緑ヶ丘公園 (帯広市)

緑ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)は、北海道帯広市にある公園

緑ヶ丘公園
木立の広場
分類 総合公園[1]
所在地
座標 北緯42度54分20.8秒 東経143度11分12.5秒
面積 50.47ヘクタール[1]
開園 1929年
運営者 帯広市都市建設部
設備・遊具 野草園、動物園社会教育施設博物館美術館、芝生広場、園路、、遊具施設、各種スポーツ施設など
駐車場 8カ所
アクセス 北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線 帯広駅 から車で約10分、徒歩で約30分
帯広駅バスターミナルから「グリーンパーク」バス停下車
事務所 みどりと花のセンター
事務所所在地 北海道帯広市字緑ケ丘2
公式サイト 緑ヶ丘公園 | 帯広市ホームページ

概要

かつての北海道集治監十勝分監(後の十勝監獄→十勝刑務所で帯広刑務所の前身)の数度にわたる用地解放により開設[2]。帯広市内で最も歴史のある公園であり、公園名は当時公園開設に奔走した帯広町議会議員で北海館(北海道ホテルの前身)経営者でもあった小泉碧(みどり)の名にちなんで命名された[3]。開設後は野球場や陸上競技場が整備され、飛行場に転用したこともあった。特設リンクでは『国民体育大会スピードスケート競技が開催された[4][5][6]。園内には文化施設、運動施設、遊具施設、歌碑や文化財などがあり、園路も充実している。毎年1月下旬若しくは2月上旬に『おびひろ氷まつり』、5月には『おびひろ桜まつり』などのイベントが開催される。

2007年(平成19年)に都市公園法施行50周年記念事業実行委員会が主催した「日本の歴史公園100選」に選定され[7]2013年(平成25年)には造園としての価値が認められ、日本造園学会北海道支部による第4次「北の造園遺産」に認定された[8]

歴史

施設

みどりと花のセンター

植物広場があり、公園来園者の休憩場所や緑化活動の普及啓発・情報提供、市内の公園・街路樹の管理を兼ねた施設となっている[9]。また、緑に関する講習会を開催しているほか、「緑の健康診断員」による樹木や花などの相談も受けている[9]

  • 開館時間:9:00から17:00
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始(12月29日から1月3日)

帯広百年記念館

博物館機能と創造活動機能を持ち合わせた複合施設[10]。アイヌ民族文化情報センター「リウカ」を併設している。

  • 開館時間
    • 常設展示室:9:00から17:00、創造活動センター:9:00から22:00
  • 休館日:月曜日、祝日の翌日(ただし翌日が土曜・日曜の場合は開館)、年末年始(12月29日から1月3日)

帯広市児童会館

児童文化センターと青少年科学館(プラネタリウム天文台あり)の機能を併せ持つ社会教育施設[11]

  • 開館時間:9:00から17:00
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、11月から3月までの祝日の翌日(同日が土曜・日曜の場合は開館)、年末年始

野草園

43,530m²の敷地に82科375種あまりの野草樹木が自生している[12]。春には「野草園開園の集い」「春の散策会」、秋には「秋の散策会」が開催されるほか、「野草園の花」写真展、宿泊学習や科学クラブの自然観察などを実施している。運営は野草園運営委員会が協力している[12]

  • 開園期間:4月29日から10月31日まで
  • 開園時間:9:00から16:30

おびひろ動物園

北海道内で2番目の動物園として開園。73種400点の動物を飼育しており、園内には遊園地や氷雪の家(植村直己記念館)がある[13][14]

  • 開園期間
    • 夏期開園:4月29日から11月3日まで、冬期開園:12月1日から2月末日までの土曜・日曜・祝日(年末年始は閉園、『氷まつり』開催時の金曜は開園)
  • 開園時間
    • 夏期開園:9:00から16:30(10月1日からは9:30から16:00)、冬季開園:11:00から14:00

北海道立帯広美術館

北海道立の美術館としては5館目となる施設。道東ゆかりの作家の作品や近現代の版画を中心に展示している[15]

