鵜沼駅
鵜沼駅(うぬまえき)は、岐阜県各務原市鵜沼山崎町三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)高山本線の駅である[1]。名古屋鉄道(名鉄)新鵜沼駅と相互乗換駅。「JR鵜沼駅」と呼ばれることが多い。駅番号はCG05。
鵜沼駅 | |
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改札口(2009年3月) | |
うぬま Unuma | |
左下は乗換の新鵜沼駅 | |
岐阜県各務原市鵜沼山崎町三丁目84-1 | |
駅番号 | CG 05 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | CG 高山本線 |
キロ程 | 17.3 km(岐阜起点) |
電報略号 | ウマ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,365人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)11月12日[1] |
乗換 | 新鵜沼駅(名鉄各務原線・犬山線) |
備考 |
業務委託駅 JR全線きっぷうりば 有[1] |
歴史
- 1921年(大正10年)11月12日:高山線(1934年に高山本線へ改称)各務ケ原駅 - 美濃太田駅間開通と同時に開業。旅客及び貨物の取り扱いを開始。
- 1932年(昭和7年)10月8日:名鉄(当時は名岐鉄道)犬山線から省営高山本線へ直通する初の列車が土曜・休日に運行を開始。
- 1972年(昭和47年)9月27日:高山本線と名鉄犬山線新鵜沼駅構内とを結ぶ短絡線が坂祝側に新設され、名鉄からの乗り入れ急行「北アルプス号」の当駅でのスイッチバック運転が廃止される。
- 1984年(昭和59年)1月10日:貨物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる。
- 2001年(平成13年)10月1日:特急北アルプス号廃止により高山本線・犬山線間の直通列車が消滅。その後、新鵜沼駅構内の両線連絡線の一部が撤去。
- 2004年(平成16年)3月24日:駅前を整備し、ロータリーを設ける。「水と緑をイメージ」したもので、ロータリーの中央には「ビオトープ池」が設置された。
- 2005年(平成17年)3月14日:1番ホーム階段下の倉庫より出火し、倉庫を全焼。跨線橋も一部焦げた。
- 2009年(平成21年)3月29日:橋上自由通路完成・橋上駅となる[2]。
- 2010年(平成22年)3月13日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる[3]。
- 名鉄新鵜沼駅への連絡線跡(2006年6月)
- 左側は東海旅客鉄道鵜沼駅、右側が名古屋鉄道新鵜沼駅(2006年8月)
- 2008年の仮駅舎移行前の駅舎(2006年8月)
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持ち、列車交換が可能な地上駅。橋上駅舎を備える。改札口は、橋上部の1ヶ所。自動券売機、自動改札機(TOICA利用可能、旧駅舎時代より設置)、JR全線きっぷうりばが設置されている。バリアフリー設備として、各ホームにエレベーターが1基ずつある。
橋上の自由連絡通路には鵜沼空中歩道という名前がつけられており、駅を利用しなくても利用できる。通路は当駅の西側の名鉄新鵜沼駅駅舎側までつながっている。自由連絡通路の途中には名鉄新鵜沼駅東改札口へ向かう下り階段があり、月極駐車場へも出られる。
窓口営業時間と列車の乗り降り
東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、岐阜駅が当駅を管理している。営業時間は7:20 - 19:20までであり(一部閉鎖時間帯あり)[5]、橋上駅化時に大幅に短縮された[4]。これ以外の時間帯は無人となる。無人時間帯は自動券売機・改札内のTOICAチャージ機の電源も切られているため、駅で乗車券を買うことはできず、この時間帯に列車に乗る時は、車内で車掌から乗車券を購入するか、下車駅で鵜沼駅からの運賃を支払うことになる(TOICAのチャージは名鉄新鵜沼駅で窓口やmanaca対応の自動券売機で行うことが可能)。
また、自動改札機を設置している関係で無人時間帯に発着するワンマン列車も乗降扱いは有人駅同様であるため、精算が必要であっても車内の料金箱での精算ができず、駅備え付けの緑色の乗車券回収箱(近隣の無人駅と同様のもの)に投入することになる。但し、お釣りが出ないため、事前に車内の運賃表で運賃を確かめ、釣銭が必要であれば車内で両替し、ちょうどの金額を用意しなければならない。また、ICカードが残高不足で出場処理が出来なかった場合は、後日窓口にカードを持参し、その旨を申告しなければならない。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | CG 高山本線 | 下り | 美濃太田・高山方面 | |
2 | 上り | 岐阜・名古屋方面 | ||
3 | 上り | 岐阜・名古屋方面 | 一部の列車[注釈 1] | |
下り | 美濃太田・高山方面 |
(出典:JR東海:駅構内図)
- ホームから見た駅舎(2012年1月)
- 西口(2012年1月)
- 西口と名鉄新鵜沼駅西改札口がある駅舎(2012年1月)
- 名鉄新鵜沼駅東改札口がある駅舎(2012年1月)
- 北口(2012年1月)
- 駅舎(鵜沼空中歩道)から見た各務原方面(2012年1月)
- 駅舎から見た坂祝方面(2012年1月)
← J:岐阜方面 M:三柿野・ 名鉄岐阜方面 |
→ 美濃太田・ 高山方面 |
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↓ 犬山・名鉄名古屋方面 | ||
凡例 出典:[6] 2009年現在。犬山線との連絡線は後に撤去されている。 |
利用状況
「岐阜県統計書」「各務原市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 1,228 |
2001年 | 1,207 |
2002年 | 1,199 |
2003年 | 1,236 |
2004年 | 1,214 |
2005年 | 1,259 |
2006年 | 1,239 |
2007年 | 1,211 |
2008年 | 1,233 |
2009年 | 1,224 |
2010年 | 1,202 |
2011年 | 1,234 |
2012年 | 1,228 |
2013年 | 1,282 |
2014年 | 1,293 |
2015年 | 1,377 |
2016年 | 1,391 |
2017年 | 1,393 |
2018年 | 1,376 |
名鉄新鵜沼駅より遥かに利用客が少ないが、岐阜駅までは名鉄より所要時間が短く運賃も安いために近年は利用客が少しずつ増加している。
駅周辺
隣の駅
※ 特急「ひだ」の隣の停車駅は下りは美濃太田駅、上りは岐阜駅となる。(当駅の停車本数は少ない)
脚注
注釈
- 2021年3月改正ダイヤでの発着は、上りが22:08発岐阜行普通、下りが8:22発美濃太田行き普通の上下各1本ずつのみ。
出典
- 『週刊 JR全駅・全車両基地』 48号 岐阜駅・高山駅・奈良井駅 ほか68駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月21日、24頁。
- “広報各務原” (pdf). 各務原市. pp. 1 - 3 (2009年3月15日). 2021年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月18日閲覧。
- (PDF)『平成22年3月 TOICAがますます便利になります!!』(プレスリリース)東海旅客鉄道、2009年12月21日。 オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- “JR鵜沼駅、新装オープンで不便に 切符買えない時間帯が大幅増”. 中日新聞 (2009年4月14日). 2009年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月18日閲覧。
- “きっぷうりばの営業時間|JR東海”. railway.jr-central.co.jp. 2019年9月26日閲覧。
- 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第5巻 名古屋駅 - 米原エリア』、pp.28-29, 講談社、2009年7月、ISBN 978-4062700153)
外部リンク
- 鵜沼駅 - 東海旅客鉄道