郯城地震

郯城地震(たんじょうじしん)は、1668年7月25日に、中国山東省で発生した巨大地震

郯城地震
郯城地震の位置(中華人民共和国内)
郯城地震
郯城地震 (中華人民共和国)
本震
発生日 1668年7月25日
震央 北緯34.8度 東経118.5度 / 34.8; 118.5
震源の深さ 36 km
規模    M8.5
地震の種類 直下型地震
被害
死傷者数 死者およそ5万人
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害

概要

清朝中国康煕帝七年六月十七日に発生[1]戌時(20時頃)に、現在の山東省郯城市(現:郯城県)を地震が襲った[2]。山東省や河南省浙江省などで同時に地震が発生したとの説もある[3]。この地震はいわゆる直下型地震であったが、規模がM8.5と極めて巨大であり、世界で発生した直下型地震としては史上最大級である。その巨大さから、「郯城大地震」と呼ばれることもある[4]郯廬断層帯の一部で発生した地震とみられ、地表地震断層の長さが130から160キロメートル、地表最大右ずれ変位が9メートル、最大衝上垂直変位が3から4メートルにそれぞれ達したという[5]

被害

地震による被害は甚大で、死者は4万7,615人に達した。山東省郯城県、莒県周辺での被害が特に著しく、郯城県の馬頭鎮だけでも何千人もの死傷者が出た[4]馮可参は、当時の地震の様子を、『災民歌』に記録している。なお、郯城地震は、マグニチュードと震度がいずれも、中国史上最大の地震であったとされており、マグニチュードは前述の通りM8.5だが、震度は計測値最大値の12度に達していたという[3]。この地震による震災を記録した古碑は複数発見されている。

脚注

  1. 秋教昇(2005) (PDF) 秋教昇、朴昌業、都司嘉宣(2005): 韓半島で発生した最大級の地震-1681 年6 月韓国東海岸地震-, 歴史地震, 第20号, 169-182.
  2. http://www.e-tangshan.cn/jyouhou/jisinn.pdf
  3. 古碑に記載された中国史上最大の地震”. 看中国 / VisionTimesJP (2018年4月7日). 2020年11月1日閲覧。
  4. 古碑に記載された中国史上最大の地震”. 看中国 / VisionTimesJP (2018年4月7日). 2020年11月1日閲覧。
  5. 中国大陸における主な活構造帯の定量的研究、及び強震予知についての検討”. 2020年11月1日閲覧。

外部リンク

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