青山町駅

青山町駅(あおやまちょうえき)は、三重県伊賀市阿保あおにある、近畿日本鉄道(近鉄)大阪線である。駅番号はD53

青山町駅*
駅舎(2015年1月)
あおやまちょう
Aoyamacho
D52 伊賀神戸 (2.4 km)
(2.7 km) 伊賀上津 D54
所在地 三重県伊賀市阿保405
北緯34度40分22.25秒 東経136度10分39.95秒
駅番号  D53 
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 D 大阪線
キロ程 77.9 km(大阪上本町起点)
電報略号 アオ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
940人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1930年昭和5年)11月19日
備考 * 1970年に阿保駅から改称。

歴史

駅構造

駅構内(2012年12月)

島式ホーム2面4線を持つ、待避可能な地上駅。ホーム有効長は10両。駅舎(改札口)は上り線南側にあり、各ホームへは地下通路で連絡している。

のりば

のりば路線方向行先
1・2 D 大阪線 下り 伊勢中川五十鈴川方面[5]
3・4 上り 名張大阪上本町方面[5]
  • 偶数番線(2番線と4番線)が主本線、奇数番線(1番線と3番線)が待避線。

特徴

ダイヤ面
  • 特急列車を除いた全一般列車が停車しており、伊勢中川方面からの快速急行は当駅から赤目口駅まで各駅に停車するが、通常ダイヤでは上りの快速急行は当駅より以西のみとなっている[6][7]
  • 大阪線における大阪方面への折り返し拠点であり、当駅折り返し列車が多数設定されている[6]
  • 大阪方面へは、終日にわたって当駅折り返しの快速急行・急行が1時間あたり1本 - 2本、終日当駅折り返しの名張行き普通列車が数本運転されている[6]
  • 伊勢中川方面へは、朝と夕方に当駅折り返し伊勢中川駅発着の列車が運転されている[6]。従来は伊勢中川方面への折り返し普通列車は設定されてなかったが、2012年3月20日ダイヤ変更で快速急行が当駅 - 榊原温泉口駅間で通過運転を行うようになったため、東青山駅折り返し列車を一部延長する形式で当駅折り返しの伊勢中川駅発着列車が設定された。
  • 早朝と夕方以降を中心に当駅で特急を待避する列車が設定されており、中には特急待避と当駅始発の急行との接続を同時に行なう普通列車も数本設定されている[6]
  • 朝と夕方以降を中心に、一部の快速急行・急行は当駅にて後部車両の切り離しを行う場合がある。切り離した車両は車庫に入庫または名張駅まで回送されるか、当駅折り返しの普通列車として運転される。
  • 早朝に1本当駅始発の五位堂行きが設定されている。
  • 当駅には特急列車は停車しないが、平日早朝に当駅始発の回送として発車する伊賀神戸発大阪上本町行き特急1本(2020年ダイヤ変更以前は更に毎日運転の伊賀神戸発大阪難波行き特急1本も含む)に乗車が可能となっている。ただし特急券は当駅では発売されず、乗車には他の特急券発売駅での前売か近鉄特急チケットレスサービスを利用し「伊賀神戸 - 目的地」間の有効な特急券を購入する必要がある。青山町駅 - 伊賀神戸駅間は臨時特急の扱いで、この特急の時刻は冊子や駅構内の時刻表には掲載されてはいない[8]
駅設備・営業面
その他
  • 2004年11月1日に名賀郡青山町を含む周辺市町村と合併し伊賀市となり、自治体名称として青山町は消滅したが、現在に至るまで駅名は改称されていない。
  • 1991年の駅設備改良・配線変更工事前は島式ホーム1面2線の設備であった。上下本線間に上下共用の待避線(中線・折返し用にも使用)を有する配線であったが、中線と上り本線のみホームに接しており、下り本線にはホームがなかったため、当駅折返し列車を当時渡り線と引き上げ線のあった伊賀神戸駅まで一度回送することも行われていた。駅改良後も夜間に大阪方面から運行した列車を榛原駅まで回送して夜間滞泊し、翌朝に引き戻して大阪方面へ折り返し運行する必要が生じたため、青山町車庫を設置して朝の大阪方面への運行に備えることとなった。
  • 2022年現在、エレベーターやエスカレーターが設置されていないバリアフリー設備が整っていない駅となっており、車椅子の移動は複数の人数の補助がないと移動が出来ない構造にもなっている。一部の駅では液晶ディスプレイ(LCD)が普及してきたが、この大阪線では河内山本駅高安駅河内国分駅(LED表示機)、五位堂駅大和高田駅桜井駅榛原駅榊原温泉口駅など当駅を含む一部の駅では未だに液晶ディスプレイに置き換えられていない。

