阿弥陀寺 (防府市)
阿弥陀寺(あみだじ)は、山口県防府市牟礼[1]にある華厳宗の寺院。本尊は阿弥陀如来。アジサイの寺として知られる。
阿弥陀寺 | |
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阿弥陀寺の山門(仁王門) | |
所在地 | 山口県防府市大字牟礼字上坂本1869番地 |
位置 | 北緯34度4分37.2秒 東経131度36分52.3秒 |
山号 | 華宮山(かぐうざん) |
宗派 | 華厳宗・真言宗御室派兼帯 |
寺格 | 東大寺別院 ← 東大寺周防別所 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建年 | 文治3年(1187年) |
開基 | 重源 |
正式名 | 東大寺別院 華宮山阿彌陀寺 |
文化財 | 鉄宝塔(国宝)ほか |
法人番号 | 6250005001608 |
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概要
1187年(文治3年)東大寺重源により、東大寺の周防別所として創建されたとされる寺。阿弥陀寺の住職は周防国の国司の任にあたった。1484年(文明16年)に焼失したが、大内氏の援助を受けて再興されている。かつては多くの塔頭を有していた。
東大寺再建のための木材伐り出しに従事する人夫たちのため、重源が設けたと言われる石風呂が文化財として残っている。また、後代に造られたもうひとつの石風呂があり、毎月第1日曜日には石風呂が焚かれるため、一般入山者でも有料(薪代)で入浴することができる。
1975年(昭和50年)頃よりアジサイの植樹が始まり、1988年(昭和63年)には防府商工会議所青年部なども植樹に参加。現在では80種・約4000株のアジサイが植えられて、アジサイ寺として知られるようになる。1989年(平成元年)以降は、毎年6月頃にアジサイ祭を開催する。
中門は1871年(明治4年)に東大寺所管の惣門を移設したもので、本堂は1731年(享保16年)に右田毛利家の毛利広政によって再建された[2]。
文化財
国宝
- 鉄宝塔(水晶五輪塔共)
重要文化財
- 木造金剛力士立像
- 木造重源坐像
- 紙本墨書阿弥陀寺田畠注文並免除状
- 鉄印(東大寺槌印)
重要有形民俗文化財
- 阿弥陀寺の湯屋(附:旧湯釜、旧湯舟残欠)
市指定天然記念物
- 阿弥陀寺のヤマモモ[5]
脚注
- 防州佐波郡牟禮村
- 『五木寛之の百寺巡礼ガイド版 第八巻 山陰・山陽』講談社、2005年、140頁。
- 防府の文化財(阿弥陀寺仁王門)
- 石仏
- 防府の文化財(阿弥陀寺のヤマモモ)
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