イタリア国際 (テニス)
BNLイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia)は、イタリアのローマで行われる男女共催の国際テニス競技大会。
イタリア国際 | |
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大会情報 | |
大会名 | BNLイタリア国際 |
開始年 | 1930年 |
開催地 | イタリア・ローマ |
会場 | ローマ中央テニス競技場 |
サーフェス | クレー / 屋外 |
公式サイト | |
internazionalibnlditalia.com | |
ATPツアー | |
カテゴリ | ATPマスターズ1000 |
ドロー | 56S / 28Q / 24D |
賞金総額 | €5,415,410 |
WTAツアー | |
カテゴリ | WTA 1000 |
ドロー | 56S / 32Q / 28D |
賞金総額 | US$2,527,250 |
概要
開催時期は5月中旬[2]。サーフェスはアンツーカーを採用したクレーコートであり、全仏オープンの前哨戦に位置づけられている。男子部門はATPマスターズ1000、女子部門はWTA 1000に指定されており、世界ランキング上位選手の出場が義務付けられている。また、男子の場合は開催地に因んだローマ・マスターズの名称で知られている。
記録
男子シングルス
- 最多優勝: ラファエル・ナダル (10) (2005-07, 2009-10, 2012-13, 2018-19,2021)
- 最多決勝進出記録: ラファエル・ナダル (12) (2005-07, 2009-14, 2018-19,2021)
ノバク・ジョコビッチ (12) (2008-09, 2011-12, 2014-17,2019-22)
- 連覇記録: ラファエル・ナダル (3) (2005-07)
- 連続決勝進出記録: ラファエル・ナダル (6) (2009-2014)
女子シングルス
- 最多優勝: クリス・エバート (5)
- 最多決勝進出: クリス・エバート (7)
- 連覇記録: コンチタ・マルティネス (4) (1993-96)
- 連続決勝進出記録: コンチタ・マルティネス (5) (1993-97)
歴代優勝者
男子シングルス
年 | 優勝者 | 準優勝者 | 決勝結果 |
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1930年 | ビル・チルデン | ウンベルト・デ・モルプルゴ | 6-1, 6-1, 6-2 |
1931年 | ジョージ・ヒューズ | アンリ・コシェ | 6-4, 6-3, 6-2 |
1932年 | アンドレ・メルラン | ジョージ・ヒューズ | 6-1, 5-7, 6-0, 8-6 |
1933年 | エマヌエーレ・セルトリオ | アンドレ・マルタン=レゲイ | 6-3, 6-1, 6-3 |
1934年 | ジョバンニ・パルミエリ | ジョルジオ・デ・ステファーニ | 6-3, 6-0, 7-5 |
1935年 | ウィルマー・ハインズ | ジョバンニ・パルミエリ | 6-3, 10-8, 9-7 |
1936年-1949年 | 大会開催なし | ||
1950年 | ヤロスラフ・ドロブニー | ビル・タルバート | 6-4, 6-3, 7-9, 6-2 |
1951年 | ヤロスラフ・ドロブニー | ジョバンニ・クチェリ | 6-1, 10-8, 6-0 |
1952年 | フランク・セッジマン | ヤロスラフ・ドロブニー | 7-5, 6-3, 1-6, 6-4 |
1953年 | ヤロスラフ・ドロブニー | ルー・ホード | 6-2, 6-1, 6-2 |
1954年 | バッジ・パティー | エンリケ・モレア | 11-9, 6-4, 6-4 |
1955年 | ファウスト・ガルディーニ | ジュゼッペ・メルロ | 1-6, 6-1, 3-6, 6-6(途中棄権) |
1956年 | ルー・ホード | スベン・デビッドソン | 7-5, 6-2, 6-0 |
1957年 | ニコラ・ピエトランジェリ | ジュゼッペ・メルロ | 8-6, 6-2, 6-4 |
