長岡天神駅
長岡天神駅(ながおかてんじんえき)は、京都府長岡京市天神一丁目にある、阪急電鉄京都本線の駅。駅番号はHK-77。
長岡天神駅 | |
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駅舎(東口) | |
ながおかてんじん Nagaoka-tenjin | |
所在地 | 京都府長岡京市天神一丁目30番1号[1] |
駅番号 | HK77 |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■京都本線 |
キロ程 |
31.7 km(十三起点) 大阪梅田から34.1 km |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
30,708人/日 -2019年- |
乗降人員 -統計年次- |
(通年平均)18,789人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)11月1日 |
概要
京都府西部に位置する乙訓地区の中核となる駅の1つで、2001年に特急の、2007年に通勤特急の停車駅となってからは平日全列車停車駅となっている。
並走するJR京都線の最寄り駅は長岡京駅だが徒歩で15分程度かかるためどちらかが不通となった際の振替輸送利用時は少々不便である。なお同駅の利便性が向上したことや2013年に市内に新駅が開業したことから利用者は減少傾向にあり、現在の乗車人員は長岡京駅を大きく下回り、阪急京都線の特急停車駅の中では最少となっている。
当駅とその周辺の高架化計画がある[2]。
歴史
- 1928年(昭和3年)11月1日:新京阪鉄道の高槻町駅(現在の高槻市駅) - 京都西院駅(現在の西院駅)間延伸と同時に開業[3]。
- 1930年(昭和5年)9月15日:会社合併により京阪電気鉄道新京阪線の駅となる[3]。
- 1943年(昭和18年)10月1日:会社合併により京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)の駅となる[3]。
- 1949年(昭和24年)12月1日:新京阪線が京都本線に改称され、当駅もその所属となる[3]。
- 1972年(昭和47年)8月:ホーム有効長を160mに延伸し、橋上駅舎化[4]。
- 1973年(昭和48年)9月15日:自動改札機を設置し、供用開始[5]。
- 1979年(昭和54年)3月5日:全ての急行(現在の快速急行)が停車するようになる(それまではラッシュ時の急行のみ停車)。
- 2001年(平成13年)3月24日:特急停車駅となる[6]。
- 2007年(平成19年)3月17日:通勤特急停車駅となる。
- 2013年(平成25年)12月21日:駅番号導入[7][8]。
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ、待避設備を備えた地上駅で、阪急電鉄初の橋上駅舎を有している。出入口は東西双方にある。東側出入口には上下エスカレーターが設置されているが西側は上りエスカレーターのみの設置である。エレベーターは東西双方の出入口に設置されている。改札口は1か所のみ。
駅北側に渡り線があり2013年12月20日まで平日朝と、土休日夜に河原町方面からの終着列車が設定されていた。現在は地震、台風等の区間運転見合せが発生した際や祇園祭開催時をはじめとした臨時ダイヤ設定時、当駅での折り返し運転に使われる。
ダイヤ
以前は通過列車も多かったが現行ダイヤでは、土休日に運行される快速特急を除き全ての定期旅客列車が停車する。
朝には当駅始発の京都河原町行き普通が1本、平日の早朝に当駅始発の大阪梅田行き急行が2本、夜間留置の関係で2022年12月より京都河原町からの当駅止まり普通が設定されている。
待避線を備えているが日中時間帯の緩急接続は行われない。これは前後の特急停車駅である桂駅・高槻市駅(土休日の下りは茨木市駅)で共に緩急接続を行っているからである。平日朝夕時間帯は緩急接続を行う。
利用状況
2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は30,708人(乗車人員:15,257人、降車人員:15,451人)である[9]。
近年の1日平均乗降・乗車人員は下記の通り[11]。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1997年(平成 | 9年)45,592 | 22,593 |
1998年(平成10年) | 44,587 | 21,938 |
1999年(平成11年) | 43,905 | 21,627 |
2000年(平成12年) | 42,643 | 21,045 |
2001年(平成13年) | 39,992 | 19,847 |
2002年(平成14年) | 38,562 | 19,159 |
2003年(平成15年) | 38,131 | 18,942 |
2004年(平成16年) | 37,410 | 18,583 |
2005年(平成17年) | 37,250 | 18,491 |
2006年(平成18年) | 36,548 | 18,410 |
2007年(平成19年) | 37,026 | 18,546 |
2008年(平成20年) | 38,850 | 19,520 |
2009年(平成21年) | 36,158 | 18,044 |
2010年(平成22年) | 34,978 | 17,465 |
