2013年世界陸上競技選手権大会・女子100mハードル

2013年世界陸上競技選手権大会・女子100mハードル(2013ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい・じょし100メートルハードル)は、2013年8月16日から8月17日までロシアモスクワルジニキ・スタジアムで行われた[1]

2013年世界陸上競技選手権大会
女子100メートルハードル

優勝したブリアナ・ローリンズ
会場2ルジニキ・スタジアム
開催日8月16日 - 8月17日
参加選手数26か国 36人
スコア12秒44
メダリスト
金メダル  アメリカ合衆国 アメリカ合衆国
銀メダル  オーストラリア オーストラリア
銅メダル  イギリス イギリス
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2013年
世界陸上競技選手権大会

トラック
100m   男子   女子
200m 男子 女子
400m 男子 女子
800m 男子 女子
1500m 男子 女子
5000m 男子 女子
10000m 男子 女子
100mハードル 女子
110mハードル 男子
400mハードル 男子 女子
3000mSC 男子 女子
4×100mリレー 男子 女子
4×400mリレー 男子 女子
ロード
マラソン 男子 女子
20km競歩 男子 女子
50km競歩 男子
フィールド
走幅跳 男子 女子
三段跳 男子 女子
走高跳 男子 女子
棒高跳 男子 女子
砲丸投 男子 女子
円盤投 男子 女子
やり投 男子 女子
ハンマー投 男子 女子
混成
七種競技 女子
十種競技 男子

予選と準決勝において、1位と2位に同じ顔ぶれが並んだ。アメリカ合衆国代表のブリアナ・ローリンズNCAA選手権で大会記録を更新し、当季をこの大会のために調整してきた。またオーストラリア代表のサリー・ピアソンはこの種目で前回の大邱大会およびロンドンオリンピックで優勝を収めていた。決勝では、まずピアソンが飛び出したが、ローリンズが当季の全成果を発揮して初優勝した。ローリンズは翌日に誕生日を控えており、1日早い自身へのプレゼントとなった[2]。ピアソンは今季最高のタイムを出して銀メダルを獲得、ティファニー・ポーターは自己新記録となる12秒55で北京オリンピックの金メダリスト・ドーン・ハーパーをかわして銅メダルに輝いた。日本人選手は、佐賀県立三養基高等学校教員紫村仁美[3]が、予選1組に出場するも、2台目のハードルから遅れ始め、7位となり、準決勝進出はならなかった[4]

記録

今大会までの各種記録は以下の通り[5]

世界記録 ブルガリアの旗 ヨルダンカ・ドンコワ (BUL) 12秒21 ブルガリアの旗 ブルガリア スタラ・ザゴラ 1988年8月20日
大会記録  サリー・ピアソン (AUS) 12秒28 大韓民国の旗 韓国 大邱 2011年9月3日
今季世界最高  ブリアナ・ローリンズ (USA) 12秒26 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 デモイン 2013年6月22日
アフリカ記録  グローリー・アロジー (NGR) 12秒44 モナコの旗 モナコ 1998年8月8日
ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル 1998年8月28日
スペインの旗 スペイン セビリア 1999年8月28日
アジア記録  オルガ・シシギナ (KAZ) 12秒44 スイスの旗 スイス ルツェルン 1995年6月27日
北中米カリブ記録  ブリアナ・ローリンズ (USA) 12秒26 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 デモイン 2013年6月22日
南アメリカ記録  マウレン・マギ (BRA) 12秒71 ブラジルの旗 ブラジル マナウス 2001年5月19日
ヨーロッパ記録 ブルガリアの旗 ヨルダンカ・ドンコワ (BUL) 12秒21 ブルガリアの旗 ブルガリア スタラ・ザゴラ 1988年8月20日
オセアニア記録  サリー・ピアソン (AUS) 12秒28 大韓民国の旗 韓国 大邱 2011年9月3日

参加標準記録

A[6] B
12秒94 13秒10

競技日程

ラウンド
2013年8月16日9:45予選
2013年8月17日18:20準決勝
2013年8月17日19:50決勝

時刻はモスクワ時間UTC+4JST-5)

結果

予選

通過条件:各組上位4着(Q)および記録上位4人(q[7]

風速:1組=−0.5 メートル毎秒、2組=−0.5 m/s、3組=−0.5 m/s、4組=−0.4 m/s、5組=−0.8 m/s.