  • 開館時間:9:30から17:00
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始、臨時休館日(展示替など)

主要設備

グリーンパーク
およそ8ヘクタールの全面芝生となる公園。かつて「世界一長いベンチ」としてギネスブックにも掲載された「400mベンチ」がある[16]
かつて毎年8月には日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会の会場となっていた。
彫刻の径(みち)
彫刻家本郷新の提案による彫刻群と園路。作家18人による21体の現代彫刻を配置している。
歌碑
中城ふみ子舟橋精盛井浦徹人早川観谷の歌碑(石碑)がある。
十勝監獄石油庫
1895年(明治28年)設置の北海道集治監十勝分監(明治36年に十勝監獄へと独立改称)の灯火用保管庫。1900年(明治33年)建築で帯広市で現存する最古の建造物になっている[17]1982年(昭和57年)には「帯広市指定文化財」となった[18]
池・ボート乗り場
囚人延べ3,260人により掘られた池は「十勝池」と呼ばれる。外郭は十勝を表わしており、池内の小島は帯広市を模している。
桜の並木
市内有数のの名所。
おびひろグリーンステージ
利用期間:5月1日から10月31日まで
設備:ステージ145 m²、ステージ照明12灯、屋外灯4基、放送設備
1万人が収容できる芝生広場(5,000 m²)
多目的広場
陸上競技場跡地に整備。冬期はスケートリンクとして利用している[19]
児童遊園(子ども向けの遊具)
すべり台
ジャングルジム
ネット遊び場
じゃぶじゃぶ水路
つるつるすべり台
洞窟型トンネル(ネット遊具、ブランコ併設)
砂場
スポーツ施設
木立の広場パークゴルフコース(全18ホール、草地コース)
テニスコート3面
ゲートボール場2面
市民スケートリンク(冬期)[19]

その他

ギャラリー

脚注

  1. 帯広市内の都市公園”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  2. “まちマイNEWS 緑丘・花園編 今日の話題「歴史」 緑ヶ丘公園『十勝監獄』”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2013年4月22日). http://www.tokachi.co.jp/feature/201304/20130422-0015377.php 2015年6月30日閲覧。
  3. “まちマイNEWS 緑丘・花園編 今日の話題「歴史」 『緑ケ丘公園』命名は−”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2013年4月22日). http://www.tokachi.co.jp/feature/201304/20130422-0015374.php 2015年6月30日閲覧。
  4. 第14回大会の概要 - 国民体育大会”. 日本体育協会 (1959年). 2015年6月30日閲覧。
  5. 第18回大会の概要 - 国民体育大会”. 日本体育協会 (1963年). 2015年6月30日閲覧。
  6. 第23回大会の概要 - 国民体育大会”. 日本体育協会 (1968年). 2015年6月30日閲覧。
  7. 日本の歴史公園100選の実施 (PDF). 国土交通省. 2015年7月8日閲覧。
  8. 緑ヶ丘公園(帯広市) (PDF). 日本造園学会北海道支部. 2015年6月30日閲覧。
  9. みどりと花のセンター”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  10. 帯広百年記念館”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  11. 帯広市児童会館”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  12. 帯広市野草園”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  13. おびひろ動物園”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  14. おびひろ動物園トップページ”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  15. 北海道立帯広美術館”. 2015年6月30日閲覧。
  16. 歩いて5分以上かかる!世界最長だった帯広緑ヶ丘公園の400mベンチ”. 北海道ファンマガジン (2015年6月9日). 2015年6月30日閲覧。
  17. 帯広市史跡標示板 十勝監獄石油庫”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  18. 帯広市指定文化財”. 帯広市. 2015年6月30日閲覧。
  19. 緑ヶ丘公園市民リンク”. 帯広市文化スポーツ振興財団. 2015年6月30日閲覧。
  20. エゾモモンガ営巣の樹木伐採 議論物別れのまま 帯広・緑ケ丘公園”. 北海道新聞 (2022年12月10日). 2022年12月13日閲覧。

関連項目

外部リンク

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