Forever Love (X JAPANの曲)

Forever Love」(フォーエバー・ラブ)は、日本ロックバンドX JAPAN1996年7月8日にリリースした14作目のシングル

Forever Love
X JAPANシングル
初出アルバム『DAHLIA
リリース
規格 シングル (8cm・12cm)
録音 One On One Recording
ザ・ヒット・ファクトリー
O'Henry Sound Studios[1]
ジャンル ロックバラードアニソン
時間
レーベル アトランティック・レコード
ポリドール・レコード
プロデュース YOSHIKI
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 週間13位(オリコン・1997年盤)
  • 週間18位(オリコン・再発盤)
  • 週間19位(オリコン・2001年盤)
  • 1996年度年間47位(オリコン)
X JAPAN シングル 年表
DAHLIA
(1996年)


SCARS
(1996年)
Forever Love
(1996年)


Forever Love (Last Mix)
(1997年)
CRUCIFY MY LOVE
(1996年)

THE LAST SONG
(1998年)

解説

セールスはX JAPANのシングルで4番目、オリコンチャートでは週間1位を獲得した。YOSHIKIが音楽を担当した映画『X』のテーマ曲として使われたほか、2001年第19回参議院議員通常選挙時には当時内閣総理大臣であり自由民主党総裁であった小泉純一郎が自ら出演する自由民主党CMソングに使用したことで、現在でも特に知名度の高い楽曲となった。小泉は2004年第20回参議院議員通常選挙に向けたCMでは自身が最も好んでいる「Tears」の使用を考えていたが、選挙戦に涙はそぐわないとして「Forever Love」を再び採用した[2]

THE LAST LIVE〜最後の夜〜』の後、第48回NHK紅白歌合戦に出場し、この楽曲をミュージックビデオと同じ尺で歌った。これがX JAPAN解散前のラストステージとなった。最後のサビの最後は、歌詞テロップでは「Oh Stay with me」と表示されていたが、ボーカルのToshlはフルコーラスでの最後の歌詞である「Forever Love」と歌った[3]

X JAPAN解散後の1998年5月7日築地本願寺で行われたHIDEの告別式で、鎮魂歌としてYOSHIKIによるピアノの伴奏でToshlが歌った。PATAHEATHはX JAPANのステージ・ポジションで担当楽器を持ち、終始俯いていた。

歌詞はタイアップとなったCLAMP原作アニメ映画『X』のりんたろう監督の描いた絵コンテを読み、作詞された。なお、映画『X』が公開される3年前に発売されたプロモ的ビデオ『ダブルエックス』には、「」・「Silent Jealousy」・「ENDLESS RAIN」・「X」の4曲が使用された。

ニューヨークで1週間缶詰め状態で行われたオーケストラパートの録音は500万円かけて録られたテイクが気に入らなくて、没にして全て再録音した[4]

YOSHIKIは日本テレビ系バラエティ番組『行列のできる法律相談所』のチャリティー・オークションで、作曲したときの直筆の楽譜とCDを出品し、その落札金額360万円をカンボジアにおける学校建設のため寄付した。

作曲のYOSHIKIの出身地の館山市では、2012年12月24日から金・土・日曜と祝日の午後5時に防災行政無線で「Forever Love」のオルゴールを放送しているほか[5][6]館山駅の自由通路でもYOSHIKIの誕生日にあわせ、2014年11月20日から「Forever Love」のピアノ演奏曲を流している[6]。ピアノを演奏したのは、YOSHIKIが通っていた千葉県立安房高等学校の後輩で国立音楽大学に在学する川上花音[6]2019年11月9日からは、館山駅の発車メロディにも使用されている[7]

収録曲

全作詞・作曲:YOSHIKI 全編曲:X JAPAN

  • 1996年オリジナル盤/1998年再リリース盤
    1. Forever Love - 8:41
    2. Forever Love (Original Karaoke) - 8:38
  • 1997年盤
    1. Forever Love (Last Mix) - 8:31
    2. Longing (Bootleg) - 7:56
  • 2001年盤
    1. Forever Love Single Version - 8:41
    2. Forever Love Live Version - 8:06
    3. Forever Love Acoustic Version - 7:55
    4. Forever Love Last Mix - 8:31