順位レーン選手国籍記録備考
155ブリアナ・ローリンズアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.55Q
227サリー・ピアソンオーストラリアの旗 オーストラリア12.62Q, SB
326シンディ・ビローフランスの旗 フランス12.71Q
442ティファニー・ポーターイギリスの旗 イギリス12.72Q
547ユリア・コンダコワロシアの旗 ロシア12.76Q, PB
644ドーン・ハーパーアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.84Q
716アンジェラ・ホワイトカナダの旗 カナダ12.93Q
823アン・ザグレベルギーの旗 ベルギー12.94Q
934クイーン・ハリソンアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.95Q
1038アリーナ・タレイ ベラルーシ12.99Q
1148レイナ=フロール・オコリフランスの旗 フランス13.01Q
1225タチアナ・デクティアレワロシアの旗 ロシア13.04Q
1354ラボンヌ・イドレットドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国13.06Q
1417マルツィア・カラベリイタリアの旗 イタリア13.07Q
1557シャーメイン・ウィリアムズジャマイカの旗 ジャマイカ13.09Q
1633ダニエル・ウィリアムズジャマイカの旗 ジャマイカ13.11Q
1736ジェシカ・ゼリンカカナダの旗 カナダ13.15Q
1813ナディーン・ヒルデブランドドイツの旗 ドイツ13.16Q
1949リナ・フロレス コロンビア13.16q
2015ニア・アリアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国13.19Q
2128ブリジット・メルラノ コロンビア13.20q
2229アンドレア・ブリス(Andrea Bliss)ジャマイカの旗 ジャマイカ13.20q
2322ノーラロッタ・ネジリ フィンランド13.23q
2412ルチエ・スクロバコバ チェコ13.24
2532マリナ・トミッチスロベニアの旗 スロベニア13.26
2614呉水嬌中華人民共和国の旗 中国13.29
2737アナ・プロチツゥナ ウクライナ13.30
2852アリーシャ・バーバートリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ13.33Q
2953ヴェロニカ・ボルシイタリアの旗 イタリア13.35
3058イザベル・ペデルセン ノルウェー13.43
3146Kierre Becklesバルバドスの旗 バルバドス13.47
3235Noemi Zbärenスイスの旗 スイス13.59
3324Gnima Fayeセネガルの旗 セネガル13.66
3418紫村仁美日本の旗 日本13.72
3545Anastassiya Soprunovaカザフスタンの旗 カザフスタン13.85
3643Salma Emam Abou El-Hassan エジプト14.38SB
56サラ・アーツベルギーの旗 ベルギーDNS
WR 世界記録 | AR エリア記録 | CR 選手権記録 | GR 大会記録 | NR 国家記録 | OR オリンピック記録 | PB 自己ベスト | SB シーズンベスト | WL 世界最高(当該シーズン中)
| Q 順位による通過| q 記録による通過| DNS 欠場

準決勝

通過条件:各組上位2着(Q)および記録上位2位(q[8]

風速:1組=−0.6 m/s、2組=+0.2 m/s.

順位レーン選手国籍記録備考
135サリー・ピアソンオーストラリアの旗 オーストラリア12.50Q
224ブリアナ・ローリンズアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.54Q
334ドーン・ハーパーアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.61Q
414ティファニー・ポーターイギリスの旗 イギリス12.63Q
536クイーン・ハリソンアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.71q
625ユリア・コンダコワロシアの旗 ロシア12.73Q, PB
716アンジェラ・ホワイトカナダの旗 カナダ12.76Q
827シンディ・ビローフランスの旗 フランス12.78q
937アリーナ・タレイ ベラルーシ12.82
1012ニア・アリアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.83
1117ラボンヌ・イドレットドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国12.91
1238タチアナ・デクティアレワロシアの旗 ロシア12.91SB
1313アンドレア・ブリスジャマイカの旗 ジャマイカ12.92
1428シャーメイン・ウィリアムジャマイカの旗 ジャマイカ12.93SB
1522リナ・フロレス コロンビア13.01
1618ナディーン・ヒルデブランドイツの旗 ドイツ13.04
1723ノーラロッタ・ネジリ フィンランド13.04NR
1815マルツィア・カラベリイタリアの旗 イタリア13.06
1929ジェシカ・ゼリンカカナダの旗 カナダ13.12
2039ダニエル・ウィリアムズジャマイカの旗 ジャマイカ13.13
2119レイナ=フロール・オコリフランスの旗 フランス13.15
2232ブリジット・メルラノ コロンビア13.22
2333アリーシャ・バーバートリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ13.52
26アン・ザグレベルギーの旗 ベルギーDQ168.7(b)[9]
WR 世界記録 | AR エリア記録 | CR 選手権記録 | GR 大会記録 | NR 国家記録 | OR オリンピック記録 | PB 自己ベスト | SB シーズンベスト | WL 世界最高(当該シーズン中)
| Q 順位による通過| q 記録による通過| DQ 失格

決勝

決勝は19時48分に始まった[10]

風速:−0.6 m/s。

順位レーン選手国籍記録備考
1位7ブリアナ・ローリンズアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.44
2位6サリー・ピアソンオーストラリアの旗 オーストラリア12.50SB
3位4ティファニー・ポーターイギリスの旗 イギリス12.55PB
45ドーン・ハーパーアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.59
52クイーン・ハリソンアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国12.73
69アンジェラ・ホワイトカナダの旗 カナダ12.78
73シンディ・ビローフランスの旗 フランス12.84
88ユリア・コンダコワロシアの旗 ロシア12.86
WR 世界記録 | AR エリア記録 | CR 選手権記録 | GR 大会記録 | NR 国家記録 | OR オリンピック記録 | PB 自己ベスト | SB シーズンベスト | WL 世界最高(当該シーズン中)

脚注

  1. Start list
  2. ロリンズ、誕生日前夜に女子100mハードルで金メダル 第14回世界陸上”. AFPBB (2013年8月18日). 2013年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月28日閲覧。
  3. ハードルで世界陸上に挑む「先生アスリート」 紫村仁美さん”. 鳥栖市役所総務部情報管理課広報統計係 (2013年6月25日). 2013年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月29日閲覧。
  4. 100m障害紫村仁美が予選敗退/世界陸上”. ニッカンスポーツ (2013年8月16日). 2013年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月29日閲覧。
  5. Records & Lists – 100 meters hurdles”. IAAF. 2013年8月7日閲覧。
  6. IAAF World Championships Moscow 2013 – Standards, All Russia Athletic Federation, (2012), http://www.mos2013.ru/en/competition/team_manual/ 2013年8月8日閲覧。
  7. Heats Results
  8. Semifinals Results
  9. 故意のハードルなぎ倒し
  10. Final Results

外部リンク

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