年
global trance2
(2002年)
EANコード
Lights
EAN 4988064700103(2002年)
Lights2
EAN 4988064700110(2002年)
『Lights/Lights2』収録のシングル
  1. try this shoot
    リリース: 2001年8月1日
  2. Stop! In the Name of Love
    リリース: 2001年11月14日
  3. genesis of next
    リリース: 2001年12月5日
  4. Many Classic Moments
    リリース: 2002年2月6日
  5. OVER THE RAINBOW/INSPIRED FROM RED&BLUE
    リリース: 2002年4月10日

解説

小室哲哉一人で自己流のプリプロダクションからミックスダウンまでを担当した。サポートミュージシャンも起用せず、生のアコースティックギターに聴こえる音もRoland Fantomを使っている。アルバムのコンセプトは「自分が広めてしまったも同然のJ-POPのお約束を少しずつ崩したい」「『Aメロ→Bメロ→サビ』の定番方式ではなく、『Aメロ→Bメロ→Aメロ』でヒット曲を作りたい」「ラストの『Many Classic Moments (epilogue)』をまだ続くような雰囲気で締めて、1枚目に戻って聴き直して、globeの世界に浸って欲しい」としている[1][2]

Lights

シングル「Many Classic Moments」と同時リリース。 KEIKOの提案で1stアルバム「globe」を聴き直し、「globeが求めるもの・求められているもの・変わったもの・変わらなかったもの」を見つめ直す所からスタートした[3]

Lights2

「Lights」完成後3日間のオフの直後、2002年5月3日に放映される「globe&シャガール 絵と音楽のファンタジー~赤と青の伝説~」に合わせつつ、当時小室の中にあった発想を「練り上げるのではなく、出し惜しみせずに出し切りたい」という意向もあり、大部分のレコーディングはパリStudio Guillaume Tellで行われた。そのためマーク・パンサーはこの状況を「作らなきゃ間に合わないモード」と例え、焦るあまり詞が1行も進まず、1度は全てを投げ出して遊びに行ってしまった。しかしそのおかげで別の視点を持て、一気に詞を書くのがはかどった[4]

『Lights2』は『Lights』連動BOXケース仕様であり、『Lights』のケースがそのまま入るようになっている。『Lights2』の曲番号は、『Lights』からの通し番号が振られている。

収録曲

全作曲・編曲:小室哲哉(5・8・17・20を除く)

Lights

  1. Many Classic Moments
    作詞:小室哲哉 Rap words:MARC
    26thシングル。表記は無いがアルバムバージョン。
    テレビ東京系「倫敦音楽館 Lon-mu」オープニングテーマ。
  2. Merry Go Round
    作詞:小室哲哉
    通常のJ-POPの楽曲構成を一切無視して制作した[5]
  3. What's the justice?
    作詞:KEIKO&MARC
    25thシングルのカップリング。表記は無いがアルバムバージョン。
    テレビ東京系アニメ「サイボーグ009」オープニングテーマ。
  4. genesis of next
    作詞:小室哲哉&MARC
    25thシングル。表記は無いがアルバムバージョン。
    テレビ東京系アニメ「サイボーグ009」エンディングテーマ。
  5. Come Into Existence
    作詞・編曲:MARC
    マークがアレンジを手掛けるに当たって、小室はマークにバックトラックの素材を全て渡しどれを使うか選択してもらい、小室自身は音色のチョイスとミックスダウンをサポートした。マークは正月返上でPro Toolsの63chを使って様々な音色を入れたが、アルバム全体に対してのバランスを考えていなかったために、最初はサイケデリックトランス調のアレンジになってしまい、実際には小室による直接的なアレンジが2度入った。それでもKEIKOから「格好良い」と褒められた時には「すごく助かったと思った」と振り返っている[5][1][3]
  6. 女神
    作詞:小室哲哉
    コンセプトは「男性が男性として発する言葉を女性が歌ったらどうなるかの実験」であった[5]
    KEIKO曰く「麻雀を半荘やるかやらないかの時間で歌詞と曲が完成していて、ビックリした」と語っている[5]
    KEIKOは独り言で手紙を読むような歌い方をした。その結果「可愛い曲になった」と語っている[3]
  7. try this shoot
    作詞:KEIKO Rap words:MARC
    23rdシングル。表記は無いがアルバムバージョン。
    花王ソフィーナAUBE」CMイメージソング。
  8. Stop! In the Name of Love
    作詞・作曲:E.Holland/L.dozier/B.Holland Rap words:MARC
    24thシングルでスプリームスのカバー。表記は無いがアルバムバージョン。
    フジテレビ系ドラマ「スタアの恋」主題歌。
  9. Lights brought the future
    作詞:小室哲哉 Rap words:MARC
    ピアノ一発録りであり、全くの即興である。山中湖のスタジオで収録された[3]
    小室は「9.11の直後に手が勝手に動いて、何も考えずに歌詞と曲ができた」と振り返っている[5]。「song+nation」収録バージョンと違い、マークのラップが入っている。ラップは「globe special live -genesis of next-」開催直前に出来上がった[5]
  10. fade in2
    「Lights2」への前振りとして制作された。「アナログ盤でSIDE Aの続きがSIDE Bでフェードインして始まる感じ」を目指した[5]

