波瑠

小学生のころにいじめを受けたことで学校に行くのが嫌になり、学校に行かない口実のために仕事をしようとし、子供でも出来る仕事として芸能人になろうとした[5]。

2004年、中学1年生の時にプロモーションビデオのオーディションに応募し、その時にスカウトされ芸能界入り[6]。最初の数年は全く仕事がなく、当初は、2008年の映画『リアル鬼ごっこ』の冒頭で電車に跳ね飛ばされて亡くなるだけの役のような台詞も何もない脇役が多かった[7]。

2006年、WOWOWのドラマ『対岸の彼女』でエキストラのような形でデビュー[8]。同年、SONY Walkman × NET JUKENETのCMでCM初出演[8]。背中からケーブルが生えてしまったことに最初は戸惑うものの、天地を逆転させたセットで激しく弾き踊りながら、天井はおろか外にまで飛び出していくという女子生徒を演じた[9]。さらに、『だからワタシを座らせて。 通勤電車で座る技術!』で映画初出演[8]、『14才の母』で連ドラ初出演[8]。

2007年5月よりファッション雑誌『セブンティーン』の専属モデルとして活動[8]。同年、映画『檸檬のころ』に出演した際に、役作りのために独学でギターを覚えた[10]。また、時間約10分程度のショートムービー『恋のポロロン』で映画初主演[11]。

2008年4月から翌2009年4月まで『めざましテレビ』（フジテレビ）内のコーナー『MOTTOいまドキ!』でいまドキ娘を担当[8]。さらに、「I miss you/MESSAGE〜明日の僕へ〜」でCDデビュー[12]。また、FUNKY MONKEY BABYS の「告白」でPV初出演[8]。さらに、映画『恋空』に続きドラマの『恋空』（TBS）にも出演[8]。

2009年、映画『山形スクリーム』に波来前胸恵役で出演し[13]、チェーンソーを使った迫力あるアクションシーンを熱演[14]。また、映画『女の子ものがたり』にも出演し[8]、「女優としての意識が変化するきっかけになった」と述べている。当時のことは、女優という自覚も演技力もまだまだで、「全然できなかったんです、お芝居が。自分のレベルが低すぎて、監督から求められていることに応えられない。今まではこのレベルで許されていただけなんだ、と悟りました。」[15]と振り返っている。

2010年、『マリア様がみてる』に小笠原祥子役で長編映画初主演[8]。

2012年3月に表紙を7回務めた『Seventeen』を卒業、同年4月より『non-no』専属モデルとして活動[8]。さらに、NTTdocomo BOOKストアのCMに新人の村松役で出演[8]。スーツ姿で猛ダッシュしたり、ゲリラ豪雨でずぶ濡れになったり、上司に大目玉をくらったりといったハードな撮影を、透明感のある演技でやり遂げた[16]。同年5月、現在の公式ブログ（「Haru's official blog」・アメーバブログ）を開設。

2013年4月から2014年3月まで『A-Studio』（TBS）のアシスタントを担当[8]。さらに、スペシャルドラマ『いねむり先生』（テレビ朝日）では夏目雅子をモデルとしているマサコ役を演じた[17]。また、22歳で出演したドラマ『ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜』では、美人ゲーマー・高野文美の15歳から45歳までを1人で演じた[18]。

2014年、『おそろし〜三島屋変調百物語』（NHK BSプレミアム）でドラマ初主演[8]。さらに、『がじまる食堂の恋』で長編映画単独初主演[8]。

2015年、映画『アゲイン 28年目の甲子園』にマスターズ甲子園のスタッフの役で出演[8]。役作りのため、実際にマスターズ甲子園を観戦し、ボランティアの仕事ぶりも学んだ[19]。

同年3月12日、NHK連続テレビ小説『あさが来た』のヒロイン・白岡あさ役に決定したと発表される[8]。また、その約1週間後の3月20日に自身のブログにて、表紙を3回務めた『non-no』を卒業すると報告している[20]。

2016年、『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』（関西テレビ）で民放連続ドラマ初主演[21]。また自身が演じた『あさが来た』のヒロイン・白岡あさのモデルである広岡浅子が創業した大同生命保険のイメージキャラクターに選ばれ、10月1日より同社のCMに出演している[22]。本作で第5回コンフィデンスアワード・ドラマ賞 主演女優賞を受賞[23]。