1958年 | メルビン・ローズ | ニコラ・ピエトランジェリ | 5-7, 8-6, 6-4, 1-6, 6-2 |
1959年 | ルイス・アヤラ | ニール・フレーザー | 6-3, 3-6, 6-3, 6-3 |
1960年 | バリー・マッケイ | ルイス・アヤラ | 7-5, 7-5, 0-6, 0-6, 6-1 |
1961年 | ニコラ・ピエトランジェリ | ロッド・レーバー | 6-8, 6-1, 6-1, 6-2 |
1962年 | ロッド・レーバー | ロイ・エマーソン | 6-2, 1-6, 3-6, 6-3, 6-1 |
1963年 | マーティン・マリガン | ボロ・ヨワノビッチ | 6-2, 4-6, 6-3, 8-6 |
1964年 | ヤン=エリック・ルンドクイスト | フレッド・ストール | 1-6, 7-5, 6-3, 6-1 |
1965年 | マーティン・マリガン | マニュエル・サンタナ | 1-6, 6-4, 6-3, 6-1 |
1966年 | トニー・ローチ | ニコラ・ピエトランジェリ | 11-9, 6-1, 6-3 |
1967年 | マーティン・マリガン | トニー・ローチ | 6-3, 0-6, 6-4, 6-1 |
1968年 | トム・オッカー | ボブ・ヒューイット | 10-8, 6-8, 6-1, 1-6, 6-0 |
1969年 | ジョン・ニューカム | トニー・ローチ | 6-3, 4-6, 6-2, 5-7, 6-3 |
1970年 | イリ・ナスターゼ | ヤン・コデシュ | 6-3, 1-6, 6-3, 8-6 |
1971年 | ロッド・レーバー | ヤン・コデシュ | 7-5 6-3 6-3 |
1972年 | マニュエル・オランテス | ヤン・コデシュ | 4-6, 6-1, 7-5, 6-2 |
1973年 | イリ・ナスターゼ | マニュエル・オランテス | 6-1, 6-1, 6-1 |
1974年 | ビョルン・ボルグ | イリ・ナスターゼ | 6-3, 6-4, 6-2 |
1975年 | ラウル・ラミレス | マニュエル・オランテス | 7-6, 7-5, 7-5 |
1976年 | アドリアーノ・パナッタ | ギリェルモ・ビラス | 2-6, 7-6, 6-2, 7-6 |
1977年 | ビタス・ゲルレイティス | アントニオ・ズガレッリ | 6-2, 7-6, 3-6, 7-6 |
1978年 | ビョルン・ボルグ | アドリアーノ・パナッタ | 1-6, 6-3, 6-1, 4-6, 6-3 |
1979年 | ビタス・ゲルレイティス | ギリェルモ・ビラス | 6-7, 7-6, 6-7, 6-4, 6-2 |
1980年 | ギリェルモ・ビラス | ヤニック・ノア | 6-0, 6-4, 6-4 |
1981年 | ホセ・ルイス・クラーク | ビクトル・ペッチ | 6-3, 6-4, 6-0 |
1982年 | アンドレス・ゴメス | エリオット・テルチャー | 6-2, 6-3, 6-2 |
1983年 | ジミー・アリアス | ホセ・ヒゲラス | 6-2, 6-7, 6-1, 6-4 |
1984年 | アンドレス・ゴメス | アーロン・クリックステイン | 2-6, 6-1, 6-2, 6-2 |
1985年 | ヤニック・ノア | ミロスラフ・メチージュ | 6-3, 3-6, 6-2, 7-6 |
1986年 | イワン・レンドル | エミリオ・サンチェス | 7-5, 4-6, 6-1, 6-1 |
1987年 | マッツ・ビランデル | マルティン・ハイテ | 6-3, 6-4, 6-4 |
1988年 | イワン・レンドル | ギリェルモ・ペレス=ロルダン | 2-6, 6-4, 6-2, 4-6, 6-4 |
1989年 | アルベルト・マンシーニ | アンドレ・アガシ | 6-3, 4-6, 2-6, 7-6, 6-1 |
1990年 | トーマス・ムスター | アンドレイ・チェスノコフ | 6-1, 6-3, 6-1 |
1991年 | エミリオ・サンチェス | アルベルト・マンシーニ | 6-3, 6-1, 3-0(途中棄権) |
1992年 | ジム・クーリエ | カルロス・コスタ | 7-6, 6-0, 6-4 |
