石田駿

石田 駿(いしだ しゅん、1997年5月27日 - )は、神奈川県川崎市宮前区出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

石田 駿
茨城アストロプラネッツ #15
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県川崎市宮前区
生年月日 (1997-05-27) 1997年5月27日(26歳)
身長
体重
180 cm
70 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り NPB / 2020年 育成選手ドラフト1位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

来歴

プロ入り前

小学2年生から野球を始め、中学では軟式のクラブチーム、高津クラブドジャースでプレーした[1]

静清高校では、1年秋の新人戦に出場したが[2]、その後は制球難に苦しみ、公式戦の登板機会が無かった[1]。制球力向上のため、2年秋に横手投げに投球フォームを変更したが、それでもベンチ外が続いた[1]。さらに、3年春には右足首を骨折したため、新人戦以降は公式戦の登板が無く卒業した[1]

九州産業大学進学後も、同学年の福森耀真や1学年後輩の岩田将貴など投手陣を擁し、石田自身も左肘を骨折したこともあり、公式戦では1度も登板機会が無く4年間を過ごした[2]。しかし、4年生になるまでは直球の球速は140km/h程度だったが、4年の夏以降に体の使い方を変え、145km/h以上までアップした[3]。大学卒業後は、知人の紹介でベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)へ挑戦[1]栃木ゴールデンブレーブスに特別合格し、入団した[4]。背番号は15[5]

BCリーグ・栃木時代

2020年、6月26日の茨城アストロプラネッツ戦の8回に、高校1年時以来7年ぶりに公式戦に登板すると、この試合で最速150km/hを記録し、注目された[3][注 1]。その後もリリーフの一角として32試合に登板し、31回で39奪三振、防御率3.48を記録した。

2020年10月26日に行われたドラフト会議では、東北楽天ゴールデンイーグルスから育成1位指名を受け、11月12日に支度金200万円、年俸240万円で入団に合意した[6]。背番号は152

楽天時代

2021年は、イースタン・リーグで13試合に登板したが、防御率11.12で、支配下登録とはならなかった[7]

2022年は、イースタン・リーグで10試合に登板したが、防御率7.00と結果を残せず[8]、10月19日に、翌年の契約を行わないことが通告された[9]

BCリーグ・茨城時代

2022年12月14日、BCリーグの茨城アストロプラネッツへの入団が発表された[10]。BCリーグへは3年ぶりの復帰となる。シーズン開始前には、アリゾナ州のトラベリングチーム「アジアンブリーズ」に参加する[11]

選手としての特徴・人物

サイドスローから最速153km/hの速球が武器。変化球はカットボールカーブスプリットシンカーがある[1]

栃木ゴールデンブレーブスの投手コーチ巽真悟は「球威がプロレベル。千賀石川の球に感じていたが、サイドスローでは似た選手が思い浮かばない」と評する。トレーニングや技術面など巽から教わり、「ここまで成長できたのは巽さんのおかげ」と石田は感謝している[1]

憧れの選手は林昌勇で、動画を見て参考にしている[12]

詳細情報

独立リーグでの投手成績





















































W
H
I
P
2020 栃木 320000200-1.00013631.018023-6392013123.481.32
通算:1年 320000200-1.00013631.018023-6392013123.481.32

背番号

  • 15(2020年)
  • 152(2021年 - 2022年)

登場曲

脚注

注釈

  1. 最速153km/hとする出典もある[2]

出典

  1. プロ注目、独立Lの153キロ右腕は大学登板ゼロだった 元ドラ1腕のもとで開花”. 西日本スポーツ (2020年10月14日). 2022年1月2日閲覧。
  2. 無名の存在からドラフト指名候補に! BC栃木・石田駿が歩んできた超日陰人生からの完全脱却”. Yahoo!ニュース (2020年9月12日). 2022年1月2日閲覧。
  3. 高校1年以来の公式戦で150キロ…独立リーグに現れた“謎のサイドスロー右腕”の正体とは?”. BASEBALL KING (2020年6月29日). 2022年1月2日閲覧。
  4. ルートインBCリーグ 指名選手一覧”. ルートインBCリーグ (2019年11月15日). 2022年11月6日閲覧。
  5. 2020シーズン新入団選手契約締結のお知らせ”. 栃木ゴールデンブレーブス (2019年12月20日). 2022年11月6日閲覧。
  6. “楽天、育成D1位の石田駿と合意 年俸240万”. サンケイスポーツ. (2019年12月20日). https://www.sanspo.com/article/20201112-2FVU44O7UFMS5FPBWRU674A75Y/ 2022年11月6日閲覧。
  7. 楽天石田駿240万円「身体づくり優先」江川侑斗230万円「アピールを」”. 日刊スポーツ (2021年11月4日). 2022年6月25日閲覧。
  8. 2022年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年10月19日閲覧。
  9. “楽天、12年ドラ1森雄大ら育成4選手に戦力外 29歳の釜元豪は2年連続の通告”. Full-Count. (2022年10月19日). https://full-count.jp/2022/10/19/post1296556/ 2022年10月19日閲覧。
  10. 新入団選手のお知らせ - 茨城アストロプラネッツ(2022年12月14日)2022年12月14日閲覧。
  11. 石田駿『【アジアンブリーズ選手紹介企画】第1弾:石田駿選手』(インタビュー)、アジアンブリーズ、2022年12月30日https://asian-breeze.com/infomation/asian-breeze2023-sishida1.html2023年2月10日閲覧
  12. 「BC栃木の林昌勇」石田駿 急成長のサイドスロー”. 日刊スポーツ (2020年10月21日). 2022年1月2日閲覧。
  13. 独立リーグに在籍していた2020年も登場曲に使用していた。『SPRIDE(スプライド)特別号 栃木ゴールデンブレーブス公式イヤーブック2020』下野新聞社、2020年、p.48頁。 ※絶版
  14. チーム・選手情報 選手登場曲”. 東北楽天ゴールデンイーグルスオフィシャルサイト. 2021年4月19日閲覧。

関連項目

外部リンク

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