当駅乗降人員

近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[9]

  • 2022年11月8日:1,344人
  • 2021年11月9日:1,259人
  • 2018年11月13日:1,808人
  • 2015年11月10日:1,983人
  • 2012年11月13日:2,275人
  • 2010年11月9日:2,434人
  • 2008年11月18日:2,853人
  • 2005年11月8日:3,312人

利用状況

「三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り[10]

年度1日平均
乗車人員
1997年2,048
1998年2,059
1999年2,075
2000年2,069
2001年2,061
2002年2,019
2003年1,985
2004年1,930
2005年1,845
2006年1,739
2007年1,659
2008年1,556
2009年1,438
2010年1,352
2011年1,297
2012年1,253
2013年1,208
2014年1,126
2015年1,065
2016年1,024
2017年1,020
2018年998
2019年940
2020年745
  • 青山町駅の利用状況の変遷を下表に示す。
    • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
    • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
    • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(青山町駅)
年 度 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 乗降人員調査結果
人/日
特 記 事 項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計 調査日 調査結果
1950年(昭和25年) 170,160 ←←←← 130,485 300,645      
1951年(昭和26年) 183,750 ←←←← 132,366 316,116      
1952年(昭和27年) 181,590 ←←←← 126,354 307,944      
1953年(昭和28年) 182,310 ←←←← 138,974 321,284      
1954年(昭和29年) 180,900 ←←←← 140,505 321,405      
1955年(昭和30年) 175,770 ←←←← 146,166 321,936      
1956年(昭和31年) 207,360 ←←←← 140,189 347,549      
1957年(昭和32年) 215,610 ←←←← 135,411 351,021      
1958年(昭和33年) 210,990 ←←←← 141,506 352,496      
1959年(昭和34年) 216,900 ←←←← 137,486 354,386      
1960年(昭和35年) 229,490 ←←←← 140,903 370,393      
1961年(昭和36年) 230,400 ←←←← 131,651 362,051      
1962年(昭和37年) 249,600 ←←←← 138,470 388,070      
1963年(昭和38年) 262,950 ←←←← 136,385 399,335      
1964年(昭和39年) 274,170 ←←←← 135,825 409,995      
1965年(昭和40年) 287,880 ←←←← 135,569 423,449      
1966年(昭和41年) 299,040 ←←←← 123,885 422,925      
1967年(昭和42年) 283,200 ←←←← 124,184 407,384      
1968年(昭和43年) 280,860 ←←←← 121,151 402,011      
1969年(昭和44年) 285,450 ←←←← 119,874 405,324      
1970年(昭和45年) 268,320 ←←←← 127,286 395,606      
1971年(昭和46年) 256,950 ←←←← 138,142 395,092      
1972年(昭和47年) 243,270 ←←←← 147,985 391,255      
1973年(昭和48年) 243,450 ←←←← 156,127 399,577      
1974年(昭和49年) 254,310 ←←←← 142,806 397,116      
1975年(昭和50年) 244,860 ←←←← 152,397 397,257      
1976年(昭和51年) 244,050 ←←←← 143,882 387,932      
1977年(昭和52年) 242,580 ←←←← 145,848 388,428      
1978年(昭和53年) 271,800 ←←←← 147,227 419,027      
1979年(昭和54年) 250,830 ←←←← 155,549 406,379      
1980年(昭和55年) 240,570 ←←←← 144,030 384,600      
1981年(昭和56年) 247,080 ←←←← 140,364 387,444      
1982年(昭和57年) 241,590 ←←←← 135,465 377,055 11月16日 1,788  
1983年(昭和58年) 221,520 ←←←← 137,451 358,971 11月8日 1,705  
1984年(昭和59年) 241,560 ←←←← 125,808 367,368 11月6日 1,833  
1985年(昭和60年) 297,510 ←←←← 125,323 422,833 11月12日 2,029  
1986年(昭和61年) 323,340 ←←←← 127,493 450,833 11月11日 2,141  
1987年(昭和62年) 338,040 ←←←← 116,874 454,914 11月10日 2,157  
1988年(昭和63年) 370,320 ←←←← 119,849 490,169 11月8日 2,257  
1989年(平成元年) 415,200 ←←←← 125,707 540,907 11月14日 2,558  
1990年(平成2年) 478,830 ←←←← 137,237 616,067 11月6日 2,839  
1991年(平成3年) 515,250 ←←←← 143,545 658,795      
1992年(平成4年) 528,330 ←←←← 141,990 670,320 11月10日 3,257  
1993年(平成5年) 558,000 ←←←← 148,331 706,331      
1994年(平成6年) 597,780 ←←←← 156,689 754,469      
1995年(平成7年) 616,950 ←←←← 155,733 772,683 12月5日 3,486  
1996年(平成8年) 608,280 ←←←← 155,011 763,291      
1997年(平成9年) 595,110 ←←←← 152,578 747,688      
1998年(平成10年) 602,310 ←←←← 149,335 751,645      
1999年(平成11年) 609,960 ←←←← 149,549 759,509      
2000年(平成12年) 607,050 ←←←← 148,223 755,273      
2001年(平成13年) 605,430 ←←←← 146,769 752,199      
2002年(平成14年) 594,540 ←←←← 142,248 736,788      
2003年(平成15年) 586,080 ←←←← 140,396 726,476      
2004年(平成16年) 575,520 ←←←← 128,989 704,509      
2005年(平成17年) 549,390 ←←←← 123,985 673,375 11月8日 3,312  
2006年(平成18年) 515,430 ←←←← 119,168 654,598      
2007年(平成19年) 489,960 ←←←← 117,258 607,218      
2008年(平成20年)   ←←←←     11月18日 2,853  
2009年(平成21年)   ←←←←          
2010年(平成22年)   ←←←←     11月9日 2,434  

