2021年カナダ総選挙

2021年カナダ連邦議会選挙は、北米に位置するカナダ立法府である庶民院(以下、下院)を構成する議員を選出するため行われる第44回総選挙で、2021年9月20日に投票が行われた。

 2019年  カナダ             
2021年カナダ連邦議会選挙
下院議会定数:338議席
2021年9月20日(月)
種類:  立法議会

基礎データ
総人口:  38131104
 
62.3%  7.1%

選挙結果
ジャスティン・トルドー - 自由党
得票: 5,556,629  6.1%
獲得議席: 160  3.2%
 
32.2%
エリン・オウトゥール - 保守党
得票: 5,747,410  6.6%
獲得議席: 119  0%
 
34.41%
イブ=フランソワ・ブランシェ - ブロック・ケベコワ
得票: 1,301,615  5.4%
獲得議席: 32  0%
 
7.7%
ジャグメート・シン - 新民主党
得票: 3,036,348  6.6%
獲得議席: 25  4.2%
 
17.7%
アナミー・ポール - カナダ緑の党
得票: 396,988  66.6%
獲得議席: 2  0%
 
2.3%
マキシム・ベルニエ - 人民党
得票: 840,993  186%
獲得議席: 0  
 
5.0%

選挙結果分布図
2021年カナダ総選挙


首相

概要

任期満了に伴う選挙は2023年10月の予定であったが、ジャスティン・トルドー首相は前回総選挙から2年足らずで、早期の解散総選挙を決断した。2021年8月15日、トルドー首相は下院の解散をメアリー・サイモン総督に要請し、これが承認され9月20日に総選挙を実施することが発表された[1]。今回の総選挙では、1000億カナダドル(約8兆8000億円)もの規模となる景気刺激策について国民の信を問うことをトルドー首相は訴え、前回2019年の総選挙で少数与党となっていた自由党で単独過半数を獲得することを目指した[2]

基礎データ

  • 選挙形態:議会選挙
  • 議員定数:338名
  • 選挙権:18歳以上のカナダ国民
  • 被選挙権:18歳以上のカナダ国民
  • 選挙制度:完全小選挙区制
  • 不在者投票制度:以下の条件に該当する有権者に対しては特別投票制度がある。
  1. 国外に5年以上続けて居住し、選挙権を有するもので且つ、カナダに戻る意思のある者
  2. 国内に居住しているものの、遠隔地に住んでおり、投票所が遠いなどの事情があって投票日に投票所に行けない者
  3. カナダ国外に旅行や商用などで滞在中の者

争点

選挙結果

選挙結果のカルトグラム。1選挙区は7つの六角形にあたる。
政党 獲得議席 得票数 得票率
自由党 160 5,560,348 32.63%
保守党 119 5,746,221 33.72%
ブロック・ケベコワ 32 1,301,687 7.64%
新民主党 25 3,037,965 17.83%
緑の党 2 398,021 2.34%
人民党 0 843,202 4.95%

ジャスティン・トルドー首相率いる与党自由党は8月15日の解散宣言の時点では、支持率で35.6%と保守党の28.8%に7ポイント近く差をつけ、単独過半数をうかがう勢いだった[4]。しかし新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない中での総選挙には反発もあり、CBCの直前の世論調査では自由党31.5%、対する保守党が31.0%と拮抗するなど苦戦を強いられる形となった。自由党は保守党を抑え第1党を維持しトルドーは3期目の続投となったが、過半数には届かず再び少数与党政権となった[5][6]。一方で政権奪取を果たせなかった保守党のエリン・オトゥール党首は21日、総選挙での敗北を認め、トルドーに祝意を電話で伝えたと述べた[7]。それ以外の政党も議席数はほぼ横ばいとなった。

出典

外部リンク

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