江差港

江差港(えさしこう)は、北海道檜山郡江差町にある港湾港湾管理者は江差町。港湾法上の「地方港湾」に指定されている。

江差港
鴎島から見た江差港方面(2017年9月)
所在地
日本の旗 日本
所在地 北海道檜山郡江差町
座標 北緯41度52分11秒 東経140度07分11秒
詳細
管理者 江差町
種類 地方港湾
統計
統計年度 平成27年
発着数 1,548隻[1]
貨物取扱量 389,178トン[1]
旅客数 47,876人[1]

概要

江差港は渡島半島の西部に位置しており、日本海に面している。前面に鴎島があり、天然の良港として蝦夷地交易の拠点になっていた。現在は砂利石材の積出港、離島奥尻島とのフェリー発着地、外来漁船の水揚港になっている。また、北海道内初の公共マリーナとなった「江差港マリーナ」は1989年平成元年)に『第44回国民体育大会』(はまなす国体)ヨット競技の会場として使用したほか[2]、毎年9月には『江差カップヨットレース』を開催している。江差港マリーナに隣接して「開陽丸青少年センター」が立地しており[3]、復元した軍艦開陽丸」は記念館になっているなど、レジャー観光としても利用している。

港湾施設

市街地に隣接して港湾施設用地があり、「ひやま漁業協同組合」の関連施設(直売所、荷捌施設など)が立地しているほか、国道228号日本海追分ソーランライン)沿いには第一管区海上保安本部の「江差海上保安署」、「江差追分会館・江差山車会館」、「江差町役場」などが立地している。

外郭施設

  • 西防波堤
  • 西外防波堤
  • 北防波堤
  • 東外防波堤
  • 東防波堤
  • 北防波護岸
  • 波除堤

係留施設

  • 南ふ頭
  • 小型船溜まり
  • 北ふ頭
  • 新北ふ頭

航路

フェリー航路

官公署

沿革

江差町中心部の空中写真(1976年(昭和51年)撮影の2枚を合成作成)。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

江差港は天然の良港として古くから交通の拠点になっていた[4]1630年寛永7年)に松前藩は福山、江差、箱館の3港に番所を設置し、交易を支配した[4]。当初の交易は近江商人が独占的に支配する状態であったが、場所請負制が導入されると経営能力に長けた商人に生産を請負わせるようになり、「北前船」が台頭した[4]。こうして、江戸時代から明治の初期まで江差港はヒノキアスナロの産地、ニシンの漁業基地、蝦夷地北海道)を代表する商業港として発展した[5]

年表

脚注

  1. 平成27年 北海道港湾統計年報《概要版》 (PDF). 北海道. 2017年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月7日閲覧。
  2. 第44回大会(平成元年・1989年開催)”. 日本体育協会. 2017年12月7日閲覧。
  3. 開陽丸記念館”. 2017年12月7日閲覧。
  4. 江差湾の推移”. 江差の文化・歴史. 江差町. 2015年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月7日閲覧。
  5. 江差港の繁栄”. 江差の文化・歴史. 江差町. 2015年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月7日閲覧。
  6. 江差港湾センター条例”. 江差町例規集. 江差町. 2017年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月7日閲覧。
  7. 会社案内”. ハートランドフェリー. 2017年12月7日閲覧。
  8. 町が江差港長期構想計画*「新北ふ頭」今春から使用*完成は06年度*産業、物流の拠点に*「南」は親水公園化”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2003年1月29日). 2017年12月7日閲覧。
  9. 江差港新北埠頭 あす供用開始*国内物流拠点へ前進*2000トン級船、接岸可能*港湾整備に財政的課題も”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2006年11月17日). 2017年12月7日閲覧。
  10. みなとオアシス江差”. 北海道開発局. 2017年12月7日閲覧。
  11. えさし海の駅”. 海の駅. 2017年12月7日閲覧。

関連項目

外部リンク

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