西谷誠

西谷 誠(にしたに まこと、1976年10月15日 - )は日本中央競馬会 (JRA) 所属の騎手。父は元騎手でおもに障害競走で活躍した西谷達男。同じく2021年3月デビューのJRA騎手、西谷凜は息子[4][5][6] 。調教では、現役騎手時代に父と同じ厩舎所属であった、瀬戸口勉厩舎の競走馬に乗ることが多かった。

西谷誠
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 滋賀県
生年月日 (1976-10-15) 1976年10月15日(46歳)
身長 174cm
体重 56kg
血液型 O型
騎手情報
所属団体 JRA
初免許年 1995年
免許区分 障害[1]
経歴
所属 瀬戸口勉栗東)(1995.3.1 - 2007.2.28)
→フリー(2007.3.1 - 2018.1.31)
昆貢(栗東)(2018.2.1[2] - 2019.1.20)
→フリー(2019.1.21[3] - 2022.12.31)
中内田充正(栗東)(2023.1.1 - )

経歴

競馬学校第11期生として1995年3月に瀬戸口勉厩舎所属でデビュー。同期騎手に西田雄一郎野元昭嘉などがいる。

デビュー当時は平地競走中心の騎乗となっており[7]初年度には13勝、翌年には11勝を挙げたが、その当時160センチメートルほどであった背が伸び始め[8]平地競走に出走するための体重維持が困難となってきた[9]ことから2011年3月より平地免許を返上し障害専門騎手に転向となっている。

4年目の1998年にはゴッドスピードとのコンビで大活躍。未勝利戦で大差勝ちを収めたあと、格上挑戦で臨んだ阪神障害ステークス(春)で重賞初勝利を達成する。さらには平場のオープン戦をはさんだあとに京都大障害(春)にも勝利する。このあとさらに平場のオープン戦でも勝ち、5連勝を達成するなどの活躍を見せた。年間成績で10勝を記録し、1998年度の優秀障害騎手賞を受賞する。翌年には同馬とのコンビでJ・G1に格付けされた中山大障害に勝利した。

その後も2002年にオンワードメテオで東京ハイジャンプ、2005年にテイエムドラゴン京都ハイジャンプを制し、さらに2006年にはマルカラスカルで中山大障害2勝目を挙げるなど活躍を見せている。2006年は13勝を挙げ障害競走リーディングを獲得し、厩舎関係者表彰の一部門である優秀障害騎手賞を受賞した。

2007年1月にゴージャスディナーに騎乗してJRA通算100勝を記録。同年6月の東京ハイジャンプメルシーエイタイムに騎乗してレコード勝ちを収め、この年は15勝を挙げ、2年連続でリーディングを獲得し、JRA賞最多勝利障害騎手を受賞した。

2008年はマルカラスカルとのコンビで悲願の中山グランドジャンプ初制覇。同年12月6日イルミネーションジャンプステークスをマルカラスカルで制し、中央競馬史上21人目の障害競走通算100勝を達成、同時に父である西谷達男の障害競走通算勝利数と並んだ。この年も13勝を挙げ史上初となる3年連続JRA賞最多勝利障害騎手を受賞している。

そのほか、ネオユニヴァースラインクラフトといったGI優勝馬の調教を担当していた。

2018年2月1日より、昆貢厩舎所属となる[2]

2019年1月27日、中京競馬第4競走でトーアツキヒカリに騎乗し1着となったことで、JRA通算200勝を達成した。[10]

2023年1月1日より、中内田充正厩舎所属となる[11]

主な勝ち鞍

騎乗成績

日付競馬場・開催競走名馬名頭数人気着順

初騎乗1995年6月10日2回中京7日5R障害4歳上400万円下ミスタードクター13頭107着
初勝利1995年7月1日3回中京5日5R障害4歳上未勝利ミスタードクター11頭21着
重賞初騎乗1996年11月9日5回京都3日9R京都大障害(秋)ケイティタイガー6頭32着
重賞初勝利1998年3月14日1回阪神5日9R阪神障害ステークス(春)ゴッドスピード11頭11着
JGI初騎乗1999年4月11日3回中山6日10R中山グランドジャンプゴッドスピード10頭19着
JGI初勝利1999年12月18日5回中山5日10R中山大障害ゴッドスピード15頭41着

初騎乗1995年3月4日1回中京1日2R4歳未勝利トップリーダー16頭35着
初勝利1995年3月5日1回中京2日12R5歳上500万円下ラディッシュパワー14頭21着
重賞初騎乗1996年1月15日1回京都6日11R平安ステークスマルカイッキュウ11頭116着
年度障害競走平地競走
1着2着3着騎乗数勝率連対率複勝率1着2着3着騎乗数勝率連対率複勝率
1995年32212.250.417.58313712213.061.094.150
1996年82127.296.370.40711911205.054.098.151
1997年310650.060.260.38021017.118.176.176
1998年109549.204.388.49001010.000.100.100
1999年67244.136.295.3410001.000.000.000
2000年65449.122.224.3060001.000.000.000
2001年73456.125.179.250-
2002年69258.103.259.293-
2003年32549.061.102.204-
2004年22344.045.091.159-
2005年65544.136.250.364-
2006年137557.228.351.439-
2007年159564.234.375.4530001.000.000.000
2008年1314767.194.403.507-
2009年1111574.149.297.365-
2010年46973.055.137.260-
2011年85663.127.206.302※2011年3月より平地免許返上
2012年83348.167.229.292-
2013年84463.127.190.254-
2014年109557.175.333.421-
2015年114956.196.268.429-
2016年33540.075.150.275-
2017年42538.105.158.289-
2018年52334.147.206.294-
2019年35450.060.160.240-
2020年46762.065.161.274-
中央1801461211328.136.245.337261823448.058.098.150
地方-1105.200.400.400

脚注

  1. 平成28年度 騎手免許試験合格者 (PDF). 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月7日閲覧。
  2. 中山大障害3勝 西谷誠騎手が栗東・昆貢厩舎所属に”. netkeiba.com (2018年1月31日). 2021年3月8日閲覧。
  3. 西谷誠騎手、フリーに”. ラジオNIKKEI (2019年1月10日). 2021年3月8日閲覧。
  4. 角田晃一調教師の長男・大和君が騎手免許試験合格 “親子鷹”で父の背中追う「結果を出せる騎手に」”. スポーツ報知 (2021年2月9日). 2021年3月2日閲覧。
  5. 西谷 凜(2021年 ルーキーズ) JRA”. www.jra.go.jp. 2021年3月2日閲覧。
  6. 西谷 凛騎手が引退日本中央競馬会、2022年11月9日閲覧
  7. 2007年12月15日の阪神11Rアクアルミナスステークス(ダート1400メートル)で約7年2か月ぶりに平地競走に騎乗した。このときは負担重量57キログラムでの騎乗だった。このレースでの騎乗が平地競走での最終騎乗となった。
  8. 公式発表は174センチメートルだが、本人いわく177センチメートルあったのが、障害で落馬するたびに縮んで175センチメートルになったとのこと
  9. 平地の一般競走で53キログラム- 57キログラム、障害競走の場合は通常は60キログラム以上であり、ほとんどの競走で58キログラム以上で騎乗できる。
  10. 西谷騎手がJRA通算200勝を達成/競馬ブックweb-競馬ブックweb、2019年3月29日閲覧
  11. 【JRA】西谷誠騎手が所属変更netkeiba.com、2022年12月21日配信・閲覧

関連項目

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