行田駅
行田駅(ぎょうだえき)は、埼玉県行田市壱里山町(いちりやまちょう)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)高崎線の駅である。
行田駅 | |
---|---|
東口(2012年8月) | |
ぎょうだ Gyōda | |
所在地 | 埼玉県行田市壱里山町12-1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■高崎線 |
キロ程 |
29.6 km(大宮起点) 東京から尾久経由で60.1 km |
電報略号 | キヨ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
5,010人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1966年(昭和41年)7月1日[1][2] |
備考 | 業務委託駅 |
上野駅発着系統と、新宿駅経由で東海道線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。
歴史
元々「行田駅」は秩父鉄道行田市駅が開業当初名乗った駅名であったが、行田市と旧太井村の合併後、市域に高崎線が通過することになったため、行田市にも国鉄駅の設置要望があり[3]、1966年(昭和41年)7月に当駅が開業した。なお、当駅開業1ヶ月前の1966年(昭和41年)6月1日に秩父鉄道行田駅は「行田市」に駅名変更し、名称を譲る形となった。
年表
- 1966年(昭和41年)7月1日:国鉄の駅として開業[1][2]。開業時から旅客のみ扱いとし、手小荷物および貨物の扱いは行なわなかった[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[2]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
- 2006年(平成18年)2月23日:「みどりの窓口」を廃止し、「もしもし券売機Kaeruくん」が稼働開始[4][5]。
- 2012年(平成24年)1月31日:「もしもし券売機Kaeruくん」営業終了[6]。
- 2013年(平成25年)
- 2016年(平成28年)3月10日:早朝無人化[8]。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する[1]地上駅で、橋上駅舎を有している。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
JR東日本ステーションサービスが受託する業務委託駅で、熊谷駅が当駅を管理している。2016年3月10日より、始発から午前6時30分までの間は遠隔対応のため改札係員は不在となり、一部の自動券売機のみ稼働する[8]。
自動券売機、指定席券売機、自動改札機、自動精算機、多機能トイレが設置されている。
かつてはみどりの窓口も設置されていたが、2006年2月23日に「もしもし券売機Kaeruくん」へ置き換えられる形で廃止された。さらに、「もしもし券売機Kaeruくん」も2012年2月2日に多機能券売機に置き換えられる形で営業を終了し、2013年12月5日に指定席券売機が導入されるまで、当駅で指定席などの購入は不可能となっていた。指定席券売機で扱えないきっぷなどの購入が目的であれば熊谷駅まで無賃で往復できる措置がとられている[注釈 1]。
利用状況
2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は5,010人である。
JR東日本および埼玉県統計年鑑によると、1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)6,304 | |
1991年(平成 | 3年)6,735 | |
1992年(平成 | 4年)6,985 | |
1993年(平成 | 5年)7,228 | |
1994年(平成 | 6年)7,283 | |
1995年(平成 | 7年)7,372 | |
1996年(平成 | 8年)7,564 | |
1997年(平成 | 9年)7,513 | |
1998年(平成10年) | 7,482 | |
1999年(平成11年) | 7,338 | [* 1] |
2000年(平成12年) | [JR 1]7,295 | [* 2] |
2001年(平成13年) | [JR 2]7,196 | [* 3] |
2002年(平成14年) | [JR 3]7,220 | [* 4] |
2003年(平成15年) | [JR 4]7,156 | [* 5] |
2004年(平成16年) | [JR 5]7,116 | [* 6] |
2005年(平成17年) | [JR 6]7,135 | [* 7] |
2006年(平成18年) | [JR 7]7,168 | [* 8] |
2007年(平成19年) | [JR 8]7,161 | [* 9] |
2008年(平成20年) | [JR 9]7,015 | [* 10] |
2009年(平成21年) | [JR 10]6,796 | [* 11] |
2010年(平成22年) | [JR 11]6,750 | [* 12] |
2011年(平成23年) | [JR 12]6,792 | [* 13] |
2012年(平成24年) | [JR 13]6,809 | [* 14] |
2013年(平成25年) | [JR 14]6,962 | [* 15] |
2014年(平成26年) | [JR 15]6,776 | [* 16] |
2015年(平成27年) | [JR 16]6,812 | [* 17] |
2016年(平成28年) | [JR 17]6,767 | [* 18] |
2017年(平成29年) | [JR 18]6,655 | [* 19] |
2018年(平成30年) | [JR 19]6,660 | [* 20] |
2019年(令和元年) | [JR 20]6,569 | [* 21] |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]4,778 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]5,010 |