Lights2

11. fade in2 (part2)
作品としての連続性を示すために「11」と表記している[4]
12. TRANSCONTINENTAL WAY
「録音はパリで行われて、仕上げは日本で行われたことでユーラシア大陸を越えた」という意味と、スペルは違うが「trance」をかけた[4]
13. OVER THE RAINBOW
作詞:小室哲哉 Rap words:MARC
27thシングルの1曲目。表記は無いがアルバムバージョン。
14. Knockin'on the door of my heart
作詞:小室哲哉 Rap words:MARC
日本テレビ系「最強魂・K-1ジャパン」イメージソング。
15. STARTING FROM HERE
作詞:KEIKO Rap words:MARC
テレビ東京系アニメ「サイボーグ009」エンディングテーマ。
KEIKOは「『決意・覚悟・約束』の思いを詞にした」と語っている[2]
16. ひとりごと
作詞:小室哲哉 Rap words:MARC
NHK総合テレビ「ポップジャム」エンディングテーマ。
歌詞のテーマは「夜明けの光が教えてくれたこと」であった[4]
17. edge of darkness
作詞:MARC 作曲:MARC&小室哲哉
マークの音色チョイスについて、小室は「日本人には中々出来ない、良い意味で暗い音」と評した[4]
18. INSPIRED FROM R&B
作詞:小室哲哉 Rap words:MARC
27thシングルの2曲目。シングル盤とはタイトル表記が異なるが、同じ音源を用いている。
ポンピドゥー・センター&シャガール家秘蔵作品「マルク・シャガール展」イメージソング。
日本テレビ系「AX MUSIC TV」AX POWER PLAY #002選曲。
19. US
作詞:小室哲哉 Rap words:MARC
歌詞のテーマは「ちょっと切ない男女の日常風景」である[4]
20. liquid panorama
作詞・作曲:MARC
マークがフランスへ行く2日前に作った。パリで小室に聴かせたところ、即採用・収録が決定した[2]
テーマは「涙いっぱいの景色」をイメージした[2]
21. Many Classic Moments (epilogue)
作詞:小室哲哉
「この曲から全てが始まったので、この曲で締める」意味を込めて収録した[4]
原曲と歌詞を少し書き換えているが、ライナーノーツには載せていない[4]

クレジット

Lights

  • Produced : 小室哲哉 & globe
  • Mixed : Dave Ford, 小室哲哉
  • Mastered : 前田康二
  • Engineered : 若公俊広, 佐竹央行, かめだまさたか
  • Synthesizer Programming : 岩佐俊秀, 村上章久
  • Chief A&R : 柳和実
  • A&R : 佐々木淳
  • Public relations : 下川大介, ふるかわまさとし, ほしのしげのぶ
  • Production supported : おおきけんと
  • Advisory produced : 千葉龍平
  • General produced : 林真司, 大下勝朗, 土屋純一
  • Executive Produced : 松浦勝人
  • Art Direction, Design : THROUGH.
  • Photographer : 内田将二

Lights2

  • Produced : 小室哲哉 & globe
  • Mixed : Dave Ford, 小室哲哉
  • Mastered : 前田康二
  • Engineered : 若公俊広, 佐竹央行, かめだまさたか, たけうち, うめむら, Fabrice Zep & Vincent Chevalot
  • Synthesizer Programming : 岩佐俊秀
  • Chief A&R : 柳和実
  • A&R : 佐々木淳
  • Public relations : 下川大介, 阿久津明, ほしのしげのぶ
  • Production supported : おおきけんと
  • Advisory produced : 千葉龍平
  • General produced : 林真司, 大下勝朗, 土屋純一
  • Executive Produced : 松浦勝人
  • Art Direction, Design : THROUGH.
  • Photographer : 内田将二

[6]

出典

  1. リットーミュージック刊『キーボード・マガジン』2002年7月号17P-18Pより。
  2. 角川書店刊「CDでーた」2002年4月20日号「globe 光り輝く命、希望、そして夢を描いた」98P-101Pより。
  3. 角川書店刊「CDでーた」2002年2月20日号「globe アルバム『Lights』&シングル『Many Classic Moments』リリース “Lights”~熱き魂が放つ光」36Pより。
  4. ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』2002年5月号「globe 放たれた光の到達地点」88P-89Pより。
  5. ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』2002年3月号Special Fireより。
  6. 2作品共に、CDジャケットの歌詞カードより。
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