2011年(平成23年) | 35,784 | 17,798 |
2012年(平成24年) | 36,177 | 18,044 |
2013年(平成25年) | 36,035 | 18,012 |
2014年(平成26年) | 36,168 | 18,062 |
2015年(平成27年) | 31,081 | 15,479 |
2016年(平成28年) | 30,247 | 15,047 |
2017年(平成29年) | 30,168 | 15,051 |
2018年(平成30年) | 30,807 | 15,309 |
2019年(令和元年) | 30,708 | 15,257 |
駅周辺
- 長岡天満宮
- 長岡京市役所
- 長岡京市立図書館
- 乙訓消防組合長岡京消防署
- 京都府長岡京記念文化会館
- 済生会京都府病院
- 長岡開田郵便局
- 長岡京天神郵便局
- 西友長岡店
- イズミヤ長岡店
- 長岡自動車教習所
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)長岡京駅
- 村田製作所
長岡京市内の駅であるが、長岡京の中心であった大極殿や内裏跡へは隣の向日市内にある西向日駅が近い[1]。
また、西口には阪急タクシーの乗り場がある。
バス路線
駅には乗り入れないが、付近に阪急バスの停留所が2つある。
西口から西へ徒歩3分ほどに「阪急長岡天神駅」停留所がある[12]。路線バスの路線名は全て長岡京線で、乗り入れる路線の多くが循環系統。
「系統」欄については阪急バス大山崎営業所の記載を参照している。
のりば | 系統 | 系統番号・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 金ヶ原 | 1系統:金ヶ原方面 | 円明寺ヶ丘先行 |
3系統:金ヶ原方面 | 梅ヶ丘先行 | ||
滝ノ町 | 80系統:JR山崎駅 | マイクロバスによる運行 | |
今里 | 11系統:今里方面 | 夕方以降の4本のみ | |
2 | 光風台 | 5系統:光風台・美竹台方面 |
13時台まで |
6系統:美竹台・光明寺方面 | 14時台以降。太鼓山先行 | ||
7系統:美竹台・光明寺方面 | 14時台以降。済生会病院前先行 | ||
奥海印寺 | 8系統:奥海印寺方面 | 14時台以降。太鼓山先行 | |
9系統:奥海印寺方面 | 13時台まで。奥海印寺先行 | ||
光明寺 | 20系統:光明寺方面 | 13時台まで。舞塚先行 | |
22系統:光明寺方面 | 13時台まで。光明寺先行 | ||
3 | 光風台 | 48系統:新山崎橋 | 当停留所手前で6・7系統から系統変更した便 |
金ヶ原 | 49系統:JR長岡京駅(東口)/菱川 | 当停留所手前で1系統から系統変更した便。最終便のみ菱川止まり | |
滝ノ町 | 80系統:阪急東向日 | マイクロバスによる運行 | |
免許試験場 | 12系統:免許試験場前 | 当停留所到着前に阪急長岡天神駅南停留所を経由している | |
各系統 | JR長岡京駅(西口) | 1・3・5・6・8・9・20・22系統の復路及び10・82(平日のみ)系統 |
この他、長岡京市のコミュニティバス(阪急バス委託)・長岡京はっぴぃバスが3のりばから発車する。
また、当停留所からはサントリー京都工場見学客向けの無料送迎バス[13]が長岡京駅経由で昼間帯に運行されている。
12系統が停車する阪急長岡天神駅南停留所は東口から南へ徒歩3分ほど[14]。
隣の駅
脚注
- 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、104頁。ISBN 4-89485-051-6。
- “阪急長岡天神駅周辺整備基本計画” (PDF). 長岡京市建設交通部. p. 14. 2019年4月6日閲覧。
- 生田誠『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・32-33頁頁。ISBN 978-4-7791-1726-8。
- 「七駅のホーム延伸」『交通新聞』交通協力会、1972年5月7日、1面。
- 「15日からはまず四駅」『交通新聞』交通協力会、1973年9月12日、1面。
- 鶴通孝、2001、「関西私鉄 王国復権の道(3.運転パターンを刷新する阪急)」、『鉄道ジャーナル』(通巻415号)、鉄道ジャーナル社、2001年5月 p. 67
- 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
- 草町, 義和. “阪急阪神、駅ナンバリングを導入へ…三宮駅は「神戸三宮」に改称”. レスポンス(Response.jp). 2013年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
- “4.運輸・通信 3.阪急電鉄各駅乗降客数”. 長岡京市統計書(令和2年度版). 2021年4月12日閲覧。
- 阪急電鉄 駅別乗降人員
- 京都府統計書「鉄道乗車人員」
- “各バス停情報 阪急長岡天神(0962)”. 阪急バス. 2021年4月30日閲覧。
- オリジナル塗装の専用バスが運用されているが、検査の都合で代車での運行となる場合がある。
- “各バス停情報 阪急長岡天神南(1552)”. 阪急バス. 2021年4月30日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 長岡天神駅 - 阪急電鉄