現改訳聖書
現改訳聖書(げんかいやくせいしょ)は、日本聖書出版会が刊行する予定の日本語の翻訳聖書。奥山実が中心となっている聖霊派の聖書翻訳である。
2017年7月時点で「発売は、早くて2018年末、もしくは2019年頭になる見通し」[1]とのアナウンスがあったが、2020年11月の時点ではウェブ上に続報はない。
底本
新約聖書の底本はビザンチン・テキストを用いる。これは、欽定訳聖書が底本にしているものであるが、近年の翻訳が底本とするのはほとんどがネストレ・アーラントである。旧約聖書の底本は他の翻訳と同じくビブリア・ヘブライカを用いる。
特徴
奥山は他の翻訳聖書に進化論の影響があるので、その影響を翻訳から除かなければならないとする。またエキュメニズムの世界教会協議会(WCC)らは悪霊宗教であるニューエイジの影響を受けているため、イエス・キリストを悪魔、サタンであるルシファーと同一視する事例が見られる[2][3]。今日では公然とルシファー礼拝を行うグループもあるため、イザヤ書14章12節をルシファーと訳さなければならず、ここにも現改訳の意義があるとしている[4]。
マルコの福音書16章9-20節が括弧付けにされることがあるのは、学問的根拠からではなく、聖霊派の力の伝道を否定するためであるとし、『ディアテッサロン』(170年頃)にこの聖句が含まれていると指摘する[5]。
脚注
- http://malkoushu.shop-pro.jp/?pid=120700027
- 『週刊聖書』なんぷる社、p.319
- 「新しい聖書の翻訳18-死海写本と信徒の勝利-」2002年11月号
- 「新しい聖書の翻訳17-ルシファーを隠したのはだれか」2002年10月号
- 「新しい聖書の翻訳6、7、8 2001年11月、12月、2002年1月号」
参考文献
- 『ハーザー』奥山実連載「新しい聖書の翻訳」
- 『悪霊を追い出せ!-福音派の危機を克服するために』奥山実 マルコーシュ・パブリケーション
- 「マルコーシュ通信」No.9「現改訳の新訳はビザンチン・テキストを底本とする。」
- New Age Bible Versions
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