血脈相承
血脈相承(けちみゃく・そうじょう、そうしょう)は、仏教において、法が師から、弟子へと相続されることを、人体における血液の流れに譬えた語。
師から授けられるものは、本尊や教義・戒律、切紙などの奥義・秘伝の類、あるいは宝物など、要するに血脈相承における「法」とは、“次代の師となるべき者が相続するもの”である。後期大乗仏教(密教)においては、儀軌や法具の他に「法」そのものが伝えられ、これを法脈として尊ぶ。
基本的に非公開の場で伝達される。単なる相続と見るか、一子相伝の秘儀の相続と見るかで、意味の重みが異なる。
各宗派における血脈相承
なお、血脈相承という語を用いない宗派、血脈相承的な概念自体が存在しない宗派もある。
善光寺における血脈
長野県にある善光寺では、血脈を浄土往生の認定証のように取り扱っている。
御血脈授与所において、志納をすれば誰でも額に「極楽往生を保障する血脈の印」を頂くことが出来る。江戸時代において既にポピュラーな儀式であったようで、落語の『お血脈』の題材に使用された。
関連項目
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