2020年東京パラリンピックの聖火リレー

2020年東京パラリンピックの聖火リレー(2020ねんとうきょうパラリンピックのせいかリレー)では、2021年に行われた東京2020パラリンピック競技大会聖火リレーについて記載する。スポンサーはLIXIL・ENEOS・ANA・JAL。

採火

パラリンピック聖火は2021年8月12日から16日までの間、日本国内では880ヶ所、およびパラリンピック発祥の地であるイギリス・ストーク・マンデビル病院で採火された。

採火場所の変更

  • 神奈川県
    • 相模原市では共生社会を実現する決意を示したいとして、当初聖火の採火場所を2016年に殺人事件が発生した知的障害者施設「津久井やまゆり園」にて行うとしていたが、一部の遺族や被害者の家族などから事件現場で採火することに違和感があるとして、採火場所の変更要請が相次いだことを受けて、同市は同施設での採火を中止して、相模原市役所前に変更することを2021年6月に決定した[1][2]

聖火リレー

迎賓館での集火式

開催地の静岡県でリレーを行い、8月20日に東京都港区迎賓館にて、一部バーチャル輸送を含む集火を実施した[3][4]。同月24日の開会式で点火された。

ルートの変更・中止

  • 静岡県
    • 熱海市が同県における出発地となり、8月17日に行われる予定だったが、7月3日に同市内で発生した土石流災害に伴い、対応に追われる熱海市からの中止要請があったことを受けて、同市区間での実施を取り止めることを7月21日に組織委員会と静岡県、熱海市が連名で発表した[5][6]。また、静岡市でもまん延防止等重点措置が適用されたことを受け、公道での実施を取り止め、熱海・静岡市内で走る予定だったランナーは浜松市中区四ツ池公園陸上競技場に移すことを8月12日に発表した[7]
  • 千葉県
    • 同県内では8月18日に千葉市内において行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により、同県内に緊急事態宣言が発令されたことを受け、公道での実施を取り止めることや千葉ポートタワーにて行う点火セレモニーについても無観客で実施することを同月5日に発表した[8][9]
  • 埼玉県
  • 東京都
    • 都内では8月20日から24日にかけて行われる予定だったが、都内に発令されていた緊急事態宣言が8月31日まで延長され、公道での実施は困難であると判断されたため、取り止めとなり、代替として、江戸川区国分寺市などのゴール地点で無観客による点火セレモニーを行うことを同月10日に発表した[12][13]

脚注

  1. 日本放送協会 (2021年5月6日). 東京パラ聖火 相模原市「津久井やまゆり園」での採火方針撤回”. NHKニュース. 2021年8月5日閲覧。
  2. パラリンピック採火 やまゆり園に代わり相模原市役所で実施へ”. 東京新聞 (2021年6月28日). 2021年8月5日閲覧。
  3. 全国各地と英国の火が一つに 集火式で聖火誕生―東京パラ”. 時事通信 (2021年8月20日). 2021年8月22日閲覧。
  4. 集まれなくても、集ったパラ聖火 全国で採火、VRで一つに”. 毎日新聞 (2021年8月29日). 2021年8月29日閲覧。
  5. 熱海市でのパラ聖火リレー中止 土石流受け市が要請”. 産経新聞 (2021年7月21日). 2021年8月5日閲覧。
  6. 熱海市、パラ聖火リレー中止 土石流発生で「被災者の生活再建急務」”. 毎日新聞 (2021年7月21日). 2021年8月5日閲覧。
  7. 東京パラ聖火リレー 静岡市区間の公道走行中止 正式決定”. 静岡新聞 (2021年8月13日). 2021年8月16日閲覧。
  8. パラリンピックの聖火リレー中止 千葉県知事が表明”. 朝日新聞 (2021年8月5日). 2021年8月5日閲覧。
  9. 日本テレビ (2021年8月5日). 千葉県 パラ聖火セレモニーは無観客に”. 日テレNEWS24. 2021年8月5日閲覧。
  10. 埼玉県 パラ聖火リレーの公道走行中止”. 産経新聞 (2021年8月3日). 2021年8月5日閲覧。
  11. パラ聖火リレー、埼玉県が公道走行を中止…感染拡大での決定は初めて”. 読売新聞 (2021年8月4日). 2021年8月5日閲覧。
  12. パラ聖火リレー、公道中止 各地で点火セレモニー―東京都”. 時事通信 (2021年8月10日). 2021年8月11日閲覧。
  13. 東京都内のパラ聖火リレー、公道での走行中止 点火式などは無観客”. 毎日新聞 (2021年8月10日). 2021年8月11日閲覧。

関連項目

外部リンク

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