買春ツアー
買春ツアー(ばいしゅんツアー、sex tourism)とは、買春を目的で旅行することである。典型的には、先進国の男性が、物価の安い途上国で買春することである。実態は買春であるが、売春ツアーと表記されることもある。
日本人の買春ツアー
1970年代、円高と経済発展により、日本の旅行産業は急激に成長。そうした海外旅行者の中には買春が目的の者が多く存在し、やがてそこへ着目したヤクザが便乗し、巨大ビジネス化させた。
韓国での買春ツアー
初期の買春ツアーは、1960年代を中心に行われていたが、1972年の日中国交正常化により、一時期これは衰退する。代わって1965年に日本と国交を正常化したばかりの韓国が主要な舞台となった。70年代後半には毎年65万人以上の日本人観光客が韓国を訪れたが、韓国観光省の調べでは、男性観光者の8割が、最も印象的なものとして、「キーセン・パーティー」(キーセン=売春婦)を挙げていた。
韓国人の買春ツアー
アジア・太平洋での買春ツアー
近年増加してるのが、経済発展をした韓国の男性のアジアでの買春ツアーである。「児童買春」を目的に東南アジアなどを訪れる韓国人男性の姿が数多くの報道がなされ、問題が指摘されている。[1]太平洋のキリバスで買春する韓国男性の姿から現地では「コレコレア」という造語までできている。
モンゴルでの買春ツアー
モンゴルでは、韓国男性の70%以上が買春ツアーを目的に訪れているとされ、韓国人が現地で経営する買春目的のカラオケバーが少なくとも50件以上あり、深刻な問題となっている。モンゴル政府は韓国人による買春ツアーの取締りのために買春取締法を強化しているが、韓国人経営の買春カラオケバーの活動を弱めることができていない。また、このような取締りを逃れるために、乗馬クラブやマッサージ店での買春が増加しており、空港を降りた韓国男性はそのまま買春乗馬クラブに直行する姿などが伝えられている。このような韓国人の無法行為によってモンゴル人の間に嫌韓感情が強まっている。[2]
女性による売春ツアー
女性が売春を目的として、規制がゆるく、より高い収入をえられる地域へ行くことがある。特に所得格差のある国境付近でみられる。
中国では売春に関して極めて厳しく処罰される。しかし、マカオ入域許可を取得、入域すれば、売春によって比較的自由に、高収入を得られる。
シンガポールのゲイラン地区にも、中国系、マレーシア系、インドネシア系、インド系など、さまざまな国籍の売春婦がいる。
タイのパタヤ、フィリピンのアンヘレスなど、買春ツアーでやってくる諸外国人のために、女性が集まってくる地域もある。
脚注
- 韓国人男性のアジア児童買春深刻=米国務省報告書2007年6月14日朝鮮日報
- In Mongolia, sex tourism by S. Korean males leads to anti-Korean sentiment Hankyoreh (ハンギョレ Jul.15,2008)
- 中国・海南島は韓国人向け「買春天国」2007年5月6日朝鮮日報