パーソネル

  • 共同プロデューサー:
X JAPAN
  • ミキシング・エンジニア:
マイク・ギンク
  • レコーディング・エンジニア:
マイク・ギンク、リッチ・ブリーン、スタン・カタヤマ[8]
稲田和彦[8]
  • アシスタント・エンジニア:
タール・ミラー、C・J・デヴィラ、ドック・ナイト、
ジェフ・スペンサー[1]、カール・ナッパ、ポール・ファルコーネ
  • オーケストラ・アレンジ:
YOSHIKIディック・マークスシェリー・バーグ
  • スコアリング:
トム・ハーム
  • オーケストラ:
アメリカ交響楽団
  • ソロ・ヴァイオリン[1]
ジル・アパップ
  • ソロ・チェロ[1]
ロナルド・レオナルド
  • アコースティック・ギター[9]
ビル・ホワイトエイカー

複数バージョン

1996年にシングルとしてリリースされたオリジナル・バージョンのほかに、Acoustic VersionとLast Mixがある。Acoustic Versionは、ストリングスボーカルだけで構成されたバージョンで、アルバムDAHLIA』に収録された。 Last Mixは、ビル・ホワイトエイカーによるアコースティック・ギターをフィーチャーしたバージョンで、1997年の解散の際にシングルとしてリリースされた。

HIDEの死後、ジャケットを変えたオリジナル・バージョンが、1998年7月22日に再リリースされた。『THE LAST LIVE〜最後の夜〜』ライブ・バージョンを含む全バージョン収録品が、2001年7月11日にリリースされた。

カバー

MR. BIGのボーカリストであるエリック・マーティンが、2012年に発表したカバー・アルバム『Mr. Rock Vocalist』において英語詞でカバーしているほか[10]メガマソのボーカリストであるインザーギが2012年に発表したカバー・アルバム『Visualist 〜Precious Hits of V-Rock Cover Song〜』でカバーしている。アヲイもまた、2012年に発表したアニメソングのカバー・アルバム『Counteraction ―V-Rock covered Visual Anime songs Compilation―』でカバーしている。2020年には、ピアニストのハラミちゃんがアルバム『ハラミ定食 ~Streetpiano Collection~』でピアノカバーしている。また同年に発売されたヘヴィメタルバンドMary's Bloodのアニソンカバーアルバム『Re>Animator』にも同バンドによるカバー音源が収録[11][12]されている。 他に演歌歌手である島津亜矢が2018年に発表したカバー・アルバム『SINGER 5』でカバーしている。女優涼風真世も2021年に発表したアルバム『Fairy ~A・I~ 愛』でカバーしている。

収録アルバム

脚注

  1. アコースティック・バージョンとラスト・ミックスのみ
  2. 『FOOL'S MATE』(2002年4月号)フールズメイト
  3. のちに、1998年1月30日に放送された「X JAPANの軌跡 ラストコンサート イン 東京ドーム」(NHK-BS)で歌唱映像が再放送された際には、修正されていた。
  4. 垣内出版刊「逆襲の<ヴィジュアル系>-ヤンキーからオタクに受け継がれたもの-」市川哲史著p.196より。
  5. 防災行政無線で館山市出身でXJAPANのリーダーYOSHIKI氏の曲「Forever Love」を放送しています 館山市役所 2013-01-19
  6. YOSHIKIさん故郷・館山駅駅メロに「Forever Love」”. 産経ニュース (2014年11月27日). 2014年11月27日閲覧。
  7. (PDF)『館山駅開業100周年記念イベントを開催します。』(プレスリリース)東日本旅客鉄道千葉支社、2019年10月24日。 オリジナルの2019年10月24日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191024093127/https://www.jreast.co.jp/chiba/news/pdf/pre1910_tateyama100.pdf2019年10月24日閲覧
  8. オリジナル・バージョンのみ
  9. ラスト・ミックスのみ
  10. 『MR. ROCK VOCALIST』 cdjapan.co.jp 2013-02-23
  11. Mary’s Blood、アニソンカバーアルバムをリリース”. BARKS. 2021年12月16日閲覧。
  12. 『Re>Animator』ANIMEとHeavy Metalを融合させた、Mary’s Blood初のカバーアルバム!”. Mary's Blood Official Site. 2021年12月16日閲覧。
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