1993年 | ジム・クーリエ | ゴラン・イワニセビッチ | 6-1, 6-2, 6-2 |
1994年 | ピート・サンプラス | ボリス・ベッカー | 6-1, 6-2, 6-2 |
1995年 | トーマス・ムスター | セルジ・ブルゲラ | 3-6, 7-6, 6-2, 6-3 |
1996年 | トーマス・ムスター | リカルト・クライチェク | 6-2, 6-4, 3-6, 6-3 |
1997年 | アレックス・コレチャ | マルセロ・リオス | 7-5, 7-5, 6-3 |
1998年 | マルセロ・リオス | アルベルト・コスタ | 不戦勝 |
1999年 | グスタボ・クエルテン | パトリック・ラフター | 6-4, 7-5, 7-6 |
2000年 | マグヌス・ノーマン | グスタボ・クエルテン | 6-3, 4-6, 6-4, 6-4 |
2001年 | フアン・カルロス・フェレーロ | グスタボ・クエルテン | 3-6, 6-1, 2-6, 6-4, 6-2 |
2002年 | アンドレ・アガシ | トミー・ハース | 6-3, 6-3, 6-0 |
2003年 | フェリックス・マンティーリャ | ロジャー・フェデラー | 7-5, 6-2, 7-6 |
2004年 | カルロス・モヤ | ダビド・ナルバンディアン | 6-3, 6-3, 6-1 |
2005年 | ラファエル・ナダル | ギリェルモ・コリア | 6-4, 3-6, 6-3, 4-6, 7-6 |
2006年 | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | 6-7, 7-6, 6-4, 2-6, 7-6 |
2007年 | ラファエル・ナダル | フェルナンド・ゴンサレス | 6-2, 6-2 |
2008年 | ノバク・ジョコビッチ | スタニスラス・ワウリンカ | 4-6, 6-3, 6-3 |
2009年 | ラファエル・ナダル | ノバク・ジョコビッチ | 7-6, 6-2 |
2010年 | ラファエル・ナダル | ダビド・フェレール | 7-5, 6-2 |
2011年 | ノバク・ジョコビッチ | ラファエル・ナダル | 6-4, 6-4 |
2012年 | ラファエル・ナダル | ノバク・ジョコビッチ | 7-5, 6-3 |
2013年 | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | 6-1, 6-3 |
2014年 | ノバク・ジョコビッチ | ラファエル・ナダル | 4-6, 6-3, 6-3 |
2015年 | ノバク・ジョコビッチ | ロジャー・フェデラー | 6-4, 6-3 |
2016年 | アンディ・マリー | ノバク・ジョコビッチ | 6-3, 6-3 |
2017年 | アレクサンダー・ズベレフ | ノバク・ジョコビッチ | 6-4, 6-3 |
2018年 | ラファエル・ナダル | アレクサンダー・ズベレフ | 6-1, 1-6, 6-3 |
2019年 | ラファエル・ナダル | ノバク・ジョコビッチ | 6-0, 4-6, 6-1 |
2020年 | ノバク・ジョコビッチ | ディエゴ・シュワルツマン | 7-5, 6-3 |
2021年 | ラファエル・ナダル | ノバク・ジョコビッチ | 7-5, 1-6, 6-3 |
2022年 | ノバク・ジョコビッチ | ステファノス・チチパス | 6-0, 7-6(7-5) |
2023年 | ダニール・メドベージェフ | ホルガ・ルーネ | 7-5, 7-5 |
女子シングルス
男子ダブルス
女子ダブルス
混合ダブルス
混合ダブルスは第1回大会の1930年から実施されてきたが、1968年を最後に廃止され、現在は行われていない。
年 | 優勝者 | 準優勝者 | 決勝結果 |
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1930年 | ウンベルト・デ・モルプルゴ リリ・デ・アルバレス | ジョージ・ヒューズ ルチア・バレリオ | 4-6, 6-4, 6-2 |
1931年 | ジョージ・ヒューズ ルチア・バレリオ | アルベルト・デル・ボノ ドロシー・アンドルース | 6-0, 6-1 |
