途中トンネル

途中トンネル(とちゅうトンネル)は、国道367号国道477号と重複)の滋賀県大津市伊香立途中町地内にあるトンネル[1]

国道367号標識
国道367号標識
国道477号標識
国道477号標識
途中トンネル

歴史・概要

当地にあった旧道の難所「途中越え」を解消することを目的に造られたトンネルで[1]、本体は全長382 m・幅6.5 mで[2]、その周辺の道路を合わせて整備されたバイパスである[1]

1987年昭和63年)10月14日にトンネルが貫通して[2]1988年(昭和63年)4月5日に途中トンネル有料道路として開通し[1]2010年平成22年)10月1日に無料開放された[3]

かつては、有料道路として運用されていた際にはトラックやダンプカーなどが有料区間を回避するために近隣の狭い街路を通過して騒音や渋滞などの問題が生じていたことから[4]2008年(平成20年)11月25日から通行料を無料化する社会実験が行われ[5]、近隣の狭い街路を通過する台数が約70%減少した[6][7]

この社会実験の効果を踏まえ、周辺街路への迂回車両の解消などを目的に無料化されることになった[8]

なお、建設費のうち未償還額は約2億2,500万円となっていたが、滋賀県と大津市が折半して負担することとしている[9]

有料道路時代の料金所は近江鉄道に管理委託されていた。

仕様など

トンネル北側にある途中交差点

有料当時の通行料金

  • 軽自動車等 : 100円
  • 普通車 : 150円
  • 大型車(1) : 260円
  • 大型車(2) : 570円
  • 軽車両等 : 20円
  • 歩行者・自転車等 : 無料

※夜間22:00 - 6:00は通行無料。

脚注

  1. “途中越え 難所解消 バイパス・トンネル開通 (国道367)”. 京都新聞(京都新聞社). (1988年4月6日)
  2. “大津市の国道367号バイパス 途中トンネルが貫通 全長382メートル、幅6.5メートル…”. 京都新聞(京都新聞社). (1987年10月15日)
  3. “住民ら「感無量」 途中トンネル無料化始まる 通行量3倍 迂回渋滞解消を期待”. 京都新聞(京都新聞社). (2010年10月2日)
  4. “狭い市道に迂回車両 途中トンネル無料化を トラック、ダンプ…静かな朝遠く 大津” 産経新聞 (産経新聞社). (2008年9月30日)
  5. “通行料無料化スタート 30日まで交通量を調査 途中トンネル有料道路で社会実験 大津”. 京都新聞(京都新聞社). (2008年11月26日)
  6. “側道流入車が7割減 「途中トンネル」無料化実験公表 大津市、県”. 京都新聞(京都新聞社). (2008年12月9日)
  7. 心と心をつなぐ ココロード通信 第8巻第2号 (PDF) - 滋賀県土木交通部道路課(2009年3月6日付)
  8. “途中トンネル無料化へ 市道へ迂回 問題を解消 10月から滋賀県”. 京都新聞(京都新聞社). (2010年2月9日)
  9. 途中トンネル有料道路の無料化について、農の就業相談会開催について(知事定例記者会見) - 滋賀県(2010年2月9日付、2011年1月23日閲覧)

関連項目

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.