酒井大祐

酒井 大祐（さかい だいすけ、1981年10月22日 - ）は、日本の男子元バレーボール選手で現指導者。ポジションはリベロ。女子バレーボール元選手の平山恵は妻である（元JTマーヴェラス）[1]。

酒井 大祐
Daisuke Sakai
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1981-10-22) 1981年10月22日（41歳）
出身地 福島県南相馬市
ラテン文字 Daisuke Sakai
身長 180cm
体重 76kg
選手情報
所属 ジェイテクトSTINGS
愛称 ダイスケ
役職 コーチ
ポジション L
指高 230cm
利き手 右
スパイク 315cm
ブロック 300cm

来歴

福島県原町市 (現南相馬市)出身。実姉の影響で石神二小学2年よりバレーボールを始めた[2]。その後石神中、相馬高と進学し、エースとして活躍する[2]。2000年東海大へ進学、リベロに転向する[2]。大学の同期に阿部裕太。全日本インカレでは2003年に優勝、2001年、2002年に準優勝、2000年3位に貢献した。

2004年、日本たばこ産業（JT）に入社、JTサンダーズに入団。同期に町野仁志、飯塚俊彦[3]。全日本代表に選出され、2004年ワールドリーグに出場したものの、アテネ五輪代表からは落選した[4]。同年、第53回黒鷲旗選抜大会でベストリベロ賞を受賞した。

2006年8月、JTを退社しJTサンダーズとプロフェッショナル契約を結ぶ[4][5]。2007年には天皇杯制覇に貢献した[6]。2008年には北京五輪において再び代表候補になるも落選した[4]。同年11月末、右膝外側半月板を損傷し手術、2009年4月に復帰した[7]。2010年の世界選手権全日本メンバーに選出されている[8]。

2011年に起こった東日本大震災の際、酒井の実家や母校が被災したものの家族は無事だった[9][10]。

2014年3月16日の豊田合成戦で通算230試合出場となりVリーグ栄誉賞[11]。2013/14VプレミアリーグにおいてJT10年ぶりの準優勝、翌2014/15シーズンにはJT史上初のリーグ優勝に貢献し、2年連続でレシーブ賞、2014/15シーズンでは更にサーブレシーブ賞との2冠を達成した。ただJT側の若返り方針から、同シーズン終了後契約満了となった[12]。

2015年8月に開催された第18回アジア選手権で優勝に貢献し、自らもベストリベロ賞に輝いた[13]。同年9月、サントリーサンバーズは酒井の入団を発表した[14]。

プロ選手としてチームに影響を与え、ドイツのチームに移籍した柳田将洋を始め、藤中謙也、鶴田大樹、大宅真樹もサントリーとプロ契約を結んだ[15]。

2017年11月26日、古巣の対JT戦に出場、通算出場セット数が1159となり男子のVリーグ記録を達成した[16]。

2018年、第67回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会をもって現役引退しコーチに就任[17][18]。2020年、春に大阪商業大学の監督に就任（サントリーコーチと兼任）[19]。

2021年、2020-21シーズン終了をもってサントリーを退団しジェイテクトSTINGSのコーチに就任[20][21]。

球歴

全日本代表 - 2004年、2008年-

受賞歴
  • 2004年 - 第53回黒鷲旗選抜大会 ベストリベロ賞
  • 2014年 - 2013/14Vプレミアリーグ レシーブ賞、Vリーグ栄誉賞（長期活躍選手）
  • 2015年

所属チーム

個人成績
シーズン所属出場レセプション備考
試合セット受数成功率
2003/04 JT 131485.7%
2004/05 176138985.3%
2005/06 2710554971.2%
2006/07 2811763373.3%
2007/08 2810656173.3%
2008/09 5188380.7%
2009/10 2810356872.9%
2010/11 249751067.1%
2011/12 218436869.3%
2012/13 2810856870.1%
2013/14 2710652573.0%
2014/15 217939074.6%成功率1位
通算 255987514972.9%

脚注
  1. 宝来麻紀子 (2009年11月22日). “11.22”. アメーバブログ. 2022年5月9日閲覧。
  2. “インタビュー”. JTサンダーズ公式. 2015年5月4日閲覧。
  3. “JT、新人トリオ急成長 Vリーグ男子6日開幕”. 中国新聞 (2004年11月3日). 2015年5月4日閲覧。
  4. “男子バレーボール 酒井大祐”. 中国新聞 (2008年4月25日). 2013年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月26日閲覧。
  5. “酒井大祐選手がJTとプロ選手契約”. JTサンダーズ公式 (2006年8月). 2015年5月4日閲覧。
  6. “第51回中国スポーツ大賞”. 中国新聞. 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月26日閲覧。
  7. “JTリベロ、酒井復帰へ 全日本選抜バレー来月1日開幕”. 中国新聞 (2009年4月24日). 2015年5月4日閲覧。
  8. “「2010男子バレーボール世界選手権」のエントリーメンバーに酒井大祐選手が選出されました”. JTサンダーズ公式 (2010年9月). 2015年5月4日閲覧。
  9. “酒井大祐 選手”. thunders cafe (2011年8月4日). 2015年5月4日閲覧。
  10. "酒井大祐". すぽると! 2011年5月19日放送分. 19 May 2011. フジテレビ. 2015年5月4日閲覧。
  11. Vリーグ機構. “酒井大祐選手Ｖリーグ出場通算230試合出場について”. 2015年5月4日閲覧。
  12. “JTリベロ酒井が退団へ”. 中国新聞 (2015年4月7日). 2015年5月4日閲覧。
  13. worldofvolley.com. “ACH M: Kunihiro Shimizu won the MVP award”. 2015年8月9日閲覧。
  14. サントリーサンバーズ. “酒井大祐選手入団のお知らせ”. 2015年9月3日閲覧。
  15. 米虫紀子「30歳Vリーガーが“離島の教師”に転身…エリート街道を歩んできた“守護神”がバレー部員10人と目指す春高「一回、連れてってあげたい」」『Sports Graphic Number』、文藝春秋、2022年4月28日、2022年4月28日閲覧。
  16. “サントリーサンバーズ・酒井大祐選手がＶリーグ男子「通算出場セット数」新記録を達成！”. Vリーグ機構. 2017年11月27日閲覧。
  17. “勇退選手のお知らせ”. サントリーサンバーズ (2018年4月2日). 2018年6月7日閲覧。
  18. “2018/19シーズン　サンバーズ　チーム体制”. サントリーサンバーズ (2018年5月25日). 2018年6月7日閲覧。
  19. 米虫紀子「Vリーグコーチが異例の大学監督兼任…柳田将洋も影響を受けた酒井大祐の「プロ意識」とは？」『Number』、文藝春秋、2020年10月9日、2021年6月17日閲覧。
  20. “退団スタッフのお知らせ”. サントリーサンバーズ (2021年4月20日). 2021年6月17日閲覧。
  21. “2021-22シーズン･チーム新体制”. ジェイテクトSTINGS (2021年6月15日). 2021年6月17日閲覧。
  22. Vリーグ機構. “2014/15Ｖ・プレミアリーグ男子大会Ｖ・レギュラーラウンド　最終結果のお知らせ”. 2015年2月23日閲覧。

参考資料

関連項目

外部リンク
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