行田市域に位置する駅であるが、後述の通り、熊谷市境及び鴻巣市境にも近く、これら2市の住民等の一部も利用する[注釈 2]。そのため、駅周辺には行田市営駐輪場のほか、行田・熊谷市境には両市共同運営の駐輪場も所在している[10]。
駅周辺
当駅を中心とした半径0.5 km程の範囲が行田市内である。西口から直角に伸びる道路の突き当たりに荒川の堤防が見えるが、その手前にあるマンションから先は熊谷市内である。行田市の市街地を初めとした他地域へは、東口から北東方向に伸びる埼玉県道138号行田停車場線沿いに繋がっている。
高崎線線路沿いで言えば、高崎方は当駅ホームを抜けた直後に渡る旧元荒川の小さい橋から先は熊谷市、大宮方も100メートル程(1つ目に越える行田市内唯一の高崎線踏切である「行田市踏切」の少し先)で鴻巣市に入る。
東口駅前広場は、2020年-2021年にかけて再整備されており、吹上駅寄りにあった壱里山町公園を閉鎖移転し、ロータリーが全体的に吹上駅寄りに半分ずれた形となった。[11]元は市街地へ向かう県道行田停車場線がロータリーに直結しておらず中間地点で線路に並行する市道にぶつかっており、出入り共に市道経由の右左折が必須となっていたが、移転後はロータリー出入口と県道が直結され、市道側が一時停止に改められた。バスのりばは交番前から、吹上駅側に変更された。また、熊谷駅寄りの交番前までの跡地は広い歩行者空間となった。この先、複合施設の建設や、駅舎からデッキを接続して県道歩道まで歩行者通路を直結化する想定もあるが、確定していない[12]。
バス路線
東口ロータリーにある『JR行田駅前』停留所にて、行田市のコミュニティバス(行田市内循環バス[注釈 3])が乗り入れる。行田市中心部への一般路線バスは、隣の吹上駅から発着する。かつては行田車庫から市街地を経由して当駅を結ぶ東武バスの定期運行便(行02路線)が存在したが、1日数往復に過ぎない運行であったため利用客は少なく、現在は廃止されている。
参考ながら、北西0.6 km程の場所に熊谷市ゆうゆうバスムサシトミヨ号の久下3丁目停留所が所在する。
脚注
注釈
- 行田駅では通常通り乗車券を購入し、熊谷駅ではみどりの窓口を利用する旨を申告して有人改札から出場する。使用した乗車券は当日に限り、みどりの窓口で指定席等を購入する際に払い戻しを受けることができる。復路の乗車券は指定券の発行時に同時に無料で発行される。
- ただし、2市へ連絡するバスは当駅に乗り入れておらず、利用者は限られる。
- 運行は朝日自動車加須営業所と大堰観光バスが受託。
出典
- 『週刊 JR全駅・全車両基地』 12号 大宮駅・野辺山駅・川原湯温泉駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月28日、20頁。
- 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、447頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日、1020頁。ISBN 4040011104。
- “JR高崎支社 14駅に新型券売機”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2006年3月17日)
- “みどりの窓口リストラ”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 23 夕刊. (2006年7月11日)
- “Kaeruくんが多機能券売機に変更になります。券売機変更のお知らせ” (PDF). 東日本旅客鉄道高崎支社. p. 2. 2014年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月30日閲覧。
- “JR行田駅発車ベルが『夢伝説』になります!”. 行田市 (2013年9月25日). 2013年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月5日閲覧。
- “行田駅 一部時間帯のインターホン対応についてのお知らせ” (PDF). 東日本旅客鉄道高崎支社. 2020年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
- “JR行田駅発車ベルが『夢伝説』になります!”. 行田市 (2013年9月25日). 2013年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月5日閲覧。
- 熊谷市営行田駅西自転車駐車場(自転車駐車場:熊谷市ホームページより)、行田市営第3壱里山町自転車駐車場(○行田市自転車駐車場条例より)
- 「JR行田駅前広場が完成」『埼玉新聞』、2021年3月29日。
- 行田市/JR行田駅前広場周辺再整備
広報資料・プレスリリースなど一次資料
- “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
利用状況
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- 埼玉県統計年鑑
- 埼玉県統計年鑑(平成12年)
- 埼玉県統計年鑑(平成13年)
- 埼玉県統計年鑑(平成14年)
- 埼玉県統計年鑑(平成15年)
- 埼玉県統計年鑑(平成16年)
- 埼玉県統計年鑑(平成17年)
- 埼玉県統計年鑑(平成18年)
- 埼玉県統計年鑑(平成19年)
- 埼玉県統計年鑑(平成20年)
- 埼玉県統計年鑑(平成21年)
- 埼玉県統計年鑑(平成22年)
- 埼玉県統計年鑑(平成23年)
- 埼玉県統計年鑑(平成24年)
- 埼玉県統計年鑑(平成25年)
- 埼玉県統計年鑑(平成26年)
- 埼玉県統計年鑑(平成27年)
- 埼玉県統計年鑑(平成28年)
- 埼玉県統計年鑑(平成29年)
- 埼玉県統計年鑑(平成30年)
- 埼玉県統計年鑑(令和元年)
- 埼玉県統計年鑑(令和2年)
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 埼玉県道138号行田停車場線 - 駅前通り
外部リンク
- 駅の情報(行田駅):JR東日本