2023年、『わたしのお嫁くん』→『こっち向いてよ向井くん』と、テレビ局こそ異なるが同じ「水10」枠に2クール連続で出演することになった[24]。

趣味は絵を描くこと、ドライブ[8]、入浴[8]、映画鑑賞など。映画鑑賞は高校卒業後、女優活動に専念できる環境になるも一時的に仕事がない状態となった際に、何か資格を取ったりしようか悩むも「逃げ道を作ったらダメ」と考え、お芝居の勉強も兼ねて月に30本ペースで映画を見ることを始め、それから映画好きとなった[15]。

中学時代に、陸上部で走り高跳びをしていた[25]。

座右の銘は、「一視同仁」[8]。

中学3年生の時に、漢字検定2級の資格を取得した[26]。

高校は女子校に通っていた[27]。

周りからは、「サバサバしている」[28]「男前」[29]と言われることが多い。

蟹の着ぐるみを被っている写真[30]やブタ鼻[31][32]やつけ鼻とつけ髭をしている写真[33]をブログにアップするなど、茶目っ気な一面もある。

セブンティーン同期の大政絢は波瑠について、悪戯好きでピュアなところがあり[34]、構ってあげずに放置すると「チューとかしてくる」[35]と言っている。

『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』で共演した小栗旬は、「波瑠さんは夜10時を過ぎると眠くなっちゃうみたいで、遅い時間の撮影になると子どもみたいになっているんです。」と言っている[36]。

自身が出演した『アゲイン 28年目の甲子園』の監督を務めた大森寿美男は、「活発そうでもなく、ひねくれてるわけでもなく、意外な女優さんです。どこか不思議な人で、掘り起こしてみたいなと感じました。」、「不思議な人でした。打てば響くし、言えばどんどん変わるけど、どこか控え目というか、自分を過小評価してるんじゃないかと思うようなところがありました。」と波瑠のことを語っている[37]。

NHK『おはよう関西』内の「インタビューシリーズ」で波瑠のことをインタビューした三宅惇子は、彼女のことを「飾らない人柄に魅せられるはず」と語っている[38]。

『A-Studio』や『あさが来た』で一緒に仕事をしたことのある笑福亭鶴瓶は、波瑠について「しっかりしてるし、度胸あるし、あっさりしてるし、男っぽい」と語っている[39]。

下積み時代がかなり長く、登場シーンが数秒しかない役、主人公の引き立て役、いじめっ子や不良など汚れ役と言われるような役を演じることが多かった[40][7]。オーディションで「200連敗くらい」していたとも語る[41]。NHK連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインオーディションも、『てっぱん』、『純と愛』、『あまちゃん』での落選に続く4回目の挑戦で合格した[42]。

芝居や思い描く女優像について問われると、「ブレイクしたいとはあまり思っていないんです。長く女優を続けたいですね。」[15]や「最年少や何かの史上初達成、派手な記録にも興味がありません。パッと出て一瞬だけ騒がれるよりも、目立たないけどずっと映画界にいるような存在がいいですね。」、「正直に話すと楽しいと思ったことはない。好きだからこそ『大変だし、つらい』『もっとできるようになりたい、ならなくちゃ』といった思いが募る。」[43]、「役に好き嫌いはないです。もう役で人も殺しましたし、殺されもしました。やってみたい役？う〜ん、悪女に興味はあります。毒を持っている人を演じてみたいです」などと答えている[15]。

かなりの冷え性のため、寝る前と朝起きた後に夏でも白湯を飲む[44]。また、絹と綿を交互に履く靴下4枚重ねも行っている[44]。「具合が悪いときには6枚」履き、「洗濯物は靴下ばっかり」だという[45]。

ハーフに間違われることもあるが、両親共に日本人である[46]。他にもカラーコンタクトレンズをしていると間違われることがあるが、しているのは視力矯正用の無色透明なコンタクトレンズである[47]。

母親の実家が福島県にあり、本人によれば「本当に原発のすぐ近くで、現在も帰還困難区域なところ」であることを明かしている[48]。

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