狭窄
狭窄(きょうさく、英語: stenosis。古代ギリシア語の「στενός」が起源、意味は「narrow、狭い」)とは、血管や、その他の管状の器官や構造物(孔や管など)が異常に狭くなることである。また、stricture(urethral stricture;尿道狭窄のように)と呼ばれることもある[1]。
狭窄 Stenosis | |
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別称 |
Stenoses stricture coarctation |
CT scan of a bronchial stenosis (arrow) that resulted from tracheobronchial injury |
日本語では同じ狭窄になるが、Strictureは、通常、平滑筋の収縮によって内腔が狭くなる場合(アカラシアや冠攣縮性狭心症など)に用いられ、stenosisは通常、内腔の空間を減少させる病変(アテローム性動脈硬化など)によって狭窄が引き起こされる場合に用いられる[2]。
coarctationという単語も同じ意味で[3]、一般的には「大動脈縮窄(aortic coarctation)」を指す場合でのみ用いられることが多い[4][5]。
再狭窄とは、手術後に狭窄が再発することである[6]。
種類
狭窄によって引き起こされる病態は、影響を受ける構造物によって異なる。
血管狭窄による疾患・病態
血管狭窄病変の例としては、以下のようなものがある:
弁膜症
心臓の弁の狭窄は次の通り:
リスクファクター
- アルコール
- 動脈硬化 - 動脈の狭窄性病変に繋がる。
- 先天性疾患
- 石灰化
- 糖尿病
- ヘッドバンギング - デイヴ・ムステインの症例
- 医原病 - 例えば、放射線治療による二次性のもの
- 感染症
- 炎症
- 虚血
- 新生物 - このような場合、狭窄に対してもしばしば「悪性」または「良性」と表現されるが、この属性は実際には新生物そのものを指している。
- 喫煙
- 尿管
- 尿道
その他
- 生理的狭窄部位(身体的な狭窄部位)
- 結石
関連項目
- 閉鎖症
- 拡張
脚注
- “Dorlands Medical Dictionary:stenosis”. www.mercksource.com. 2010年5月5日閲覧。
- “What Is Atherosclerosis? - NHLBI, NIH” (英語). www.nhlbi.nih.gov (2016年6月22日). 2021年7月1日閲覧。
- "coarctation" - ドーランド医学辞典
- “Coarctation of the Aorta (CoA)”. heart.org. 2023年5月27日閲覧。
- Groenemeijer, BE; Bakker, A; Slis, HW; Waalewijn, RA; Heijmen, RH (2008). “An unexpected finding late after repair of coarctation of the aorta”. Netherlands Heart Journal 16 (7–8): 260–3. doi:10.1007/bf03086158. PMC 2516290. PMID 18711614 .
- Forgos, Richard N. (2004年8月). “Restenosis After Angioplasty and Stenting”. 2023年5月27日閲覧。
- “Carotid Artery Stenosis”. The Lecturio Medical Concept Library (2021年3月15日). 2021年7月6日閲覧。
外部リンク
- 『狭窄』 - コトバンク
- “Tracheal Stenosis Audio and Video”. 2007年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月27日閲覧。
- “Symptoms of Urethral Stricture” (英語) (2011年5月20日). 2016年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月27日閲覧。
分類 | |
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外部リソース(外部リンクは英語) |
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