1932年 | ジャック・ボンテ ロレット・パヨー | アルベルト・デル・ボノ ドロシー・アンドルース | 6-1, 6-2 |
1933年 | アンドレ・マルタン=レゲイ ドロシー・アンドルース | エミール・ガブロビッツ Y・オルランディーニ | 6-4, 6-3 |
1934年 | ヘンリー・カリー エリザベス・ライアン | フラニョ・プンチェツ ロリン・コカーク | 6-1, 6-3 |
1935年 | ハリー・ホップマン ヤドヴィガ・イェンジェヨフスカ | ジョージ・ヒューズ イブリン・ディアマン | 6-3, 1-6, 6-3 |
1936年-1949年 | 大会開催なし | ||
1950年 | エイドリアン・クイスト ガートルード・モラン | ジョバンニ・クチェリ アナリス・ボッシ | 6-3, 1-1 (途中棄権) |
1951年 | フェリシモ・アンポン シャーリー・フライ | レナート・ベルゲリン ドリス・ハート | 8-6, 3-6, 6-4 |
1952年 | クルト・ニールセン アービラ・マグワイア | E・ミゴーネ M・J・デリバ | 4-6, 6-3, 6-3 |
1953年 | ビック・セイシャス ドリス・ハート | メルビン・ローズ モーリーン・コノリー | 6-4, 6-4 |
1954年 | ビック・セイシャス モーリーン・コノリー | トニー・トラバート バーバラ・キンブレル | 3-6, 11-9, 3-3 (途中棄権) |
1955年 | エンリケ・モレア パトリシア・ウォード | メルビン・ローズ ベリル・ペンローズ | 不戦勝 |
1956年 | ルイス・アヤラ テルマ・コイン・ロング | ジョルジオ・ファシーニ シャーリー・ブルーマー | 6-4, 6-3 |
1957年 | ルイス・アヤラ テルマ・コイン・ロング | ロバート・ハウ シャーリー・ブルーマー | 6-1, 6-1 |
1958年 | ジョルジオ・ファシーニ シャーリー・ブルーマー | ルイス・アヤラ テルマ・コイン・ロング | 4-6, 6-2, 9-7 |
1959年 | ハビエル・コントレラス ロージー・レイズ | ウィリアム・ナイト ヨラ・ラミレス | 9-7, 6-1 |
1960年 | 部門実施なし(雨天のため) | ||
1961年 | ロイ・エマーソン マーガレット・スミス | ボブ・ヒューイット ジャン・レヘイン | 6-1, 6-1 |
1962年 | フレッド・ストール レスリー・ターナー | オーウェン・デビッドソン マドンナ・シャクト | 6-4, 6-1 |
1963年 | 競技不成立(準々決勝で中断のため) | ||
1964年 | ジョン・ニューカム マーガレット・スミス | トーマス・コッホ マリア・ブエノ | 3-6, 7-5, 6-2 |
1965年 | ホセ・エディソン・マンダリーノ カルメン・コロナド | ビセント・ザラズア エレナ・スビラッツ | 6-1, 6-1 |
1966年 | 部門実施なし | ||
1967年 | ビル・ボウリー レスリー・ターナー | フルー・マクミラン フランソワーズ・デュール | 6-2, 7-5 |
1968年 | マーティー・リーセン マーガレット・スミス・コート | トム・オッカー バージニア・ウェード | 8-6, 6-3 |
参考文献
- 大会公式メディア・ガイド、2002年版(イタリア語、イタリア・テニス連盟発行)
脚注
- “イタリア国際の準決勝と決勝で最大1000人の観客を許可”. tennismagazine.jp (2020年9月19日). 2020年9月21日閲覧。
- 2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により9月に延期され、無観客(準決勝と決勝は観客を動員)での開催となった[1]。
- “Tournament Sponsor”. internazionalibnlditalia.com. FIT. 2022年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。
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