浮谷

浮谷(うきや)は、埼玉県さいたま市岩槻区大字。郵便番号は339-0037[2]

浮谷
浮谷の位置(埼玉県内)
浮谷
浮谷
浮谷の位置
北緯35度55分39.88秒 東経139度42分39.98秒
日本の旗 日本
都道府県 埼玉県
市町村 さいたま市
岩槻区
人口
2019年(平成31年)1月1日時点)[1]
  合計 1,323人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
339-0037[2]
市外局番 048[3]
ナンバープレート 大宮
座標は浮谷神社の位置を示す。

地理

岩槻区中央部の大宮台地(岩槻支台)上に所在し、西部は綾瀬川沿いの沖積平野が樹枝状に入り組み起伏がある[4]。地区の東側で南下新井や黒谷に、南側で笹久保に、西側で横根に、北側で柏崎真福寺に隣接する。南部の笹久保との境界付近に大字横根の飛地が複数ある。地内の全域が市街化調整区域[5]の農業地域である[4]。地区の北側、さいたま市立城南小学校付近に大字浮谷の飛地が存在する。

縄文時代前期の遺跡である浮谷貝塚[6]が地内に存在する(埼玉県の貝塚の一覧も参照)。

歴史

もとは江戸期より存在した武蔵国埼玉郡岩槻領に属する浮谷村であった[6]。古くは箕輪郷騎西荘に属していたと云われている。村高は正保年間の『武蔵国田園簿』では878余(田506石余、畑372町余)、『元禄郷帳』では880石余、『天保郷帳』では883石余であった[6]。村の規模は東西、南北とも14、5[7]化政期の世帯数は不詳であるが、1680年延宝8年)では世帯数58軒で人口289人であった[6]。綾瀬川右岸側に位置する宮下村(現在の見沼区東宮下)に飛地を領していた。

小字

  • 松葉・石神・八幡・捻橋・寺家・観音・原・川際[10]

世帯数と人口

2019年(平成31年)1月1日時点の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字世帯数人口
浮谷 588世帯 1,323人

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[11]

番地小学校中学校
1 - 2811さいたま市立柏崎小学校さいたま市立柏陽中学校
2812以降さいたま市立城南小学校

交通

現時点で鉄道は敷設されていないが、地区内に埼玉高速鉄道線の延伸が計画されており[12]、岩槻駅と浦和美園駅の中間地点の目白大学付近に新駅を設置し、新たな街づくりを行う計画がある。なお、かつては武州鉄道の浮谷駅が所在していた[13]。目白大学に至る南北の道が線路跡に該当する。

道路

施設

  • 目白大学さいたま岩槻キャンパス(一部)
  • 市営浮谷住宅[4] - 建て替え事業が行われており、黒谷住宅を集約する。
  • 浮谷公民館
  • 浮谷神社
  • 常福寺 - 市文化財の常福寺二十一仏板碑がある[4][14]
  • 西光院
  • 磊楽甲世人形彫刻美術館

脚注

  1. さいたま市の人口・世帯(時系列結果)”. さいたま市 (2019年12月12日). 2019年12月30日閲覧。
  2. 郵便番号”. 日本郵便. 2019年12月30日閲覧。
  3. 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年12月30日閲覧。
  4. 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』946頁。
  5. 外部リンク節の『さいたま市地図情報』を参照。
  6. 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』134頁。
  7. 新編武蔵風土記稿 浮谷村.
  8. 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1429頁。
  9. 沿革 - 目白大学.2019年12月30日閲覧。
  10. 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1409頁。
  11. さいたま市立小・中学校通学区域一覧”. さいたま市 (2019年4月1日). 2019年12月30日閲覧。
  12. “目白大学、埼玉高速鉄道の延伸をさいたま市に要望”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2019年10月24日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51355690U9A021C1L72000/
  13. 岩槻散策マップ12 岩槻・柏崎地区 (PDF) 、さいたま市(岩槻区役所観光経済室)(2017年8月1日).2019年12月30日閲覧。
  14. 文化財紹介 二十一仏板石塔婆”. さいたま市 (2019年12月24日). 2019年12月30日閲覧。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
  • 「浮谷村」『新編武蔵風土記稿 巻ノ202埼玉郡ノ4、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764007/101

関連項目

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.