駅周辺

バス路線

駅前ロータリーに「青山町駅前」停留所があり、三重交通青山行政バス・神戸地区地域運行バスの各路線が発着する。

三重交通
※「羽根東 行」は日中時間帯のみ運行。
青山行政バス
  • 滝線
  • 羽根線
  • 高尾線
  • 霧生線
神戸地区地域運行バス「かんべ北斗号」
  • 西ルート:丸山駅 行 / コメリ青山店 行
  • 東ルート:領主谷公民館 行 / コメリ青山店 行

隣の駅

近畿日本鉄道
D 大阪線
快速急行(当駅から伊勢中川方面は下りのみ運転)
伊賀神戸駅 (D52) - 青山町駅 (D53)榊原温泉口駅 (D57)
急行・普通
伊賀神戸駅 (D52) - 青山町駅 (D53) - 伊賀上津駅 (D54)

脚注

  1. 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
  2. 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、862-864頁。全国書誌番号:21906373
  3. 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳 8 関西1、新潮社、2008年、24頁。ISBN 978-4-10-790026-5。
  4. (pdf)『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日http://www.kintetsu.jp/news/files/iccard20070130.pdf2016年3月11日閲覧
  5. 駅の情報|青山町”. 近畿日本鉄道. 2021年5月16日閲覧。
  6. 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.124 - p.147・p.284 - p.306
  7. 駅掲出時刻表 - 青山町駅 近畿日本鉄道
  8. 【伊賀】 ダイヤ改正後も運行 近鉄青山町駅始発の“幻特急””. 中日新聞ホームページ (2007年3月17日). 2007年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月15日閲覧。
  9. 駅別乗降人員 大阪線 - 近畿日本鉄道
  10. 三重県統計書 - 三重県

関連項目

外部リンク

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